キャンディマンの紹介:2021年アメリカ映画。1992年に映画化され、カルト的な人気を獲得した同名タイトルを「ゲットアウト」や「アス」を手掛けたジョーダン・ピールが製作に加わり、新たなキャンディマンとしてリメイクしました。同じコンセプトに新たな解釈を加えているところが、ファンならずとも楽しみな点となります。
監督:ニア・ダコスタ 出演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(アンソニー)、テヨナ・パリス(プリアンナ)、ネサン・スチュアート=ジャレット(トロイ)、コールマン・ドミンゴ(ウィリアム)、ブライアン・キング(クライブ)、ほか
映画「キャンディマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キャンディマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キャンディマンの予告編 動画
映画「キャンディマン」解説
この解説記事には映画「キャンディマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キャンディマンのネタバレあらすじ:起
1977年、公営住宅地カブリーニグリーンにて片手が鉤爪の浮浪者シャーマン・フィッシャーズの起こした事件により、カブリーニグリーンは2019年に取り壊される事になりました。
勢いのある芸術家であるアンソニー(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)は、恋人のプリアンナ(テヨナ・パリス)と共に引っ越してきます。ブリアンナの弟トロイが新居に遊びにやってきて、怖がるプリアンナを無視してとある都市伝説を語り始めました。
それはカブリーニグリーンに纏わるもので、大学教授のヘレンがカブリーニグリーンの都市伝説を追っているうちに突然おかしくなり、連続殺人を起こしてしまい、やがてヘレンは赤ん坊を誘拐したという罪でカブリーニグリーンの住人たちに火炙りにされて殺されてしまった、そんな話です。
怖い話が嫌いなプリアンナは受け流しますが、作品制作に行き詰まっていたアンソニーは新作のヒントが欲しいと、この都市伝説に食いつき調べ始めます。そしてアンソニーは廃墟となったカブリーニグリーンまでやってきて写真撮影を始めたところ、蜂に刺されてしまいました。アンソニーはそこでウィリアム(コールマン・ドミンゴ)という男に出会います。
キャンディマンのネタバレあらすじ:承
過去のシャーマンの事件の直接の被害者だったウィリアムに招かれ、自宅に向かいました。そこでシャーマンの事件の真相を聞きます。当時飴の中にカミソリを入れる事件が多発していて、シャーマンはその容疑者でした。
ウィリアムの事件があり警察に詰め寄られたシャーマンはそのまま射殺、しかしカミソリ事件がまだ続いていたことから、シャーマンは無実の罪で殺されてしまったのです。そしてそれを隠蔽するかのようにカブリーニグリーンは白人たちの手によって壊されてしまいました。
アンソニーはさらにキャンディマンの都市伝説の話も聞かされます。鏡に向かって「キャンディマン」と5回呼ぶと片手が鉤爪の恐ろしい殺人鬼が現れ、呼び出した者は殺されるというものでした。新作に向けてインスピレーションを感じたアンソニーは新作の制作を始め、プリアンナから暴力的すぎると言われながらも上機嫌でした。
さらに、アンソニーはあろうことか鏡の前で都市伝説は本当なのか試し始めたのです。「キャンディマン」と5回鏡の前で唱えます。何も起こらず電気を消して部屋を出ました。しかし、鏡には鉤爪の黒人の大男が映っていました。
キャンディマンのネタバレあらすじ:転
アンソニーの新作は展覧会に出品されました。タイトルは「名前を呼んでみろ」。紹介欄には、鏡に向かってキャンディマンと5回呼ぶように書かれています。責任者であるクライブ(ブライアン・キング)に作品をバカにされたアンソニーは怒り、プリアンナと共に展覧会を出ていきました。
展覧会が終わり、クライブの恋人がふざけて作品の前でキャンディマンと5回呼びかけると、恋人の首がかき切られ、クライブも見えない何者かに殺されてしまいました。クライブが殺された事件はニュースになって世間の知ることになり、アンソニーの作品も皮肉なことに知られる事になりました。
アンソニーはそれ以来キャンディマン事件に取り憑かれたようになります。やがて鏡に映る自分がキャンディマンの姿に見えたり、作品を批評した者が次々と殺されたりと、奇妙な事が起こり始めます。キャンディマンによる事件も多発し始めたのです。精神的に病んでしまったアンソニーに、プリアンナは次第について行けなくなり出ていってしまいました。
蜂に刺された箇所の状態がおもわしくなく、病院に向かったアンソニー。そこで自分がカブリーニグリーンの出身者である事を知り、すぐさま母親の元に行き真相を確かめます。実はヘレンに誘拐された赤ん坊というのがアンソニーだったのです。そしてアンソニーはウィリアムから、キャンディマンは白人に殺された黒人が代々キャンディマンとして受け継いでいくようになったという事実を知りました。
キャンディマンの結末
その頃、出ていったプリアンナがアンソニーを探しにウィリアムの元を訪ねますが、そこでウィリアムに襲われ地下に連れて行かれてしまいます。地下には意識朦朧のアンソニーが座っていました。ウィリアムはここでアンソニーをキャンディマンにするための儀式を行っていたのです。
儀式を完成させたウィリアムはアンソニーの右手を切断し、鉤爪をとりつけてプリアンナを襲うように指示します。逃げ出したプリアンナを追いかけてきたウィリアムに殺されそうになりますが、ナイフで応戦したプリアンナはウィリアムを殺します。
そしてキャンディマンとなったアンソニーが現れました。そこに警官隊が駆けつけ、プリアンナの制止も無視してアンソニーを射殺しました。その後、警察は一方的にアンソニーを容疑者とし、アンソニーを射殺したことに関しても正当防衛だったと語り始めたのです。
連行されるパトカーの中でプリアンナは、鏡に向かってキャンディマンと5回唱えました。すると蘇ったアンソニーが現れ、その場にいた警官隊を皆殺しにします。体じゅう蜂で覆われて完全にキャンディマンと化したアンソニー、自らを新しいキャンディマンだと宣言します。
以上、映画「キャンディマン」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する