コールド・キラーの紹介:2017年ドイツ,オーストリア映画。トイレの窓を開けたことで、女性を焼き殺した現場と犯人の顔を見てしまったエズゲは、その日から犯人に狙われます。自分の部屋にいた従妹を人違いで殺されたエズゲは、シュタイナー刑事に助けを求めますが、犯人は近くに迫っていました…という内容のサスペンスアクション映画です。キックボクシングの実力者という設定のエズゲの暴力シーンはドイツ映画ならではの激しさがあります。
監督:ステファン・ルツォヴィツキー 出演者:ヴィオレッタ・シュラウロウ(エズゲ)、トビアス・モレッティ(クリスティアン・シュタイナー)、サミー・シーク(サイード・ハダリ)、ロバート・パルフラーダー(サミア)、フリードリッヒ・フォン・サン(カール)ほか
映画「コールド・キラー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コールド・キラー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コールド・キラーの予告編 動画
映画「コールド・キラー」解説
この解説記事には映画「コールド・キラー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コールドキラーのネタバレあらすじ:起
エズゲは女性タクシードライバー。深夜の路地で道を塞ぎ雑談をする男を叩きのめし、タクシー会社に戻ると、従妹のラニャの夫で上司のサミアが、妻のラニャが戻らないと言って娘のアダを会社に連れて来ていました。
ラニャを知らないかと聞くサミアに、知らないと言ってアパートに戻ると、異様な臭いにトイレの窓を開けると、若い女が焼き殺されていました。そばには殺した男が立っていてエズゲを見ています。警察がやって来てエズゲに聴取をしますが、エズゲが薬物使用と公務執行妨害の前科があることから、目撃者であるにもかかわらず身辺警護はしないと言って警察は立ち去ります。
エズゲはいつものようにキックボクシングジムに向かいます。若い男とスパーリングになりますが、男の卑劣な攻撃にキレたエズゲは、禁止されている肘打ちと膝蹴りで男を倒し、滅多打ちにします。するとトレーナーは何度言ったらわかるんだと怒鳴り、エズゲはジムを追い出されます。
エズゲは従妹のラニャに会い事件の事を話しますが、ラニャは不倫に夢中で相手にしませんでした。その夜、エズゲの部屋を空けようとする音に気づき、耳を澄ましていると、隣人に見つかった何者かが逃げて行きます。
コールドキラーのネタバレあらすじ:承
狙われていると分かったエズゲは荷物をまとめ実家に帰りますが、兄が帰っていて、認知症の父の介護の費用を出せという話になり、怒ったエズゲは飛び出します。その後も友人の部屋を追い出されます。自分勝手で他人の事を考えないエズゲには、助けてくれる人がいませんでした。
そのころ、娘のアダを連れて家を出たラニャは、エズゲの部屋に入っていました。エズゲが電話をすると、ラニャは鍵が開いていたと言い、危険を感じたエズゲは部屋から出ろと言いますが、奥に犯人が立っていて、ラニャは首を切られて殺されます。
犯人は通話中の電話の相手を見てエズゲの名を知り、テーブルにあった身分証明書でエズゲの顔を知り、殺したのはエズゲではない事を知ります。警察に呼ばれたエズゲはシュタイナー刑事から、アダが夫であるサミアの子供ではない事を聞かされます。そのサミアも疑われ事情聴取を受けていました。
サミアが解放されるまでアダを預かったエズゲは児童保護センターに行きますが、居心地が悪く、すぐ飛び出します。やがてサミアが解放されアダを戻して仕事に復帰します。
コールドキラーのネタバレあらすじ:転
タクシーに乗り込んできた客は犯人でした。突然ナイフで襲いかかり、エズゲは暴走しながら格闘し、車が横転したことで逃げ出します。道路をよろけながら逃げますが、犯人に追われ川に転落します。
エズゲが目覚めたのは病院でした。サミアが面会に来て、自分の子供ではないアダを引き取れないと言います。裸になり体を見ると、切り刻まれていました。復讐を誓うエズゲは病院を抜け出します。実家に預けられたアダを、両親と言い争いをしたうえで連れて飛び出します。そしてシュタイナー刑事を訪ね一晩泊めてもらいます。
シュタイナーは認知症の父親カールを一人で介護していました。妻子は家を出て行っていましたが、シュタイナーは理由を話しませんでした。そして犯人は5か国で8人の女性を殺害していると言って、ここを出るなとクギを刺し、仕事に向かいます。
昼間、飼い犬が鳴きだし、エズゲはアダと犬を連れて散歩に出ます。しかし、実の父親からアダを誘拐されたと被害届を出されていたため、警官に呼び止められます。エズゲは警官に暴行を加え、シュタイナーの部屋に逃げ帰っていました。
コールドキラーの結末
部下のペトロビッチが情報を持って来ます。その夜、カールの排便処理をするシュタイナーを見たエズゲは、シュタイナーのベッドに行き愛し合います。翌日、外交官が怪しいとシュタイナーはペトロビッチと向かい、ハダリに会います。シュタイナーはスマホでエズゲに電話をし、ハダリの顔を見せます。するとハダリはペドロビッチの喉を刺し逃げました。
このやり取りを聞いていたエズゲは、カールの車に乗り追いかけます。電車に乗ったハダリを暴行しますが、乗客に止められ逃げられます。この時、エズゲのスマホを拾っていたハダリは、カールに電話して住所を聞きます。部屋に戻ったエズゲは拘束されたカールを見つけ、振り返るとハダリがアダの手を取って立っていました。
エズゲは拘束され、ガソリンをかけられ火をつけられます。燃えたおかげで粘着テープが溶け、手足が自由になったエズゲは、ハダリを捕えて滅多打ちにし、逆に拘束して車のトランクに押し込みます。そしてギアをバックに入れ、全速で壁に激突させ炎上させました。
そこへシュタイナーがやって来てエズゲを助け出します。車は爆発し、ハダリは死亡しました。シュタイナーはエズゲにずっと一緒にいてくれとプロポーズするのでした。
以上、映画「コールド・キラー」のあらすじと結末でした。
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