デビルの紹介:2011年アメリカ映画。高層ビルのエレベーターに5人の男女が閉じ込められてしまう。相互不信の中、不可解な出来事が続く。次々に犠牲者が出る中、真犯人の狙いと、その驚愕の真実が明らかになっていく。
監督:ジョン・エリック・ドゥードル 出演:クリス・メッシーナ(ボーデン刑事)、ローガン・マーシャル=グリーン(トニー(整備工))、ジェフリー・エアンド(ビンス・マコーミック(セールスマン))、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ(サラ・キャラウェイ(若い女))、ジェニー・オハラ(ジェーン・コウスキー(老女))、ほか
映画「デビル(2011年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デビル(2011年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デビルの予告編 動画
映画「デビル(2011年)」解説
この解説記事には映画「デビル(2011年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デビルのネタバレあらすじ:起
車の上に人が落ちてきます。刑事二人が捜査しています。
高層ビルのエレベーターに、スーツの男、年配女性、警備員、若い女性、フードの男が乗ります。5名を乗せ上昇しますが、衝撃と共に停止してしまいます。監視モニターを見ていた警備員二人はエレベーター内に話しかけますが、向こうからの返答は聞こえません。整備員に連絡し調査するよう伝えます。エレベーター内では携帯電話も繋がりません。おどけるスーツの男に苛立ち始めます。刑事二人は高層ビルへ向かいます。ボーデン刑事は復帰したばかりでした。ビル入り口にガラス片があるのを確認し、ここが事件現場だと確信します。整備員は、一旦ブレーカーを落とすことを試します。暗闇に包まれたエレベーター内に悲鳴が響きます。照明がつくと年配女性が警備員を睨んでいます。警備員は謝罪し自分は閉所恐怖症だと話します。エレベーター内では、繰り返し流れる同じ曲にフードの男が苛立ちます。突然、若い女性が今、お尻を触った、とスーツの男を睨みます。照明が点滅し始めます。点滅するエレベーター内を、モニターから警備員の一人ラミレスが凝視しています。照明が消えます。ドン、ゴトゴトという物音の後、照明が付きます。若い女性が背中に大きな傷を負い出血し倒れています。スーツの男の手に血がついており、皆が疑います。監視モニターで女性の傷を確認した警備員は、警察へ通報します。モニターを凝視していた警備員ラミレスは、一瞬「顔」のような物が画面全体に写るのを見ます。ボーデン刑事と相棒が到着します。身元確認のため監視モニターへ免許証を近づけるよう指示しますが、はっきり読み取れません。来客名簿に記載ある中で、訪問先に来ていない人はいないか確認するよう指示します。再び照明が点滅し始めます。皆が怯える中、照明が消え暗闇に包まれます。ガラスが割れる音、荒い息遣い、物音。照明がつくとスーツの男の首にガラス片が突き刺さり倒れていました。ボーデン刑事は応援を要請します。警備員ラミレスは、エレベーター内の一人が悪魔だ。責め苦を与え魂を奪う、これは悪魔の招集だと話します。
デビルのネタバレあらすじ:承
エレベーター内の警備員ベンの身元が判明します。派遣されたばかりですが、複数の暴行で逮捕歴がありました。レスキュー隊が現場に到着します。ボーデン刑事はエレベーター内の死体の胸に紙があるのが見て取り、フードの男にとってモニターに見せるよう指示します。ヴィンス・マコーミックと書いてありました。差出人は33F。ボーデン刑事は向かいます。33Fへ到着したボーデン刑事は大きく破損した窓ガラスを目にします。そこは飛び降り自殺の現場でした。自殺した男は「悪魔の足音が聞こえる」と遺書を残していました。フードの男が、電気工事の知識があるからエレベーター天井の開口部から出て原因を調べてみる、と登ります。エレベーター上に出ようとした瞬間に、中から女性の声で「逃げる気よ」と声がし、引き釣り下されてしまいます。正気を疑うフードの男に、警備員ベンは最後まで一緒にいるよう言います。ボーデン刑事の元にスーツの男ヴィンスの情報が来ます。詐欺師で大勢の被害者がおり、自殺者も出ているとのことでした。ボーデン刑事は監視モニターの録画映像を見直します。警備員ラミレスの言う「顔」も確認します。悪魔はいる、あんたも信じているはずだ、というラミレスに、クーポン券を渡します。裏には「すまない」と書いてありました。ボーデン刑事は、5年前妻子がひき逃げされた時に置いてあった、と話します。録画映像を見ると、若い女性は尻を触られた振りをしていることが分かりました。整備員が屋上からシャフトを伝って降りてきますが、途中でバランスを崩してしまいます。ドン、という音と共にエレベーターの天井が陥没します。整備員へモニター室から呼びかけますが返事がありません。陥没した天井に血だまりが出来始めます。ボーデン刑事は壁を壊すしかない、と決断します。来客名簿から、若い女性はサラ、年配女性はジェーンであることが分かります。ロビーの監視映像を確認すると、ジェーンが客の財布をすり取っている場面が写っていました。ヴィンスは詐欺師、ジェーンは泥棒、サラは嘘つき、ベンは暴力男。ではフードの男は何者なのか。正面玄関の映像には、フードの男が入ってくる場面が写っています。赤いバックを持っていますが、エレベーター内にはありません。再びエレベーター内照明が点滅しだします。暗闇になると、ガタガタ、という音の後に照明が付きます。年配女性がケーブルに首を巻かれ天井から下がっていました。
