キレるオヤジの逆襲の紹介:2017年スペイン, アルゼンチン 映画。新天地で昇進が決まり、幸せの真っただ中だったハビエル。ひょんなことから見ず知らずの男に粘着されてしまい人生計画が狂っていくかに見えたが、そこには身近な黒幕の存在があった。
監督:ルーカス・フィゲロア 出演者:イマノル・アリアス、ダリオ・グランディネッティ、ウーゴ・シルバ、ルイス・ルケ、ミゲル・アンヘル・ソラ、トーマス・ポッツィ、イマノル・アリアス、ほか
映画「キレるオヤジの逆襲」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キレるオヤジの逆襲」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キレるオヤジの逆襲の予告編 動画
映画「キレるオヤジの逆襲」解説
この解説記事には映画「キレるオヤジの逆襲」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キレるオヤジの逆襲のネタバレあらすじ:起・成功とトラブル
スペインに本社のある通信会社のアルゼンチン支社で、新取締役に昇進が決まり順風満帆だったはずのハビエルは、通りすがりに道を聞いてきた男に間違えた方向を教えた事で、「職を失った」と勝手な言い分をつけられ、恐喝トラブルに巻き込まれてしまった。
会社ではリストラに反対し、スペインの本社からも期待され、恋人ともうまくいっていたのに、その男に因縁をつけられてからというもの、デートには遅刻し、挙句の果てには、家に不法侵入される夢まで見てしまった。
そして、現実では会社の電線を切られてシステム障害が起き、社用車に悪戯をされ、女性スタッフと話している所を隠し撮り。更に当たり屋まがいの事をされ、自分が車で当て逃げをしたように見える動画まで撮られてしまった。
キレるオヤジの逆襲のネタバレあらすじ:承・因縁男の正体
ハビエルは親しい警備員エドゥアルドに頼み、因縁をつけてくる男をどうにかしてくれるようナチョに頼むと、彼の幼馴染のルベンと言う男だとあっさり判明。
さらに、ルベンの家まで付けて行くと、彼には病のために車椅子生活のグイドという息子がおり、車椅子で世界旅行するアプリを開発していて、その資金に30万ドルが要り用だった。ルベンは、病気で息子には時間がないと言い、用立てなければ当て逃げの動画と、女性スタッフと話す親し気な写真を公開すると、ハビエルを脅した。
キレるオヤジの逆襲のネタバレあらすじ:転・落とし穴
ルベンの事情は分かったが、彼について詳しく調べようと、社内でも立ち入り禁止の管理部のファイルでルベンについて詳しく調べることにした。しかし、立入禁止区域に立ち入った事がバレ、その翌日ハビエルは人事部に呼び出され、国家機密も立ち入り禁止区域で管理している事を理由に希望退職書類へのサインを迫られた。
解雇と告発だけは避けたいハビエルが書類にサインして人事部を去ると、そこにルベンが入れ替わりに入って行くの見て、事の繋がりを察した彼は、侵入に協力して一緒に解雇されてしまったエドゥアルドと二人でグイドを連れ出し、ルベンを問い詰める事にした。
グイドを連れて帰宅すると、恋人のクリスが昼間から浮気をしており、ハビエルはさらにどん底に。そして、自分がリストラに反対するのは、スペインで働いていた時に解雇した従業員が自殺を図った事があり、そのせいでアルゼンチンの駐在員になったのだと身の上を話した。
キレるオヤジの逆襲の結末:逆襲開始!
グイドを誘拐したとルベンを脅し、正体を吐くように迫ると、ルベンは昔、人事の汚れ仕事を引き受け、報酬を貰うはずが結局自分も解雇され、今回ハビエルに付きまとっているのも人事オマールの差し金だと明かした。
事情を知りなんとか一矢報いたいと考えたハビエルは、秘書のマリタを味方につけ、グイドがエントランスで警備員の気を引いているうちに自分のオフィスへ入りUSBを取ると、役員会議に乗り込み、最高幹部たちに割かれている予算を削減すればリストラをしなくてもいいというデータを披露した。
インフレの時も不況の時も自分が会社を支えて来たと主張するオマールだったが、事の次第はすべてスペインの本社に筒抜けで、若手のサムが新社長の座に就き会社は新しい体制になった。
そして、ハビエルはマリタと恋人になり、会社からのボーナスも貰い、それをグイドのアプリ開発に投資することにした。
以上、映画「キレるオヤジの逆襲」のあらすじと結末でした。
キレるオヤジの逆襲のレビュー・考察:ラテンアメリカあるある
ハビエルの勤める会社はスペインに本社を置き、彼の他にもスペイン人が駐在員として上層部で働いている。その形式だけ見ると、同じスペイン語圏の中でもかつての植民地時代をうっすら思い出すけれど、逆に駐在の彼らを「スペイン人」とやや揶揄を含んで呼ぶ辺りに皮肉がうかがえる。ハビエルとルベンの生活の格差を描きつつも、最後には息子のグイドのアプリ開発に掛けるあたりは、新大陸に残るフロンティア精神のようなものを感じることもできた。また、逆襲を想像する辺りで、某ハリウッドのアクション映画のワンシーンを再現したり、自国の有名サッカー選手を出すなど、コメディー要素の取り入れ方もおもしろかった。
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