ぼくの神さまの紹介:2001年アメリカ映画。ナチスが猛威を奮った占領下のポーランドを舞台に過酷な現実を懸命に生きる11歳の少年を中心に描いています。「シックスセンス」で話題になったハーレイ・ジョエル・オスメントが出演し好演しています。
監督:ユレク・ボガエヴィッチ 出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント(ロメック)、ウィレム・デフォー(神父)、リアム・ヘス(トロ)、リチャード・バネル(ヴラデック)、オラフ・ルバスゼンコ(グニチオ)ほか
映画「ぼくの神さま」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ぼくの神さま」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ぼくの神さま」解説
この解説記事には映画「ぼくの神さま」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ぼくの神さまのネタバレあらすじ:起
1942年ポーランド、ナチスが占領下のポーランドに迫っており、迫害されていたポーランド人がナチスに強制連行されるのは時間の問題となっていました。
11歳になったユダヤ人の少年ロメック(ハーレイ・ジョエル・オスメント)を両親は心配し、強制連行の激しいクラクフからポーランド東部の小さな田舎町に送ることにしました。ロメックは愛する両親と離れる事になります。
ぼくの神さまのネタバレあらすじ:承
ロメックを預かることになった農夫グニチオには、妻と2人の息子がいました。兄のウラデックはロメックを嫌っていましたが、弟のトロ(リアム・ヘス)は好意的で、ロメックとは気が合うようでした。
村にいる神父(ウィレム・デフォー)は、ロメックがユダヤ教徒だと知っていましたが、それを隠してカトリック教徒として迎え入れる事にします。そしてさらに誰にも気づかれないようにロメックにユダヤ人としての誇りを持たせていき、彼の命を守ろうとしたのです。そのおかげか、日々を暮らしていくなかでロメックは次第に周りと打ち解けていくのでした。
ぼくの神さまのネタバレあらすじ:転
安全だと思われたこの田舎町にも、ついにナチスが侵攻してきました。グニチオに目をつけたナチス軍は、豚を飼う事を禁止していたという言いがかりをつけて、グニチオを殺害してしまいます。
そして神父は、よりカトリックの教義を深めようと12教徒になりきるというゲームをしようと言い出した事をきっかけに、トロはキリストになりきることに没頭し、手に釘を打ったり、荊の冠を被ろうとしたりと、奇妙な行動をとるようになっていきました。
それはグニチオの死後、さらにエスカレートすることになります。彼の「皆を助けなければ」という思いは、日増しに強くなっていきます。
ぼくの神さまの結末
その頃、ユダヤ人を強制収容所に送る列車が村を走っていて、多くのユダヤ人が逃げ出すために列車を飛び降りていました。やがてロメックも捕まってしまいますが、自らをユダヤ人ではないと証明するために、ナチスの将校の前でユダヤ人達を辱める行為を行います。
そこでナチスに目をつけられたロメックの前に現れたのはウラデックとトロでした。自らの友人だということでウラデックは解放されますが、トロはロメックの進言を認めず他のユダヤ人達と共に連れていかれるのでした。
キリストになりきっていたトロは、自らの身を犠牲にして人々を救うことで使命を全うしたのでした。
それから数年が過ぎて、すっかり青年となったロメックは、トロの事を思い出し、自らの事を命を賭して助けてくれたトロの事を決して忘れないと心に誓うのでした。
以上、映画「ぼくの神さま」のあらすじと結末でした。
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