愛は静けさの中にの紹介:1986年アメリカ映画。トニー賞受賞の舞台作品『ちいさき神の、作りし子ら』が原作になっています。聾唖学校に赴任したジェームスは、そこで働く強情だが内なる情熱を秘めた聾唖者サラに惹かれてきます。瞬く間に恋に落ちた二人の前に、無音の世界と音の世界が立ちはだかります。本作品のヒロイン・サラと同様に、聾唖者であるマーリー・マトリンは第59回(1986)アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
監督:ランダ・ヘインズ 出演者:ウィリアム・ハート(ジェームズ)、マーリー・マトリン(サラ)、パイパー・ローリー(サラの母)、フィリップ・ボスコ(カーティス)、リディア(アリソン・ゴンプ)ほか
映画「愛は静けさの中に」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛は静けさの中に」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛は静けさの中に」解説
この解説記事には映画「愛は静けさの中に」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛は静けさの中にのネタバレあらすじ:静寂の世界
片田舎の聾唖学校に赴任したジェームスは、持ち前のバイタリティーで生徒達の信頼を得ていきます。ジェームスは手話だけに頼らず、発声訓練にも力を入れています。仕事に意欲的に取り組んでいるジェームスは、学食の厨房で同僚に手話で猛反撃しているサラという女性を見かけます。この聾唖学校の卒業生であるサラは、現在は学校掃除業務をしています。サラの優秀さに気付いたジェームスは発声を教えようとしますが、彼女は生まれつきの完全聾唖者だったのです。拒絶されながらもサラの力になりたいジェームスは、なんとか彼女の心に近づこうとします。
愛は静けさの中にのネタバレあらすじ:すれ違う心
頑ななサラの心を知る為に、ジェームスは疎遠となっている彼女の母親から話を聞きます。発声訓練が上手くいかず孤立していたサラでしたが、容姿が美しい彼女は姉の男友達と親しくなります。サラはいつしか姉の作ったリストに従って、男友達に求められるまま体を与えていたのです。サラの辛い過去に怯むことなく、ジェームスは彼女に愛を告白します。サラも戸惑いながらも、ジェームスの愛を受け入れていきます。聾唖学校の父兄参観の発表会。発声訓練に力を注いでいるジェームスのクラスの生徒たちは、軽快な音楽にのりダンスと歌を披露します。観客が彼らのパフォーマンスに惜しみない拍手を送る中、サラは孤立感を深めていきます。ジェームスはサラに仕事を辞めさせ、二人は同棲を始めます。
愛は静けさの中にの結末:二人が辿り着いた場所
一見順調な同棲生活でしたが、手話だけのコミュニケーションにジェームスは限界を感じ始めます。とあるパーティで、著名な経済学者である女性聾唖者に出会ったサラは劣等感を抱いてしまいます。二人は喧嘩となり、ジェームスは思わずサラに話すことを強要します。上手く話せないサラは家を飛び出します。母親の元へ戻ったサラは、大学へ行くため働き始めます。それを知ったジェームスはサラを見守ります。卒業パーティで、旅立つ生徒たちと別れの挨拶を交わしているジェームスはサラと再会します。ぎこちない雰囲気の中、二人は徐々に互いの思いを語り始めます。無音と音の世界を乗り越え、二人は互いの愛を再確認します。
以上、映画愛は静けさの中にのあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する