ドラゴン・アイズの紹介:2012年アメリカ映画。“ベトナムのブルース・リー”の異名を持つ総合格闘家兼俳優のカン・リーとジャン=クロード・ヴァン・ダムのダブル主演で贈るバイオレンス・アクションです。暴力と犯罪がはびこるニューオーリンズのセント・ジュード・スクエアを舞台に、刑務所で心の師匠と仰ぐ人物(ヴァン・ダム)の教えを受けた格闘技に秀でる男が町を二分するギャング団や腐敗警察を相手にその拳を振るいます。
監督:ジョン・ハイアムズ 出演者:カン・リー(ライアン・ホン)、ジャン=クロード・ヴァン・ダム(ティアノ)、クリスタル・マンテコン(ロザンナ)、ピーター・ウェラー(ヴィクター・“ミスターV”・スワン)、クリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグ(フェルドマン)、ダン・ヘンダーソン(フィザーリ巡査)、トレヴァー・プラングリー(ロード)ほか
映画「ドラゴン・アイズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラゴン・アイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドラゴン・アイズの予告編 動画
映画「ドラゴン・アイズ」解説
この解説記事には映画「ドラゴン・アイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラゴン・アイズのネタバレあらすじ:起
刑務所に服役していたライアン・ホン(カン・リー)という男は、他の囚人に自分が中国人であることをバカにされてケンカになりました。ホンが殴られているところにティアノ(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)という囚人が現れ、得意技の蹴りであっという間に囚人を倒してホンを助けました・・・。
時は流れ、出所したホンは犯罪と暴力にまみれたニューオーリンズのセント・ジュード・スクエアという街に流れ着きました。この町ではドラッグ密売を行うギャング集団「6丁目キングス」が暗躍していました。ホンはこの街でアパートを借りることにしたのですが、大家の孫娘ロザンナ(クリスタル・マンテコン)に絡んできたうえに“駐車料金”を奪おうとしてきた「6丁目キングス」のテオ(デヴィッド・アリ)らと格闘となりました。
ホンは鍛え上げられた肉体と卓越した格闘術であっという間にテオたちを叩きのめしました。テオから相談を受けた「6丁目キングス」のダッシュ(ルイス・ダ・シルヴァ・Jr)は仲間にホンを始末するよう命じました。
一方、「6丁目キングス」のライバルである「イーストサンダース」のアントワン(エドリック・ブラウン)もホンの噂を聞きつけて興味を持ちました。
ドラゴン・アイズのネタバレあらすじ:承
ホンがアパートの掃除をしていたところにロザンナが現れ、いくら“掃除”しても良くならない街の現状を嘆いてきました。ホンはかつて受刑中にティアノから教わったことを思い出していました。かつて女を暴漢から救えなかった過去を持つホンはティアノから過去を捨てるよう諭され、心構えや格闘技の基本から叩き込まれたのです。
その頃、「6丁目キングス」と「イーストサンダース」が金を巡ってトラブルになっているところに、街を裏で牛耳る悪徳警察署長のミスターV(ピーター・ウェラー)が現れ、午前0時までに自分への上納金3000ドルを支払うよう命じました。しかし、両陣営の金庫からはいつの間にか金が消えており、代わりに「変化」と書かれた巻き軸があったことから、両陣営はホンの仕業だとみて殴り込みに向かいました。ただし、ホンを殺したら金の在り処はわからなくなるということで、両陣営はわざとホンに喧嘩を吹っ掛け、ホンがギャングたちを叩きのめしたところで警察に逮捕させました。
ホンが拘束された留置場に「デビル・ドッグス」のロード(トレヴァー・プラングリー)が入れられました。ロードはホンに因縁をつけて殴りかかってきましたが、ホンはミスターVの待つ取調室に連れて行かれました。ミスターVは自分こそがこの街の掟であると語り、ホンから金の隠し場所を聞き出すと、厄介者のビーチ(エディー・ラウズ)という男と“腕試し”をするよう持ち掛けて釈放しました。
ドラゴン・アイズのネタバレあらすじ:転
ビーチは仲間のトニー(アンドリュー・シッキング)と共にドラッグに溺れていたところに覆面の男が殴り込み、この街から出ていくよう警告しました。
ミスターVと巡査部長のハウ(クレイグ・ウォーカー)は「6丁目キングス」と「イーストサンダース」を呼び出し、今後はホンと手を組むよう命じ、一方のロードにはホンへの手出しは無用と告げてきました。その後、ホンの部屋にロザンナが訪れたところに突然男が乱入してきましたが、ホンは格闘の末に男を叩きのめしました。
結局、ホン・「6丁目キングス」・「イーストサンダース」は“子供にドラッグは売らない”“銃は使わない”ことを条件に手を組むことになりましたが、その夜ミスターVが自宅に隠し持っていた金庫から金が盗まれており、巡査のフェルドマン(クリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグ)が行方をくらましました。激怒したミスターVは娼婦と遊んでいたハウを痛めつけましたが、フェルドマンの居場所はわからないままでした。
翌日、ホンはハウに呼び出されて金を持ち逃げしてとされるフェルドマン探しを依頼されましたが、その直後にホンは背後からフェルドマンに殴られて気絶させられてしまいます。その後、警官たちに取り囲まれた中で目を覚ましたホンはミスターVから「君には失望したよ」と電話で告げられ、目の前でビーチを射殺され、腕っぷしの強いフィザーリ巡査(ダン・ヘンダーソン)に痛めつけられました。ホンの脳裏には、かつて自分が誤って殺してしまった女性のことが浮かび上がっていました。
ドラゴン・アイズの結末
フェルドマンから「ホンを殺した」との知らせを受けたミスターVは自ら確認に出向きましたが、ホンが入れられた箱の中身はいつの間にか殺された警官の死体にすり替わっていました。重傷を負いながらも生き延びたホンは大家に助けられ、ティアノに心の中で「失敗した。俺にはできなかった」と悔いました。
実はティアノも自分を裏切った息子を殺した過去があり、ホンに「お前は“龍の目”を持っているが進むべき道を見誤った。もし出所したらセント・ジュードに行ってほしい」と頼んでいたのです。大家はホンに自身のベトナム戦争時代の体験を明かすと、ティアノはこの街の出身であり唯一人ギャングに立ち向かった男であることを打ち明けました。やがて傷の癒えたホンはティアノの意志を継いで街を悪党から解放すべくトレーニングを再開しました。
その頃、ミスターVは「デビル・ドッグス」と手を組み、邪魔になった「6丁目キングス」と「イーストサンダース」の面々を次々と潰していきました。ホンはダッシュやアントワンの元を訪れ、フェルドマンを脅してミスターVに連絡させました。
ホンはロードら「デビル・ドッグス」の面々を廃工場に誘き寄せて次々と倒していき、ロードとの1対1の殴り合いを制しました。そこにミスターVがロザンナを人質に取って現れ、ロードやロザンナを助けに来た大家を射殺しました。ダッシュやアントワン、警官たちも撃ち合いの末に倒れて行き、ミスターVはロザンナによって射殺されました。ロザンナが大家に駆け寄るなか、ホンはただ一人無言のまま立ち尽くしていました。
以上、映画「ドラゴン・アイズ」のあらすじと結末でした。
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