EMMA/エマ 人工警察官の紹介:2016年フランス映画。アンドロイドの機械警察官のエマを、1か月研修することになったけいじフレッド。すべてが完璧ながら、人間性が欠如するエマの面倒を見ながら二つの事件を解決するドラマです。フランスのテレビ映画シリーズの2話分を編集した作品です。
監督:アルフレッド・ロット 出演者:パトリック・リドレモン(フレッド)、ソレーヌ・エベール(エマ)、スリマン・イェフサー(ナシム)、サブリナ・セイベクー(アレックス)、ヴァネッサ・ラレ(イブ)、ほか
映画「EMMA/エマ 人工警察官」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「EMMA/エマ 人工警察官」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「EMMA/エマ 人工警察官」解説
この解説記事には映画「EMMA/エマ 人工警察官」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
EMMA/エマ 人工警察官のネタバレあらすじ:起
パリの警察署のフレッド刑事が上司のイブに呼ばれます。若い女性エマを紹介し、フレッドの下で1か月の研修を依頼します。美人でスタイルのいいエマをみたフレッドは「なんで警察官に?」と驚きながらも、早速エマを車に乗せ、刑事の仕事を教えながら山中の女性死体発見現場に向かいます。
現場で同僚のナシム、アレックスに会うと早速現場検証です。エマは女性の死体を見て状況報告を続けます。そして「妊娠しています」と告げます。近くにいた犬は被害者の愛犬であることも伝え、すべてが完ぺきでした。更にクラッシクカーに使うオイルの成分を発見したことから、4人が調べを進めます。
被害者はジェニーだと判明し、飼っていた猫が毒殺されていたこと、そして別れた夫ニコラの存在を知り、フレッドはエマを連れ、ジェニーの家に向います。家には息子のソラルがいて、少ししてニコラがやって来ました。ニコラに事情を聞くと「ジェニーに間違いない」と言います。一方、オイルを調べるうち、ジェニーの親友のソフィーの夫・デイヴィットがクラシックカーの販売会社をやっている事がわかります。
フレッドとエマが会いに行きジェニーの死を知らせると、二人は泣き崩れました。その時、エマが「ジェニーは妊娠していた」と言うと、ソフィーとデイヴィットは「知っていたが、相手は知らない」と言います。
そこで二人はジェニーの主治医に会いますが、「話すことは出来ない」と言います。エマが「医師は守秘義務があるから話さないのです」と言って、部屋を出ました。フレッドも部屋を出ると、医師が「実はジェニーの友人のソフィーも私の患者で、ソフィーは不妊治療の為に体外受精を行っていた」と伝えたのです。
EMMA/エマ 人工警察官のネタバレあらすじ:承
何もかも完璧なエマを調べたフレッドは、エマの経歴がサーバから消されていることに気づき、警察学校の教官に会うと、「エマは3か月前に死んだ」と言います。そこでフレッドはイブに会います。イブはフレッドを地下施設に連れて行き、内務省のマークに会わせると、エマも入って来ます。「エマはSPO、すなわちアンドロイドの機械警官だ」と言って、マークがエマを撃ちます。被弾しても平気なエマを見ながら、「法律や過去の事件事故のデータを全てAIに詰め込んでいるが、足りないのは人間性だ。だから有能なフレッドの下につけた」とイブが言います。
猫の死骸を掘りだし解剖したエマが、デイヴィットの会社で扱う成分を発見します。二人はソフィーに会いに行き、エマが「ジェニーの相手はデイヴィットです」と告げます。驚かないソフィーは「知っていた」と言うと、デイヴィットがやって来て「ジェニーには代理出産を頼んでいたんだ」と言いました。
ジェニーのお腹の子供のDNA判定結果が出ると、相手はニコラでした。二人はニコラに会い事情を聞くと「3か月前に一回だけあった」と言います。そこでフレッドは「ジェニーとデイヴィットの関係を知り、ジェニーが妊娠したと言って金を脅し取っていたのではないか?」とニコラに迫りますが、ニコラは否定します。
人間の感情が少しずつ分かるようになったエマは、ソフィーとジェニーが二人で映る写真を見て、「この二人の関係は友情ではない」と言い出します。早速フレッドとエマはソフィーの家に行きます。ソフィーは「ジェニーから誘われてレズの関係になった。お腹の子供が生まれたらソラルを連れて二人で逃げようと話していた。もちろんデイヴィットとも離婚して」とすべてを話しました。
