ドライヴの紹介:2011年アメリカ映画。デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レブン監督によるカー・アクション映画。原作は、ジェイムス・サリスの小説。昼間は自動車修理工やハリウッド映画のカースタントマン。そして、夜は犯罪者の逃走を車で助けるという「逃がし屋」を職業にする孤独な男。彼が薄幸の人妻に恋をしたことから、残酷な悲劇の幕があく。第64回カンヌ国際映画祭監督賞をはじめ、世界各国でさまざまな映画賞を受賞した。その独特で不思議な世界観は、ファンの間ですでにカルト的人気を呼んでいる。
監督:ニコラス・ウィンディング・レブン 出演者:ライアン・ゴズリング(キッド)、キャリー・マリガン(アイリーン)、ブライアン・クランストン(シャノン)、アルバート・ブルックス(バーニー・ローズ)、オスカー・アイザック(スタンダード・ガブリエル)、クリスティーナ・ヘンドリックス(ブランチ)、カーデン・レオシュ(ベニッシオ)ほか
映画「ドライヴ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドライヴ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドライヴの予告編 動画
映画「ドライヴ」解説
この解説記事には映画「ドライヴ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドライヴのネタバレあらすじ:起
夜のロサンゼルス。1人の男が、シボレーで走り抜けます。同乗しているのは、2人組の強盗犯。男は、見事な運転テクニックで警察の追跡をかわし、強盗犯を逃がして家に帰ります。彼の仕事は「逃がし屋」でした。昼間は自動車修理工場で働き、たまに映画のカースタントマンもやる。自動車修理工場のオーナーであるシャノンは、彼のことを親しみ込めていつも“キッド”と呼びかけていました。キッドは、アパートの隣の部屋に住むアイリーンという女性に密かに惹かれていました。ある日、スーパーで初めて言葉をかわした2人。アイリーンにはベニシオという息子がおり、彼女の夫は刑務所に服役中でした。
ドライヴのネタバレあらすじ:承
レーサーとしてのキッドの腕を高く買っていたシャノン。彼は、キッドを使ってレース業界に進出しようと考え、街のドン的存在であるバーニー・ローズに頼んで資金の援助を受けます。ある日、キッドの工場にアイリーンが車の修理を依頼。2人の距離は急速に縮まりますが、アイリーンの夫、スタンダードが刑務所から戻ります。出所したものの、彼は問題を抱えていました。借金をしている昔の仲間から、質屋強盗を強要されていたのです。スタンダードから相談を受けたキッドは、彼の逃がし屋を引き受けるのでした。決行当日。質屋に入ったスタンダードと仲間のブランチを、キッドが駐車場で待っていました。金を奪ったブランチが車に乗り込んだ直後、後に店を出たスタンダードが何者かに射殺されます。
ドライヴのネタバレあらすじ:転
キッドはブランチを乗せてその場を逃げますが、見知らぬ車が執拗に追ってきます。強盗は、スタンダードをはめる罠でした。ブランチも射殺され、キッドは質屋から盗んだ100万ドルを切り札に、黒幕のニ―ノに電話をかけて「金を取りに来い」と言います。金はマフィアから盗んだもので、追い詰められたニーノは仲間のバーニーに相談します。一方、キッドはアイリーンにスタンダードが死んだ理由を告白し、一緒に別の土地で暮らそうと言います。その直後、2人の命を狙うニーノの部下が現れます。キッドは、異常なまでに相手を痛めつけて殺害し、そのあまりの残虐さにアイリーンは恐怖で立ちすくみます。マフィアの報復を恐れたバーニーは、口封じのためにシャノンを殺害します。
ドライヴの結末
シャノンの死を悲しんだキッドは、ニーノを車で追跡し、追い詰めて殺害します。そしてバーニーに連絡すると、金を渡すと約束します。さらにキッドはアイリーンに別れの電話をかけ、「君とベニシオと過ごせたことが一番の幸せだった」と告げます。その後、バーニーの待つレストランにキッドが現れました。「金を渡せば女には手を出さない。だがお前は別だ」と言うバーニー。引き渡し場所の駐車場で、2人はナイフで刺し合いになります。バーニーは息絶え、自らも血まみれになったキッドは、車の中に倒れ込んで目を閉じます。一方、アイリーンはキッドの部屋のドアを叩きますが、返事はありませんでした。夜の闇の中、キッドは1人、どこかへ走り去って行きます。
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