ドゥ・ザ・ライト・シングの紹介:1989年アメリカ映画。スパイク・リーの黒人差別を題材とした作品。最後のシーンに人種差別に暴力で闘うのは愚かであるというマーティン・ルーサー・キングの考えと、暴力を擁護する者ではないが、自己防衛のための暴力を否定する者でもないというマルコムXの考えを載せることで、自分自身にとって正しいことをするということは何か、とても考えらせられる作品だと思います。
監督:スパイク・リー 出演:ダニー・アイエロ(サル)、オジ・デイヴィス(メイヤー)、スパイク・リー(ムーキー)、ジョン・タトゥーロ(ピノ)、サミュエル・L・ジャクソン(ラジオDJ)
映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」解説
この解説記事には映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドゥザライトシングのネタバレあらすじ:起
ニューヨークの黒人街でピザ屋を経営するサル父子。メイヤー(市長)と呼ばれるのんだくれのホームレスにちょっとした仕事を与えるサル。そしてデリバリーボーイに黒人のムーキーを雇っていました。メイヤーは常に街の住人たちに“Do the right thing”(正しいことをしろ)と言っていました。
ドゥザライトシングのネタバレあらすじ:承
毎日が猛暑で街の住人たちのイライラも募ります。仕事もせずに黒人街で商売繁盛している韓国人への不満、妹の稼ぎをあてにし、ろくに働かない兄ムーキーへの不満、子どもの面倒もみず家へ顔を出さない夫への不満。そこへムーキーの友だちがサルの店へやってきます。彼はサルの店内にイタリア系人物の写真しか飾っていないことに不満をぶつけます。サルの客は黒人しかいないのだから、マルコムX、ネルソン・マンダラ、マイケル・ジョーダン…たくさんの黒人の著名人を飾るべきだと言います。しかし、サルは聞き入れず、ムーキーに友だちを店から出すよう指示し、彼を説得させました。
ドゥザライトシングのネタバレあらすじ:転
しかし、追い出されたことや、黒人の写真を飾らないことに腹をたてた友だちは街のみんなにサルの店をボイコットしようと呼びかけます。しかし、皆、彼のピザはおいしいし、その味で育ってきたからボイコットはしないと断られます。ボイコットに参加してくれたのは以前自分のラジカセのボリュームを下げろとサルに言われたことに腹をたてているラジオ・ラヒームと、サルの息子ピノと口論をしたスマイリーだけでした。そこで三人はサルの店へ乗り込みに行きます。サルとラヒームは口論となり、周りも止めに入りますがケンカはヒートアップするばかり。今までの怒りが爆発したサルはラヒームの大事なラジカセをバットで壊してしまいました。ラヒームも更に怒りが増し、誰も止められない手の付けられないケンカへと発展していきます。
ドゥザライトシングの結末
ケンカを止めに入った警察官たちは黒人だけを拘束します。怒り狂っているラヒームを押さえつけるために警棒で首を絞めますが、行き過ぎた押さえつけでラヒームは死んでしまいます。その様子を見ていた黒人たちは怒りが爆発します。ムーキーはゴミ箱を投げ、サルの店のウィンドウを割ると黒人たちは一気に暴動をおこし、レジ金を盗んだり、皿を割ったり、挙句の果てには店に火をつける騒ぎへと発展します。怒り狂うサルをメイヤーは非難させ、黒人たちを必死に止めるメイヤーの言葉も届きませんでした。翌日、サルの店へ給料を取りに来たムーキー。クビだと告げるサルへ給料の支払いを求め続けるムーキー。保険で元に戻るだろうと言い放つムーキーに、サルは自分の手で作り上げた店を失ったことへの怒りであり、お金の問題ではないといいました。
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