沈黙の激戦の紹介:2016年アメリカ映画。スティーブン・セガール氏が演じる主人公ジョン・ハーモンは殺しの専門家としてその道では有名な人物だった。彼が動くとき、それは犯罪者が死ぬとき。だが一般市民の犠牲も多いため現在は職務から外されていた。しかしそんな事情も知る政府関係者ベックから依頼が届く。その依頼とは?
監督:キオニ・ワックスマン 出演:スティーブン・セガール(ジョン・ハーモン)、ラッセル・ウォン(マシュー・シャープ)、ジェマ・ダーレンダー(ザラ)、ほか
映画「沈黙の激戦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「沈黙の激戦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
沈黙の激戦の予告編 動画
映画「沈黙の激戦」解説
この解説記事には映画「沈黙の激戦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
沈黙の激戦のネタバレあらすじ:起
メキシコのとある酒場で政府関係者ベックと密談を交わす男がいた。男の名はジョン・ハーモン、麻薬取締局に協力するフリーランスの凄腕だ。今は訳あってその立場から退いていた。密談の内容はイスラム過激派と麻薬カルテルが手を結ぼうとしていることへの対応についてだ。この情報はシリアで起こった航空機爆破テロの主犯2人が国境で捕まったことによりもたらされた。一見両者は関係の無い組織のようだがこの協定には双方にメリットがあった。イスラム過激派はアメリカへの人員や物資を運ぶ手段として麻薬カルテルの持つ密輸ルートを使うことが出来るし麻薬カルテルは遠方でアメリカの手が届かない麻薬の仕入れ先を手に入れることが出来るのだ。現在イスラム過激派が接触しようとしているのはホセ・リベラ率いるソノラ麻薬カルテルである。ソノラ麻薬カルテルはトルコで勢力を拡大させている。またボスのリベラは野心的で新たな麻薬の密輸ルートを確率しようとして動いていた。具体的には従来の危険の多い陸路での密輸からプエルトリコを通した海路でのアメリカ東海岸への進出の可能性を探っていたのだ。連邦自治区プエルトリコはその特殊な立場からここを通してアメリカへ運ばれる貨物には税関の手が入らないというカルテルにとって破格の条件があった。これらの事情を知った政府関連組織CIA、FBI、そして移民税関捜査局ICE、更には麻薬取締局DEAは今の組織体制では対処不可能と判断、手段を選べない立場から危険を承知でジョン・ハーモンへと依頼したのだった。ジョンに依頼するということは一般市民のある程度の犠牲も許容する代わりに今回の件を必ず阻止するという政府組織の断固とした決意の現われだった。
沈黙の激戦のネタバレあらすじ:承
メキシコからアメリカへ帰ったジョンは既知でありFBI職員のザラに会う。今回の件に対処するには優秀なチームが必要だったからだ。また情報収集担当であり緊急時のバックアップとしてCIA局員マシュー・シャープをチームに引き入れる。ジョン達はあらゆる可能性から48時間以内にカルテル側とイスラム過激派上層部のトップ会談があるだろうと予測する。そして場所もある程度は特定できた。イスタンブールである。ジョン達は周到に準備をして現地のあるホテルへと乗り込む。まずジョンとザラがリベラの愛車と同型の車でホテルの駐車場に待機、またシャープはカメラ搭載のドローンを飛ばし周辺を見張る。そんな中カルテルトップのリベラが姿を現した。周囲に護衛と思われる男達を引き連れての登場だ。彼らがホテルに入ると同時にザラがホテルロビーに一般客を装い潜入。リベラの乗るエレベータが8階で止まるのを見届け、その後はシャープのドローンが8階の部屋を空から調べる。その間にジョンはホテル通用口より8階へ。8階に配置された見張りを素早く倒しシャープがつきとめたリベラの部屋の隣室へと向かう。一方ホテルのロビーにはイスラム過激派のリーダー、アヤン・アル・ムジャーヒドが到着していた。カルテルの護衛に案内されリベラの部屋に着いたアヤンは会議に向けた事前調整を始める。隣室ではジョンが盗聴を開始しトップ会議の行われる場所等、情報を探りはじめる。調整中に窓の外を飛ぶシャープの操るドローンを発見したアヤンは警戒を露わにする。もともとかなり危ない橋を渡っているのだ。しかしジョン達にとってアヤンがドローンを発見するのは想定済みだった。この後アヤンは部下を引き連れ車でどこかへ。またリベラも遅れて自身の屋敷へと移動する。ジョン達はそれぞれ計画を遂行する。
沈黙の激戦のネタバレあらすじ:転
