命の相続人の紹介:2008年スペイン映画。有能な医師がある事件をきっかけに、触れることで病を完治させる不思議な力を手に入れるが、愛する人を失うというその代償の大きさに苦悩する。
監督:オスカール・サントス 出演:エドゥアルド・ノリエガ、ベレン・ルエダ、アンジー・セペダ、クリスティーナ・プラサス、クララ・ラゴ、マルセル・ボラス、カルロス・レアル、ほか
映画「命の相続人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「命の相続人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
命の相続人の予告編 動画
映画「命の相続人」解説
この解説記事には映画「命の相続人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
命の相続人のネタバレあらすじ:起・不思議な力
疼痛科の医師ディエゴのもとに、彼の担当する患者サラが運ばれてくる。彼女は多発性硬化症で妊娠7か月だった。強い鎮痛剤を飲んでいたサラは一命を取りとめたものの、昏睡状態で、胎児の心臓には欠陥があることがわかる。
処置を終えたディエゴが病院を出ようとすると、サラの恋人アルマンが現れ、彼女を治せと言ってディエゴを撃ち、自殺する。しかし撃たれたはずのディエゴは息を吹き返し、彼に銃創はなかった。
しかしその後、ディエゴには胸の痛みと同時に不思議なことが起こり始める。彼が触れ、治療した患者はどんなに致命的な状態でも完治したのだった。この奇跡に半信半疑の彼はサラに目覚めるよう言って手を触れると、サラは意識のないまま目を開ける。
命の相続人のネタバレあらすじ:承・及ばない力
一方彼はアルマンの妻イサベルに会っていた。自宅を没収され、彼の名義だったサラの部屋で暮し始めていたイサベルは、部屋にあった写真からサラがかつて自分たち夫婦の車で撥ねて死なせた娘の姉だったことを知る。罪悪感からアルマンがサラを援助していたのだろうとディエゴに話す。
自分に不思議な力が備わったことを悟ったディエゴだったが、反面、娘アイノオは淋病に罹患して悪化、父親は腫瘍の転移からくる脳出血で亡くなってしまい、奇跡が起こることはなかった。
同じ頃、サラは産気づき出産、意識を取り戻した彼女の病は消え、子供の心臓も正常な状態だった。サラはアルマンが死んだ時に一緒にいたのがディエゴだと知り、彼に備わった力について話す。
命の相続人のネタバレあらすじ:転・力の代償
もともとその力を持っていたのはサラの妹だった。2人は世界中で治療をしてまわったが、治した病は愛する人に返ってきたため、サラはその時リンパ腫に侵された。自分が死ねば姉を助けられると、妹はアルマンの車に自ら飛び込んだのだ。
そしてその時、彼女に触れたアルマンに力が移り、アルマンがサラに触れたことで彼女のリンパ腫が消えたのだったが、その後2人は愛し合う関係になったため、アルマンが治療を繰り返すことで再びサラは病に侵された。
そしてアルマンはサラを助けるために、自らの力をディエゴに譲り渡したのだった。
命の相続人の結末:選択の行方
愛する人を死なせてしまうことに怒りをあらわにするディエゴだったが、サラは、愛する人の数より助けられる人の数を考えて治療を続けるべきだと言い放つ。
医者として患者を救うことと、愛する人を助けたい思いの間でディエゴは苦悩するが、妻ピラールにも白血病の兆候が見られたことで、ディエゴは力を手放す決心をする。
ディエゴは自らの最期を迎える時、サラを呼び寄せて彼女に力に譲り渡す。サラは生まれたばかりの息子をイサベルに託し、治療の旅に出るのだった。
以上、映画「命の相続人」のあらすじと結末でした。
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