クリニカルの紹介:2017年アメリカ映画。精神科医のジェーンは、自分の患者である少女ノラが目の前で自分の首を切って自殺未遂をして以来、トラウマになりカウンセリングを受けていました。しばらく通って回復してきたジェーンが再び診療を始めると、アレックスという患者がやって来ました。この日以来ジェーンの前にノラが現れるようになり…という内容の心理サスペンス映画です。
監督:アリステア・ルグラン 出演者:ヴィネッサ・ショウ(ジェーン・マティス)、ケヴィン・ラーム(アレックス)、インディア・アイズリー(ノラ)、アーロン・スタンフォード(マイル)、ネストール・セラノ(サウル)、ウィルマー・カルデロン(テリー)ほか
映画「クリニカル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クリニカル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クリニカルの予告編 動画
映画「クリニカル」解説
この解説記事には映画「クリニカル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クリニカルのネタバレあらすじ:起
ジェーンはカウンセリングを行う精神科医。ジェーンの患者である少女ノラが、部屋に入って来ます。ノラは血まみれでガラスの破片を持っています。そしてジェーンに襲いかかり、ジェーンが振りほどくと、ノラは自分の首を切り裂き自殺をはかりました。
この事件がきっかけになり、ノラは同じ精神科医であるテリーのカウンセリングを受けています。そして少しずつ回復してきたジェーンはセラピーとして診療を始めます。自分も完全ではないため、あくまでも軽い相談しか受けず、医師としての仕事も徐々に戻している状態でした。
そんな時、アレックスという男性から診療の申し込みの電話が入ります。ジェーンが断るものの、アレックスは「あなたが必要だ」と言ったため、ジェーンはアレックスの診療をすることになります。
その夜、ジェーンは物音に目覚め、バットを持って家の中と周辺を調べます。ジェーンは背後にいるノラの姿に気づきませんでした…。
クリニカルのネタバレあらすじ:承
アレックスが訪ねてきます。アレックスはあれこれ注釈をつけ神経質なようでした。ジェーンが自分の診療方針を話し、アレックスの話を聞きはじめます。アレックスの顔は手術によって変形していて、本人もそのことをとても気にしています。
ジェーンが「事故の事を話して?」と言うと、アレックスは「あの夜、車で走っていると、ガラスの破片やバンパーなどが飛び散ってた。車を降りて見に行くと激しい交通事故現場があった」と話しはじめ、突然パニック発作を起こします。この日はジェーンが落ち着かせ、アレックスを帰します。
その夜、ジェーンはノラの夢を見て覚醒発作を起こしました。
翌日、昨日の事をテリーに話すと「大きな仕事をするんじゃないと言っただろう。君への影響が大きいんだ」と注意を受けます。自宅に戻り、眠りに着いたジェーンが物音に気づきリビングに行くと、アレックスがいました。
夢遊病者のようなアレックスを見たジェーンは「あなたは寝ているのよ」と言って平手打ちを食らわせます。恋人である警官のマイルがやって来て「訴えるか?」と言いますが、ジェーンは「私の患者だから。今日は泊まって。」と言います。
クリニカルのネタバレあらすじ:転
ジェーンは正気に戻ったアレックスに「もうあなたの診療はしない」と言って家に戻ります。マイルと一緒に寝ていたジェーンが再びノラの夢を見てうなされます。
翌日、マイルと二人でクリスマスの準備をしていると、アレックスから電話が入ります。「薬を大量に飲んだ、助けてくれ」という声に、ジェーンはアレックスの元へ向かいます。
フラフラになっているアレックスに注射を処方すると、ジェーンは再びアレックスの診療を始めます。アレックスは事故のその後の話を始めます。「事故現場には何人かの人が怪我をして車に取り残されていた。その人を助け、車から離れようとした時、走ってきた車に撥ねられた」と言って再びパニック発作を起こします。
自宅に帰ったジェーンの目の前にノラが現れます。気になったジェーンは翌日、ノラの入院している病院に行き、ザウル博士に会います。ザウル博士は「ノラは退院した」と言います。
半信半疑のジェーンにザウル博士はノラのビデオを見せます。拘束されたノラはザウル博士の目の前で、爪で自分の両手をひっかき、血まみれでザウル博士に襲いかかっていました。そしてザウル博士は「ノラの入院費を払っていたのは父親だった」とジェーンに教えます。
クリニカルの結末
ノラが殺したと聞いていたノラの父親が生きていたことを知ったジェーンが自宅に戻ると、ノラが現れました。ノラはジェーンに襲いかかります。そしてジェーンはとっさにノラのこめかみをアイスピックで刺して殺します。
目覚めたノラは病院のベッドで拘束されていました。やがてテリーとザウル博士が入って来て、防犯ビデオを見せます。ジェーンが殺したのはマイルだったのです。テリーは「薬の服用で幻覚を見ていたんだ」と言います。
病院を抜け出したジェーンでしたが、気が付くと椅子に縛られていました。そこへアレックスがやって来ます。アレックスはノラの父親だったのです。「お前が薬漬けにしたせいで、ノラが首を吊って自殺した。復讐するためにお前に近づいたんだ。お前が寝ている間に、薬を投与し続けた」と言います。
ジェーンはアレックスに薬を投与されたことによって、幻覚が見えていたのでした。
拘束を自分で外したジェーンは「でも私に話したことの中に、本当の事はあったんでしょう」とアレックスに話しかけながら、首を刺して逃げます。別の部屋にはテリーと友人のクララの死体が転がっていました。
そこへアレックスがやって来て襲いかかります。ジェーンは必至でアレックスの顔に爪を立ててひっかくと、アレックスの顔の皮膚が剥がれます。アレックスはそのままソファーに血まみれで座り込んでいました。
以上、映画「クリニカル」のあらすじと結末でした。
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