デビルのネタバレあらすじ:転
ボーデン刑事はビルの閉鎖を決断し、ロビーにビル内の人を集めます。レスキューが配管の元栓を閉めたいというため、モニター室の年配警備員が地下へ案内します。若い女性が待ち合わせをしているとビル内へ入ろうとしますが、閉鎖中だと止められてしまいます。エレベーター内では、フードの男とベンが首をつっている年配女性を床に降ろします。ボーデン刑事は化粧室で赤いバックを見つけます。中には工具一式が入っていました。エレベーター内では、改めて自己紹介を使用とフードの男がトニーだと名乗ります。トニーは警備員ベンに閉所恐怖症は治ったのか?嘘だろう、と問いただします。二人がもみ合いになると、サラは、ベンにトニーを殺される前に殺して、と叫びます。モニターを見ていたボーデン刑事は、制止し三人に壁に手を付けるよう指示します。警備員ラミレスにお前の話だとどうなる、と問うと全員死ぬだけだ、自業自得だと返答があります。サラの情報が来ます。名家キャラウェイに嫁いだ成り上がりで、弁護士の元に来たことが分かります。年配警備員は地下で元栓を閉めた後に、ケーブルが水に浸かりショートしているのを見つけます。棒でケーブルを持ち上げようとしますが難しく、一歩前に水たまりの中へ踏み出してしまいます。ボーデン刑事がロビーに出ると、感電し黒焦げになった年配警備員が歩いてきて倒れました。ロビーは混乱に包まれます。混乱に乗じて若い女性はビル内に入ってきます。ボーデン刑事はロビーの人だかりから弁護士を見つけ出し、サラの情報を聞き出します。離婚調停中であり、夫にはサラを殺す動機がある、さらに警備員ベンはキャラウェイ警備の者だと分かります。偽装殺人の可能性があると、ボーデン刑事がモニター室へ戻ると再び照明が点滅しだします。エレベーター内が暗闇に包まれると刑事は、携帯の明かりで照らせ暗くするなと指示します。三人の手から携帯が弾き飛ばされ、暗闇、ゴトゴトという音がします。再び照明がつくと警備員ベンの首がねじ曲がって倒れていました。
デビルの結末
愕然とするボーデン刑事。サラとトニーは落ちていたガラス片を手に取り、突きつけあいます。ボーデン刑事は警備員ラミレスにどうすれば救えるか問います。自分の本当の姿を認めさせるしかない、と返答します。ボーデン刑事は、半年前に飲酒で死にかけたこと、この世のせいにしたが自分が悪かったと認めて生還したとエレベーター内へ語り掛けます。今起きていることも君らのせいだ、認めてガラス片を置けと説得します。サラはあんたが置いたら置く、と話した後にガラス片を床に置きます。それを見たトニーもガラス片を置きます。サラの後ろポケットには別のガラス片が有りました。照明が点滅しだし、暗闇に包まれます。トニーは携帯の明かりをかざしますが、手からはじかれます。バタ、と音がし照明がつくとサラが首から血を流して倒れていました。モニター室に若い女性が入ってきます。トニーの婚約者で面接前に工具を預かるはずだったと話します。トニー・ジェンコウスキー、名簿にサインしていた、ではジェーンは?と気が付くボーデン刑事。サラの首を押さえ止血するトニーの背後に、ゆっくりと年配女性が立ち上がります。誰だと問うトニーに、今日は老婆の姿だ、覚悟は良いかと語ります。車を運転するトニー。酒を取ろうとよそ見した瞬間車に衝突します。車へ駆け寄ると女性が息絶え、子供らしき姿が倒れていました。フロントガラスに「すまない」と書いたチケットを置き、立ち去ります。老婆は、皆嘘つきだ、私がだれかはわかったね、と話します。トニーはサラの代わりに俺を連れていけ、逃げるべきではなかった、おれのせいで当然の報いだ、と話します。黙れ、と激昂する老婆。トニーは無線を手に取ると、5年前事故で女性と子供を殺した、と告白します。すまなかった、と。ボーデン刑事は手にある「すまない」と書かれたチケットへ目をやります。老婆は、残念だ、奪いたかったのに、と語ります。ビル全体の電源が落ち、再び点灯します。エレベーターが開き、ボーデン刑事が中を確認すると老婆の姿はありませんでした。トニーを車に乗せ、ボーデン刑事が連行します。ボーデン刑事は、轢いたのは俺の家族だ、息子だ、と話します。5年間何をするのか、何を言うのか考えていた。俺は、お前を許す、と伝えます。
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