彼とわたしの漂流日記の紹介:2009年の韓国映画。仕事もなくなり、彼女にもフラれ、借金は一生返せない額になり、漢江へ飛び込み自殺したソングンはパム島で漂着しました。死にきれないソングンはこの島で生きる決意をしました。そのころソングンを望遠レンズで覗いていたひきこもりの女性「わたし」が、ソングンに関心を持ち、観察を始めました…という内容の韓国映画です。
監督:イ・ヘジュン 出演者:チョン・ジェヨン(キム・ソングン)、チョン・リョウォン(わたし/ジョンヨン)ほか
ほか
映画「彼とわたしの漂流日記」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「彼とわたしの漂流日記」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「彼とわたしの漂流日記」解説
この解説記事には映画「彼とわたしの漂流日記」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
彼とわたしの漂流日記のネタバレあらすじ:起
消費者金融へ借金の申し込みをし、借入金が膨大に膨らんだソングンは漢江に掛かる橋の上にいました。そしてソングンは身を投げました。目覚めたソングンは水辺にいました。死ねなかったソングンは63階のビルから飛び降りようと歩き出しますがその場所は島でした。なんとか助けを呼ぼうとして、砂にHELPと書きました。そして観光船にも手を振りますが全くダメでした。復活した携帯で救助要請をしました。しかし自分で脱出せよと言われて切られました。そこで岸まで泳ごうとしますが溺れてしまいました。
その時、会社をリストラされ再就職にも落ち、さらに彼女にフラれ、消費者金融に手を出したことが駆け巡りました。ボロ布でロープを作り、首を吊ろうとも考えましたが止め、生きることを考えました。キノコを食べながら、漂着したアヒルのボートで家を作り、死んだ魚や死んだ鳥を食べました。
彼とわたしの漂流日記のネタバレあらすじ:承
部屋に鍵を掛け、外には一歩も出ないひきこもりの女性”わたし”がいました。ゲームやSNSでは別人の顔画像を貼り付け、妄想と架空の世界を楽しんでいました。唯一の楽しみは深夜月の写真を撮ることと、年に2回ある空襲訓練時の無人になる町の風景を望遠レンズを通して見る事でした。
今年の春も空襲訓練がやって来ました。望遠レンズを通して見ている時、漢江にあるパム島にHELPの文字を見つけました。辺りを探すとソングンを見つけました。ソングンは突然全裸になったりして”わたし”は地球外生物の変態と名付けました。
翌日から、ソングンの監察が始まりました。パム島のソングンはジャージャー麺の袋を見つけました。中にスープの粉が入っていました。毎日同じものばかり食べているソングンはジャージャー麺がとても食べたくなりました。何時でも食べることの出来るジャージャー麺をソングンは食べたことがありませんでした。色々試した結果、鳥の糞に木の実が入っていることを知り、ジャージャー麺の麺を作る為に畑を耕し、HELPをHELLOに書き換えました。
彼とわたしの漂流日記のネタバレあらすじ:転
”わたし”はソングンの生活を監察するうち、ソングンの事が気になり、手紙を渡すために深夜、外に飛び出しました。パム島の上に掛かる橋から、瓶に入れた手紙を投げ落としました。それを拾ったソングンは手紙のHELLOの文字を見て砂にHOW ARE YOUと返しました。ここから二人のやり取りが始まりました。
ソングンがジャージャー麺を食べたがっているのを知った”わたし”は、出前を頼みパム島までジャージャー麺を配達させました。しかしソングンはそれを返しました。出前が”わたし”の部屋にジャージャー麺を届けると、”わたし”は男の人は何か言っていたかと聞きました。すると出前は『ジャージャー麺は僕の希望だ』と言ったと言いました。希望という言葉に心が動いた”わたし”は、突然扉を開け、母親にトウモロコシを育てると言いました。
やがてソングンの畑のトウモロコシは大きく育ち、ソングンは他の実と一緒にすり潰し、麺を作りました。そしてジャージャー麺が出来上がり、粉末スープをかけて食べました。美味しさと達成感でソングンは泣きました。
彼とわたしの漂流日記の結末
ソングンは砂にWHO ARE YOUと書きました。しかし嘘で固めた”わたし”は本当の自分を教えることが出来ませんでした。SNSでは自分の事が全て嘘だとばらされて、炎上していました。やがて台風の接近で漢江は増水し始めました。一夜明け、ソングンを見るとアヒルボートは流され、何もなくなった畑に座っていました。
そこに漢江清掃隊がやってきました。多数の清掃隊員に捕まったソングンは強制的に陸地に戻されました。これを見た”わたし”は素顔のままで外に飛び出し、ソングンを探しました。ソングンは63階のビルから飛び降りるためにバスに乗りました。バスのカードは使えました。走って追いかける”わたし”をよそに、バスは発車しました。
その時、秋の空襲訓練のサイレンが鳴りました。訓練中は車は全て停止です。”わたし”はバスに乗り込みました。ソングンの前に行って『私はジョンヨンです』と言って、WHO ARE YOUに答えを返しました。ソングンの家だったアヒルのボートは海を漂っていました。
以上、映画「彼とわたしの漂流日記」のあらすじと結末でした。
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