実写版シンデレラの紹介:2015年アメリカ作品。ディズニー映画の原点とも言うべきシンデレラを2015年に実写映画化。普遍のストーリーを通して新たに伝えられるメッセージとは?
監督:ケネス・ブラナー 出演者:リリー・ジェームス、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム=カーター、リチャード・マッテンほか
映画「シンデレラ(2015年実写版)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シンデレラ(2015年実写版)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シンデレラ(2015年実写版)の予告編 動画
映画「シンデレラ(2015年実写版)」解説
この解説記事には映画「シンデレラ(2015年実写版)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シンデレラ(2015年実写版)のネタバレあらすじ:幸せな家庭の崩壊
優しい両親の元、町外れの屋敷でエラは溺愛されて育っていく。しかし母がどんな時も勇気と優しさを持っていなさいと遺言を遺して急逝した。
やがてエラが美しく成長した頃、商人である父は織物商の未亡人との再婚を考える。父が幸せならばとエラは賛成し、都会的な婦人とふたりの娘を迎える。辺鄙な田舎暮らしが気にくわない婦人は毎晩のように人を呼び、賑やかに過ごした。父は仕事にのめりこみ、仕事で外国から帰ってきたばかりだというのに再び発つと言う。
父の不在中、二人の娘の部屋が狭いとこぼす継母に、自分の部屋を使うように進言するとエラは屋根裏に追いやられてしまう。父が帰ってくるまでと耐えるが、やってきたのは父の旅先での訃報だった。
シンデレラ(2015年実写版)のネタバレあらすじ:過酷な生活と王子との出会い
それからエラの受難が始まる。解雇された女中たちに代わって、すべての家の仕事を命じられ、食事の同席も許されない。寒い日は台所の置き火の横で眠り暖を取る。姉たちに「灰まみれ」「ダーティーエラ」「シンデレラ」とあだ名を付けられ、エラは耐えられず馬で飛び出し森へ。
エラはそこで狩りに来ていた王子と出会う。彼の狩ろうとしていた鹿を逃がしたエラ、その真摯な意見に王子は一目惚れし、素性を明かさないエラが気後れしないように自分を「城の見習いのキット」と名乗る。エラも王子の柔軟な心に惹かれ、また会おうと約束をする。エラにとってはそれが心の拠り所になった。
王子は死期の近い父から然るべき姫と結婚するように言われるが、エラのことが忘れられない、そこで、お見合いも兼ねた舞踏会を開く代わりに、国中の未婚女性も招くという交換条件を出す。そして御触れが出される。エラはキット会いたさに亡き母のドレスを自分用に仕立てなおし、自分も舞踏会に行こうとするが、そんな格好の娘は連れて行けないとドレスも破かれてしまう。
シンデレラ(2015年実写版)のネタバレあらすじ:本当にいた!フェアリーゴッドマザー
もう何も信じられないと嘆くエラに、老婆が「牛乳とパンをくれ」と声をかける。いつものように優しく接しようと努めるが悲しみを隠せず、老婆にフェアリーゴッドマザーの話をされても、それは子供の頃の話だと返す。
しかし、老婆が杖を振ると、たちまち美しいフェアリーゴッドマザーに変身。そしてかぼちゃを馬車に、ネズミを白馬に、トカゲを従者に、ガチョウを御者に次々と変えていく。最後にエラのドレスをブルーのシンプルなドレスに変える。さあ急いで城へ、と馬車に乗り込もうとすると、履き古した靴が目に留まる。これはいけないとガラスの靴を履かせ、12時の鐘が鳴り終わるまでに帰ってくるように言い渡し、エラを送り出す。
一方、お城では紹介される姫達との挨拶もそこそこに、王子はエラを探していた。王の側近の大公は予め王子をよそに然るべき国の姫との結婚話を秘密裏に進める。それを継母は聞いてしまう。
