カミーユ、恋はふたたびの紹介:2012年フランス映画。夫に新しい女性ができて、別れを告げられてしまった40才の売れない女優カミーユ。そんなドン底の人生を送っていた年の大晦日、突如16才の高校時代にタイムスリップしてしまった。しかも心と体は40才のまま。二度目の青春に大喜びするカミーユだったが、そこに若き日の夫が現れる…。本国フランスで大ヒットを記録。名女優ノエミ・ルヴォフスキーが、監督、共同脚本、さらにヒロインまでこなした意欲作。
監督:ノエミ・ルヴォフスキー 出演:ノエミ・ルヴォフスキー(カミーユ)、サミール・ゲスミ(エリック)、ジュディット・シュムラ(ジョセファ)、ジュリア・フォーレ(ルイーズ)、ドゥニ・ボダリデス(アルフォンス)、ヨランド・モロー(カミーユの母)、ミシェル・ヴュイエルモーズ(カミーユの父)、ジャン=ピエール・レオ(時計店の店主)ほか
映画「カミーユ、恋はふたたび」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カミーユ、恋はふたたび」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カミーユ、恋はふたたびの予告編 動画
映画「カミーユ、恋はふたたび」解説
この解説記事には映画「カミーユ、恋はふたたび」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カミーユ、恋はふたたびのネタバレあらすじ:起
パリに住む40才のカミーユ。職業は女優ですが、いつもチョイ役どまりでぱっとせず。撮影帰りのバスの中では酒をあおり、ぼんやりとした頭で帰宅します。夫のエリックは、もうすぐ家を出て行く予定。25年間連れ添ったカミーユを捨てて、若い恋人と新居に引っ越すつもりなのです。家で荷物をまとめていたエリックは、恋人が妊娠したことをカミーユに告げます。面白くないカミーユはエリックにからみ、たちまち大ゲンカに発展します。2人の間には23才になる娘がいますが、両親のトラブルには距離を置いています。大晦日の夜、友達のジョセファが開くパーティーに向かっていたカミーユ。途中で時計屋に立ち寄り、壊れた時計の修理を頼みます。それはカミーユの16才の誕生日に母親がくれた、大切な思い出の時計でした。店主は時計の電池を交換。カミーユは、指に食い込んだ結婚指輪もはずしてほしいと言います。店主はペンチで指輪を切ります。気分がすっきりしたカミーユは、ジョセファの家で楽しい時間を過ごします。高校の同級生アリスやルイーズと共にダンスし、酒を飲んでおおはしゃぎ。ニューイヤーのカウントダウンが始まり、新年おめでとうの声が上がる中、泥酔したカミーユは気を失ってしまいます。
カミーユ、恋はふたたびのネタバレあらすじ:承
カミーユが目覚めると、そこは病院のベッドの上。そして彼女を迎えに来たのは、大昔に死んだはずの両親です。なんと今は1985年。カミーユは40才の風貌のまま、16才の頃にタイムスリップしていたのです。帰宅して2階に上がると、懐かしい自分の部屋があります。カミーユは感激のまま眠りにつきます。翌朝、カミーユはカセットテープに母親の声を録音します。母親は娘の様子がおかしいので首をかしげます。高校へ行くと、16才のジョセファ、アリス、ルイーズがいました。嬉しくなるカミーユでしたが、若いエリックを見つけて大慌てで逃げ出します。それ以来、エリックはカミーユのことが気になり出します。放課後、カミーユは演劇部のオーディションに顔を出します。カミーユを気に入った教師はヒロインに抜擢。相手役はエリックでした。カミーユに夢中のエリックは、パーティーで猛アピール。カミーユもエリックに惹かれてしまい、2人はとうとうキスをします。将来、エリックに傷つけられることがわかっているカミーユは、エリック以外の恋人を探そうとしますが失敗。ひょんなことから、物理学の中年教師アルフォンスに自分は未来から来たと打ち明けます。アルフォンスは本気にしませんが、39日後に母親が脳卒中で死んでしまうと言うカミーユの必死さに打たれ、カミーユの代わりに医者の予約を入れてやります。
カミーユ、恋はふたたびのネタバレあらすじ:転
写真家志望のエリックは、カミーユの写真を撮ってプレゼントします。2人の心は近づき一夜を共にしますが、カミーユはエリックに別れを告げます。カミーユの目的は、娘を妊娠するとだったのです。しかし妊娠を聞いたカミーユの母親は激怒。その後、運命は変わることなく、母親は脳卒中で亡くなります。カミーユを諦め切れないエリックは、指輪を渡してプロポーズします。カミーユは妊娠したことを告げ、写真家になる夢を捨てないでと言って別れを告げます。カミーユは、未来に戻りたいとアルフォンスに訴え、戻ったら先生を探すわと言います。アルフォンスはカミーユの話を信じ、将来再び会うこと、そのために電話帳に電話番号を載せておくことを約束します。カミーユは母親の声を録音したカセットをアルフォンスに手渡し、預かってほしいと頼みます。エリックからもらった指輪をはずそうとしたカミーユですが、指に食い込んではずれません。再びあの時計屋へ行き、はずしてほしいと頼みます。店主は「変えられないものを受け止める勇気と、違いを理解する賢さを与えよ」と、カミーユを力づけます。
カミーユ、恋はふたたびの結末
カミーユとエリックの劇の上演日が近づいてきました。カミーユもエリックも降板を希望しますが、教師は代役を見つけるのは無理だと言います。仕方なしに演技のリハーサルを始めるカミーユに、エリックも従います。しかし、急に気分が悪くなったカミーユは、そのまま舞台で気を失います。・・・目覚めるとそこはジョセファの家のベッドの上。カミーユは現在へ戻っていたのです。その後、アルフォンスのアパートを訪ねたカミーユ。25年ぶりに再会したアルフォンスはすっかり白髪になっていましたが、カミーユを見てたいそう喜びます。彼は、カミーユの母親のテープを大切に持っていてくれました。2人は微笑みキスをします。カミーユは、久しぶりにエリックと会います。エリックはカミーユにあげたあの写真を見せ、これを荷物の中で見つけたが見覚えがないと言います。カミーユは微笑み、16才に戻ってエリックとキスをしたことを打ち明けます。そしてエリックとのキスは他の誰とも違うこと、たとえこの先二度とエリックに会わなくても、それはずっと変わらないと伝えます。エリックは不思議そうな顔をしますが、カミーユがすっかり変わったことに気づき、笑顔になります。エリックと別れたカミーユは1人、元気に歩いて行きます。
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