その時、盗み聞きをしていたデイヴィットがフレッドに襲いかかりますが、エマが早業でデイヴィットを逮捕したのでした。デイヴィットがソフィーと別れたくないため邪魔者のジェニーを殺したのでした。
EMMA/エマ 人工警察官のネタバレあらすじ:転
医学生のフローランが大学の池で水死体で発見されました。フレッドら4人が現場検証をし、ナシムが「酒に酔っておしっこをしている最中に落ちて溺れたんだろう」と言います。しかしエマは「酒に酔ってもこんな場所で排尿しない」と言い、4人の調査が始まります。
エマが、早速クラウドサーバからフローランの最後の動画を見つけます。フローランは誰かに突き落とされていたのです。そして溺れるフローランを最後まで映し続けていたのでした。
フレッドはエマを外し、恋人のアンナと親友のマチューに会います。「あの日はパーティーがあって、私は0時に帰った」とアンナが言うと、マチューは「僕は3時に帰った、そのあともフローランはいたが、後のことは知らない」と言います。更にマチューが「フローランの家は貧乏だから、新入生に授業を教え金を稼ぐアルバイトをしていた。これもアンナとのデート代の為だ」と教えます。
フレッドの家で、エマ、ナシム、アレックスを呼んでホームパーティーが開かれました。その場でナシムがフレッドに「エマは面が割れてないから、大学に潜入させよう」と提案します。一方、エマはフレッドの妻と料理を作り、娘のミラと話をずっとしました。
エマが大学に潜入し、フレッドのリモートコーチをうけながら情報を探ります。フローランは学内では有名な詐欺師で、新入生の授業もでたらめだったことがわかります。そこでフレッドはエマにフローランの死体の血を調べさせます。すると薬物、ドーピング剤などの薬品が大量に検出されたのです。フローランは薬に頼って勉強をしていたらしいことがわかり、フレッドはアンナを呼び出します。裏ではエマがアンナの尿を調べるために画策していました。
EMMA/エマ 人工警察官の結末
エアコンの温度を上げ、アンナに水を多く飲ませます。アンナはトイレの排水の元栓を閉め、水が流れないように細工します。「薬の事なんて知らない」と言い張るアンナでしたが、ナシムにトイレに行きたいと言います。ナシムが案内しトイレが終わるとエマが即座に検査し、薬物反応が出るとフレッドに伝えます。フレッドは「君の尿から薬物反応がでた」と言います。アンナは「フロ-ランに渡したのは私だ」と言ったものの、誰から渡されたのかを言わないため、フレッドはアンナを拘留しました。
医師であるアンナの父親に会うと、「フローランは詐欺師だ、いいお灸になった」と言い放ちます。これ以上進展がない事から、エマを医学生のパーティーに潜入させることにし、派手な服を着せてエマを送りこみます。マチューと酒を飲み、薬をもらうと「もっと欲しい」とエマが言います。マチューは「JBが持っている」と言ってJBに会わせます。
JBに薬を頼むと、金額を言い薬を渡そうとしたJBをエマが逮捕します。JBはアンナの幼馴染で父親同士が友人でした。JBを追及すると「フローランがアンナに渡した薬を持っていたことでケンカになり殴った。憎んでいたが殺していない」と言います。更に追及すると「マチューとフローランが喧嘩していた。理由は知らない」と言いました。
マチューは落ちたら退学となる3回目の進級試験を、下痢で欠席していました。試験会場で急に下痢になり、トイレから出られなくなったことが理由でした。マチューの部屋に行ったフレッドとエマは、3回目の試験に出れなかった診断書が受理されないと書かれた通知書を見つけます。退学の決まったマチューは大学の池で自殺しようとしています。
二人がかけつけてマチューを止めると「僕がアンナと寝たことをフローランが知って、僕は謝った。その後、僕が下痢で試験を受けられなかったことをパーティーでフローランが言い出し、アンナを寝取った復讐に、お前のコーヒーに下剤を入れたんだと言われたことで、医師になる道が閉ざされたと思い、殺した」と白状したのです。
1か月の研修が終わり、フレッドはイブとマークに「エマに問題点はどこもない」と報告したのでした。
以上、映画「EMMA/エマ 人工警察官」のあらすじと結末でした。
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