城へ到着したエラはそこで初めてキットが王子であった事を知り、驚きつつもダンスを始める。何曲か踊った所で、周囲の視線を避けるように広間を抜け出す二人。王子に秘密の庭でブランコに乗せてもらい、やっと話を始めようという所で12時の鐘が鳴り出す。
エラは慌てて飛び出し、途中で父王にも会うが挨拶だけして駆け去る。大公は、王子を外に連れ出す罠だと言って衛兵にエラを追わせる。鐘の鳴る中、城門をくぐり馬車を走らせるが、家に着く前に魔法はすべて解けて元の姿に戻ってしまう。
雨の降る中、片方だけになったガラスの靴を持ってエラは帰宅。すべては素敵な思い出として日記に書き付ける。王子は片方だけ残されたガラスの靴を拾い、あれほど国のために姫と結婚せよと言っていた父王から「愛する人と結婚しろ、靴を片方落とした娘を探し出せ」と遺言される。
シンデレラ(2015年実写版)の結末:継母の企みを乗り越えてハッピーエンドへ
ガラスの靴を持った娘は名乗り出るようにお達しが下る。エラの様子に気付いていた継母は、「王子と結婚したら自分を女官長に、2人の娘たちを身分のある男性と結婚させるように仕向けろ」と言う。エラが拒絶すると、継母は見付けていたガラスの靴を割り、彼女を屋根裏に閉じ込めてしまう。
継母は大公のもとを訪れてガラスのヒールを見せ、王子が探している娘を家に閉じ込めておくことと、結婚話を進めていた姫と王子を一緒にさせる代わりに、自分に爵位、二人の娘に良縁を求めた。
大公は王子を納得させるために、靴を履かせる形だけの娘探しを始める。誰も履けないまま最後にエラの家に一団が訪れる。二人の娘は履けず、諦めて帰ろうとするところに、屋根裏で歌うエラの声が聞こえる。王子の侍従はもう一人娘がいるなら連れてくるように言うが、継母は使用人の娘だからと取り合わない。
帰ろうとする大公一団だが、その中に隠れていた王子がマントを脱ぎ、改めてエラを出すように命令を下す。粗末な恰好で出てきたエラだが、森の中でその姿を知っている王子は気にしなかった。
ガラスの靴はもちろんエラにぴったり。もくろみの外れた継母とふたりの娘、そして大公は姿を消す。婚礼衣装をまとったエラと王子は民衆から祝福されるのだった。フェアリーゴッドマザーの「勇気と優しさと、ほんの少しの魔法」と言う言葉で、映画は幕を閉じます。
以上、映画「シンデレラ」のあらすじと結末でした。
「シンデレラ(2015年実写版)」感想・レビュー
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シンデレラは上映前から凄く楽しみにしていました。CMが印象的で、水色のドレスが何より綺麗!
フェアリーゴッドマザーの登場のシーンや、舞踏会のシーンは女子ならば誰もが憧れるところです。何度見ても夢を見れるシンデレラ。是非一度は見てほしいです! -
ディズニーの描くプリンセスは受身な女性のステレオタイプと揶揄される事がある。自分から動き、意見を発するエラはそれに対するディズニーの答えだと思う。新しくしつつ、魔法をきちんと折込み現実一辺倒ではない匙加減は、やっぱり夢の国のディズニー、さすがです。
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私は吹き替え版で見ました。シンデレラ役の高畑充希さんの吹き替えが好きすぎてセリフを覚えてしまうくらい見ました。リリージェームズの美しい容姿にピタッとぴったりな声で歌声も美しくどこを切り取ってもパーフェクトな映画でした。4歳の娘も大好きで舞踏会のシーンではクルクルと一緒に踊っています。何度見ても毎回うっとり見入ってしまう映画です。
なんといっても、リリージェームズの美しさ、気品、そして優雅さ。主役のキャスティングがハマっている。身のこなしから、すべてがディズニープリンセスであった。なかなかできる女優さんはいないと思う。そして、衣装のブルーの色。かなり魅力的で、見るものすべての目を引きつける。ダンスシーンで衣装の布が多く立派なせいか、バサバサと音がした!