シタデルの紹介:2012年アイルランド,イギリス映画。アパートの引っ越しの日、フードを被った子供たちに妊娠中の妻を襲われたトミー。この日以来、生まれてきた娘と過ごすトミーは精神に障害を起こしていました。やがて妻が死亡し、娘があのフードの子供たちにさらわれると、トミーは神父を頼って娘を助けに向かいますが・・・という内容のホラー映画です。怖がる気持ちが恐怖を増幅させるという、かつての怪作「ファンタズム」を彷彿させる作品です。
監督:キアラン・フォイ 出演者:アナイリン・バーナード(トミー)、ジェームズ・コスモ(神父)、ジェイク・ウィルソン(ダニー)、ウンミ・モサク(マリー)、エイミー・シェルズ(ジョアン)ほか
映画「シタデル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シタデル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シタデルの予告編 動画
映画「シタデル」解説
この解説記事には映画「シタデル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シタデルのネタバレあらすじ:起
トミーは妊娠中の妻ジョアンと、引っ越しのためアパートの111号室から出ていました。先に荷物を下に降ろし、再び11階までエレベーターで戻った時、ガラス越しに、ジョアンがフードをかぶった子供たちに襲われるのが見えました。
必死でボタンを押すトミーでしたが、エレベーターの扉は開かず8階まで降りてから階段を駆け上りました。通路で座り込むジョアンのお腹には、針が突き立てられていました。
病院で待つトミーに、女の赤ちゃんが渡されました。妻の意識が戻らないまま新しい部屋へと帰ったトミーでしたが、あの時の恐怖から精神に障害を持つようになりました。
トミーはエルサと名付けた娘と暮らし、昼間はカウンセリングを受けていました。トミーは広域恐怖症と診断されていました。彼の住む寂れた町のあちこちには行方不明の子供の写真が張られていました。
やがて植物人間状態となっていたジョアンの生命維持装置をはずす日がやって来ました。トミーはジョアンの手を握り締め、死を受け入れました。看護師のマリーが、トミーに優しく寄り添ってくれました。葬儀の後、神父はトミーに「早く帰れ!奴らの望みは子供だ」と怒鳴って立ち去りました。
シタデルのネタバレあらすじ:承
バスに乗り遅れたトミーはエルサを連れ、夜遅く歩いて帰りつきました。するとドアの向こう側にフードをかぶった子供が見えました。怖くなったトミーは部屋中を見渡しました。すると2階で物音がしました。エルサを見失い、必死で探すと下の部屋にいました。
翌朝、トミーは看護師マリーに電話しましたが留守電でした。トミーは部屋の扉に釘を打ちつけ、部屋に籠りました。少しして、心配したマリーがやって来てトミーを落ち着かせました。トミーは「神父に会いたい、神父は奴らがエルサを狙っていると言った」とマリーに話しました。
マリーは「神父は頭がおかしい」と言いますが、トミーは「どうしても神父に会いたい」と言い、マリーは神父のところへ彼を案内しました。怒鳴り散らす神父でしたが、教えてやると言ってトミーを車に乗せました。
エルサはマリーが預かって帰りました。神父の車の後部座席には盲目のダニーが乗っていました。そして、着いたのは廃墟のビルでした。怖がるトミーに神父は「お前が怖がるから奴らは出て来るんだ」と言い、さらに「奴らを全員殺すんだ」と言いました。
シタデルのネタバレあらすじ:転
マリーの部屋に帰ったトミーは「神父はやっぱり頭がおかしい」と言いました。そしてマリーの部屋に住み始めたトミーは、だんだん落ち着いてきました。マリーの勧めもあって外に出ると、狭い路地にさしかかりました。するとトミーは恐怖で体が震え始め、通路の向こうに子供たちが見え始めました。
誰もいないと言いながら歩いて行くマリーが襲われました。必死で逃げるトミーは、通りかかったバスにエルサを抱いて乗り込みました。恐怖心で辺りを見回すトミーでしたが、バスに子供たちが乗り込んできました。運転手と乗客を襲い、そしてトミーが襲われました。トミーは気を失いエルサは連れ去られました。
トミーが気が付いた場所は神父のいるビルでした。神父に「エルサがさらわれた」と言うと、神父は「知っている」と言いました。トミーが「今から助けに行く」といって神父を振り切り飛び出しますが、途中で神父に止められ「今夜はダメだ、明日にしろ」と言い聞かせました。
そして日付の変わった深夜、盲目のダニーを連れて廃墟ビルに向かいました。途中で怖がるトミーは、車の周りを子供たちに囲まれました。ダニーが「僕たちのことは見えないから大丈夫」とトミーを落ち着かせると、子供たちは立ち去りました。
シタデルの結末
神父は「昔、トロレスという女が、このビルで双子の男女を生んで死んだ。やがて成長した双子は交わり、子供をたくさん産んだ。その子供たちは人間ではなかった」と話しました。
その後「プラスチック爆弾をビルに仕掛け、車のエンジンに連動させて子供たちが全員帰ってくる夜明けに爆破する」と言って、3人はビルの中に入り、爆弾を次々セットしました。エルサの泣き声が聞こえたトミーは「助けに行く」と言って、止める神父を振り切り、階段を上がりました。しかし子供たちに襲われ始めました。
神父に助けられたトミーでしたが、突然神父が咳き込みました。自分の体に死期が迫っている事を知った神父は、トミーに「ダニーと地下室にいるエルサを助けに行って、ビルから逃げろ」と言いました。そして「あの子供たちはオレの子供だ、オレが双子の一人だ」と言いました。そして死の恐怖を感じた神父は、子供たちに襲われました。
ダニーとビルの中を歩くと、ジョアンと住んでいた111号室に着きました。そこで何かが吹っ切れたトミーでした。やがて地下室に行くと、突然ダニーが「僕はここに居たんだ!」と言いました。地下室には子供が檻に入れられ、沢山いました。
そしてエルサを見つけ、助け出すと、今度は怖がるダニーをトミーが「僕たちは奴らには見えない」と言い、子供の間を通ってビルを出ました。夜明けと同時にトミーは車のエンジンをかけビルを爆破するのでした。
以上、映画「シタデル」のあらすじと結末でした。
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