ダーク・スターの紹介：1974年アメリカ映画。地球から59光年離れた宇宙を探査する、ダークスター船と乗組員の物語。メジャーになる前のジョン・カーペンター監督作品でSFというより、AI知能を持った船内のコンピューターと爆弾のやりとり、そして乗組員同士の葛藤などが前面に出された、カルトムービー的な作品です。
監督：ジョン・カーペンター 出演者：ブライアン・ナレル（ドゥーリトル）、ドレ・バヒッチ（タルビー）、カル・カニホルム（ボイラー）、ダン・オバノン（ピンバック）ほか
映画「ダーク・スター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダーク・スター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
映画「ダーク・スター」解説
この解説記事には映画「ダーク・スター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダーク・スターのネタバレあらすじ：起
地球から59光年離れ、探査を続ける宇宙船ダークスターは、地球外惑星を植民地化するための調査と、不安定惑星の爆破作業をしています。放射線漏れ事故が発生し、パウエル船長が亡くなったことで、地球の基地に援助を求めますが、予算不足で打ち切られます。
メンバーは船長に変わるリーダーのピンバック、補佐をするボイラー、そしてトゥーリトルとダルビーの4人です。ダルビーは一人、展望ケースの中から宇宙ばかり見ています。ダークスター内は全てコンピューターが管理し、すべての装置にＡＩが装備され、乗組員は不具合が出た時や、最終指示のみ動く体制でした。
ダークスターは次なるターゲットのヴェール星雲に向かっていました。その時コンピューターから、宇宙嵐に35秒後突入するいうアナウンスが入ります。ピンバックらは慌てて船体と乗組員にシールドを張り、宇宙嵐をどうにかやり過ごします。
ダーク・スターのネタバレあらすじ：承
この時、シールドの隙間から宇宙嵐の異物が飛び込んでいて、レーザー17号に当たっていましたが、誰も気づいていませんでした。コンピューターは異常を察知し、原因がわかり次第報告するとアナウンスします。
当面をしのいだ乗組員たちはくつろぎます。その時、ピンバックが船内の物音に気づき調べに行くと、ペットに飼っていたエイリアンが逃げ出していました。エイリアンを探すピンバックは、エイリアンにエレベーターの通路に落とされ、死の危険にさらされますが、どうにか脱出し、麻酔薬でエイリアンを眠らせようとします。麻酔銃をエイリアンに向け撃ちこむと、エイリアンの風船から空気が抜けるように舞いながら飛んでしぼんでしまいました。
ほっとした時、20号爆弾が勝手に投下準備に入ります。ピンバックが解除しようとしても、知能を持った20号は聞き入れません。そこでコンピューターに説得を頼むと、コンピューターは20号に「レーザー17号の異常で、間違った信号を出した」と語りかけ、納得した20号は爆弾を格納したのです。
ダーク・スターのネタバレあらすじ：転
ピンバックが不安定惑星を発見し、爆破体制に入ります。不安定惑星に近づくと、ピンバックが投下スイッチを押しますが、20号は投下されません。ダルビーがレーザー17号の異常が原因であることを見つけます。そこでドゥーリトルが宇宙服を着て調べに行きます。
20号は14分30秒後に爆破します。焦るピンバックは必死に20号を説得しますが、20号は格納する様子は見えません。コンピューターの説得も今回は効かず、爆破時間は迫ります。ドゥーリトルが、冷凍保存されたパウエル船長に対処法を聞きます。死んだパウエル船長が教えるはずもなく、ドゥーリトルは20号の前に行って説得を試みます。
ドゥーリトルは決して命令口調ではなく、柔らかく話しかけます。そして「ピンバックが爆破の偽の命令を出したんだ。許してくれ」と謝ると、20号は爆破タイマーを停止させ、爆弾を格納したのです。船内で喧嘩をしていたピンバックとボイラーの歓喜が起こります。
ダーク・スターの結末
ピンバックが20号爆弾に次なる命令を出すと、20号は「偽の命令は受けない、あなたの指令は混乱させるだけだ」と断ります。一方ダルビーは命綱無しで宇宙空間に飛び立ちます。無重量で体を回転させながら船体からどんどん遠ざかります。
20号爆弾は、独り言を言いはじめます。やがて意味不明な言葉を羅列すると「光あれ」と言って自爆したのです。ダークスターは黄色い閃光を放ち大爆発し、ダークスターの破片が宇宙を漂います。
ドゥーリトルとタルビーが話していると、冷凍されたパウエル船長が目の前を飛んで行きます。二人は惑星に向かって飛んでいて、死を覚悟します。
やがてドゥーリトルは散らばる光の中に吸い込まれ、一緒に飛んで行きます。ダルビーはダークスターの破片を拾い、サーフィンのように破片に乗って宇宙遊泳するのでした。
以上、映画「ダーク・スター」のあらすじと結末でした。
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