ダウンサイズの紹介:2017年アメリカ映画。近未来、人間を13cmに縮小(ダウンサイズ)させる技術が開発され人口増加、環境問題の解決策として注目される。ダウンサイズすると消費量が減る為リッチは生活が送れるとされ、徐々に人気を博していく。作業療法士のポールも流行に乗りダウンサイズすることに。そんな彼の様子を社会風刺を交えて描くヒューマンドラマ。主演はマット・デイモン。監督は「ファミリー・ツリー」、「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」のアレクサンダー・ペインが務める。
監督:アレクサンダー・ペイン 出演:マット・デイモン(ポール・サフラネック)、クリステン・ウィグ(オードリー・サフラネック)、ホン・チャウ(ノク・ラン・トラン)、クリストフ・ヴァルツ(ドゥシャン ・ミルコヴィッチ)、ウド・キア(ヨリス・コンラッド)ほか
映画「ダウンサイズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダウンサイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダウンサイズの予告編 動画
映画「ダウンサイズ」解説
この解説記事には映画「ダウンサイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダウンサイズのネタバレあらすじ:起
ノルウェーのとある研究所で生物を縮小(ダウンサイズ)させる実験が成功します。開発者のヨルゲン博士は自身をダウンサイズし、学会で「ダウンサイズは人間を13cmに縮小することで消費量を減らし、食糧危機、環境問題の対処に貢献できる画期的な解決策」と13cmの体で自信ありげに語ります。また、消費量が減る為、少額で豊かな生活を手に入れられるというメリットもあり学会は拍手の渦に包まれます。
ダウンサイズのネタバレあらすじ:承
それから10年後、ダウンサイズはごく一般的に行われるようになり、作業療法士のポールも例外ではありませんでした。ポールは医師を目指して毎日懸命に働いていますが家計が苦しく妻のオードリーにも負い目を感じていました。そんな中、友人にダウンサイズを勧められ、ダウンサイズの施設「レジャーランド」を見学しに行くことになります。そこではダウンサイズで資産を何十倍にも増やした人々がリッチな生活を送っており、2人は遂に決意します。全身の体毛を剃り、金歯を抜き、腸内洗浄をした後専用の装置に入り、ポールは無事ダウンサイズを完了させます。しかし、オードリーはダウンサイズの施術中、急に怖くなり、縮小される前に逃げ出してしまいます。ポールは激怒し2人は離婚することになります。小人のまま1人残されたポールは、豪華な家を手に入れても生活は味気なくひっそりと暮らしていました。
ダウンサイズのネタバレあらすじ:転
それから数年後、マンションに移り住んだポールは上の階の騒音を注意しに行ったことから、そこの住人ドゥシャンと関係を持つようになります。彼のパーティーに参加したポールは久し振りに楽しい時間を過ごすのですが、羽目を外してしまい、気付いたら朝になっていました。目を覚ますと清掃員がドゥシャンの部屋を掃除していたのですが、その中の1人、片足が義足のベトナム人女性が洗面所から薬を盗み取っている現場を目撃します。よく見ると、政治活動家のノク・ラン・トランだと気付きます。ノク・ランは意に反してダウンサイズされ、アメリカに密入国した際に襲撃され片脚を失っています。ポールは壊れかけのノク・ランの義足を直そうと、彼女の自宅まで付いていくと、壁に囲まれたレジャーランドの外、スラム街のような街に辿り着きます。そこでは不治の病や貧困に苦しむ人々が生活しており、リッチな生活を約束されていたレジャーランドの裏側を知ったポールは衝撃を隠しきれませんでした。そしてポールは医師を目指している知識を活かして、住人を助けるためにそこへ通い詰めるようになります。そんな中、ポールはノク・ランの義足をひょんなことから壊してしまい、その弁償としてノク・ランの清掃の手伝いをする羽目になります。ポールがドゥシャンの部屋を掃除していると、ドゥシャンはある提案を持ちかけてきます。それは、「最初にダウンサイズした人達に会ってみないか」というものでした。ポールは同意し、ノク・ランも同行することになります。スウェーデンにあるダウンサイズのパイオニア達が住む街を目指す中、ポールとノク・ランは互いに好意を抱くようになります。
ダウンサイズの結末
一行は開発者のヨルゲン博士をはじめ、街の人々に快く迎えられます。しかし、博士によると北極から出たメタンガスにより近々人類は滅亡すると言うのです。その対策として、何年も前からそこに地下シェルターを建設されていました。「消費量が少ない小人は何年もシェルターで暮らせる。小人こそ人類の生き残りになれる」と博士は話します。それに感化されたポールは、街の住人と共にシェルターに入る事を決意しますが、ドゥシャンは「博士がやっている事はカルトだ。我々が生きているうちに世界が終わるわけではない」、ノク・ランは「守るべきものは外にある」と話し、シェルター入りを拒否します。シェルターを目指す人々の流れに乗り、ノク・ランらと別れを告げ歩き始めたポールでしたが、ドアが閉まる直前に2人のもとへ戻ることを決意し、引き返すのでした。ポールはレジャーランドに戻り、スラム街でノク・ランと共にボランティア活動を続けるのでした。
以上、ダウンサイズのあらすじと結末でした。
「ダウンサイズ」感想・レビュー
-
人間が小さくなる・・・ということで、コメディタッチなお話かと思いましたが、コメディ要素は最初の方のみで、意外と社会派な真面目なお話でした。人間はお金をたくさん得て、何不自由なく生きるのが一番の憧れだと思いがちですが、やはり人のため世のために働くのが一番の生きがいなのかもしれないと思いました。苦しいことや大変なことがあるからこそ、楽しいことやうれしいことがあるんですね。
-
短い人生を、どう有意義に生きるのか、どう今後私たちは…
何某かのの箱舟には、乗れない、
日常のあやふさががどこまでの希望なのか結末があやふやなんですが、
近い未来の日常なのかもしれませんね -
盛り上がりもオチもなく、出てくる女性たちも魅力的な人はいない。
小さい世界にも貧富の差がが有り、貧しい人は小さくなっても働かなきゃならず、いつまでも貧しい。髪の毛も体毛も剃らなきゃ、小さくなった時、毛だけ大きいままでボーボーになる?ならば、鼻毛で息できなくなるぞ。
なんか矛盾が生じて、ムズムズするわ。
-
毛という毛を剃る描写を全部見ないと気が済まない人がいるが、
SFは想像力で見るものであって突っつくところじゃない。
最後は自分なら勝ち気女の尻に敷かれるより断然コロニーへ行くな。
そっちの方がレジャーランドより楽しそうだもの。
楽しみは人から与えられるものではなく、自分で見つけるものだ。
人間が13センチにサイズダウン!? まるで、あの有名な〇〇ライトを使ってあんなことや、そんなこともできる夢のような世界が近未来にとうとう実現する。だけども、夢にみたシルバニアハウスを手に入れようが、悲しいかな人間の考えることは結局は同じ。資源が枯渇しつつある地球のための義勇行為、なんてただの綺麗ごとに過ぎないのか。お金の心配なんて綺麗さっぱり忘れて、何にも縛られない自由な人生を送りたい! 本音はこうだろう。果たしてこの地球上にユートピアは存在するのだろうか?