アヤンの車を尾行するジョン。尾行というにはいささかあからさまだが。しかしこれも計画の一部だ。ジョンの操る車はリベラの愛車と同一車種だ。アヤンにリベラが尾行していると誤解させるためだ。速度を上げたアヤンの車をジョンが追跡する。また拠点へと帰るリベラにも同様の罠が張られていた。ザラがタクシーを使い尾行していたのだ。リベラも尾行に気づきこの尾行がアヤンのものではないかと推測する。そしてそこへアヤンからの電話がかかってくる。リベラの車がアヤンを尾行しているのは何故だ、と。おかしな真似をするのであれば取引は中止だと告げてくる。困惑するリベラ、そもそも自身の愛車は屋敷のほうに置いてきたはずである。このときアヤンと名乗り電話したのはジョンだった。アヤンの声を盗聴で掴んだジョンは特殊な装置を使い音声を合成、ジョンの声がアヤンのものと同一になるようにしてリベラに電話したのだ。この後ジョンはアヤンに適当な陽動を仕掛け自らの拠点へと帰還する。ここで依頼主であるベックと連絡をとるジョン。リベラらの会議の場所を盗聴で突き止めたジョンだったがベックは会議自体の阻止は特殊部隊で対応すると告げる。そして最後にシリア上空で起こった航空機爆破テロの主犯の最後の一人アブドゥル・ラウフを殺害するよう依頼する。もともとイスラム過激派がリベラの密輸ルートを使って送り込む品、それこそが最悪の爆弾魔ラウフだった。ベックはチームを解散し殺しの専門家ジョン単独での依頼実行を要請してきたのだった。しかしジョンは作戦を中止にはしなかった。ここまでの作戦でアヤンとリベラが互いに疑いを持つように仕向けてきたからだ。ホテルではわざとリベラの部下数人を倒してきている。ジョン達なら敵を反目させ自滅の道を歩ませることができるのだから。そしてジョン達は更なる火種をアヤンとリベラに投下することにした。
沈黙の激戦の結末
アヤンの滞在場所つまりリベラの用意した邸宅の警備システムを停止させたジョンはリベラに対し偽りの情報を流しかく乱する。そしてアヤンは警備システムの停止をリベラに問いただす。不用意な電話による通信を嫌うリベラはアヤンの態度にかなり立腹したようだ。その前に部下が死んだことを報告されたことも要因の一つだろう。アヤンに対して不信な感情を抱くリベラ。そしてアヤンもこれまでの出来事がリベラによるものではと疑っていた。それでも会議の中止を決定しないのはアメリカ本土にテロ活動の中核となる人物を送り込みたいからであった。アヤン側は中止することを望んでいなかったのだ。ジョンの計画は順調だった。シャープが残りの準備に出かける中、ジョンとザラに束の間の休息が訪れる。しかしこの油断が命取りになる。ジョン達の拠点をリベラの部下が襲撃したのだ。なんとか撃退するジョンだったが不意打ちされたザラが拉致された。リベラは以前ザラが尾行に使ったタクシーからジョン達の情報を掴んだのだった。シャープと合流したジョンは全ての記録とともに拠点を爆破しこれからの行動を思案する。そこでザラが拉致されたときに落としたスマホの記録からラウフがパレスホテルにいることを知る。ベックの殺害依頼にある重要人物だ。ベックは会議そのものではなくはじめからラウフを追っていたのではないかと考えるジョン。一方リベラのもとを訪れたアヤンは屋敷前に陣取るリベラからラウフはどこだ、と問われる。ジョンが流した偽りの情報により本物のアヤンは死亡していると信じ込んだのだ。しかしそのことでアヤンは状況を把握したようだ。CIAが動いている。この取引は既に終わったと感じたアヤンは撤収を決意するがリベラはそれを呼び止めザラのいる部屋へと案内する。第三者が介入している。それはリベラも気づいていた。ザラを見て「ただの女だ」と訝しげに話すアヤンに本当にそうか見極めようと拘束を解くよう部下に命じる。しかしそれはあまりに軽率だった。自由を得たザラはリベラの護衛を殴り飛ばし銃を奪って反撃に移る。その頃ジョンはパレスホテルに配置された護衛を排除していた。またシャープもドローンでのラウフの位置確認を終えジョンの援護にまわる。一方屋敷ではアヤンとその部下が逃走していた。しかし入り口からベックの用意した特殊部隊が進入してきていた。その素早い対応にアヤン達は倒されここで死亡。リベラはザラの反撃に遭うも体格のいい護衛に守られ撤退しようとしていた。ザラはこの護衛相手に苦戦するも拘束を解かれたときに奪ったナイフで反撃、これを倒すことに成功する。しかし銃を持って引き返してきたリベラに再び捕まってしまう。撤収するリベラ。屋敷は特殊部隊が制圧したがリベラをとり逃がしてしまった。リベラはラウフのもとへと向かっていた。そしてその行き先のパレスホテルでは全ての護衛を倒したジョンがラウフと対峙していた。「航空機爆破は命令だった。CIAは世界の裏で暗躍している。都合の悪いものはいくらでもある」と話すラウフに向け”大儀のためか?信じたいものを信じるのは構わない。しかし民間人を殺すことは許さない”と告げラウフを射殺するジョン。シャープと合流したジョンは特殊部隊からの連絡でザラとリベラがこちらに向かっていると予測。最後の戦闘が始まった。ホテルに入ってきたリベラとその護衛を奇襲するジョンとシャープ。護衛は2人。シャープは情報担当とはいえCIA、相手の攻撃は空を切りシャープの一撃は鋭く相手に突き刺さる。そうシャープもやはりジョンの選んだ精鋭だった。護衛を倒したシャープ。そしてジョンも護衛一人を相手に危なげない戦いを演じる。ザラは護衛が戦いでいなくなったのを見てリベラの拘束を解き反撃。リベラが銃を取り落としたのを皮切りに連打を打ち込む。しかしリベラもまた一つの組織を纏める男、繰り出される連打を浴びながらも銃を拾い形勢を逆転させる。しかしここで護衛を倒したジョンが前にでる。発砲しようとするリベラに対し素早い動きで銃口を回転させたジョン。銃弾はリベラを撃ち抜いた。 エンディング
以上、映画 沈黙の激戦のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する