エボリューションの紹介:2001年アメリカ映画。キャチコピーは「人類へ、よい終末を」で、秒速で進化する謎の地球外生命体と人類との攻防をコミカルに描いたSFコメディ映画です。アリゾナの砂漠に隕石が墜落し、生物学者アイラと地質学者ハリーが採取した奇妙な液体から地球上には在り得ないDNAを発見する。
監督:アイヴァン・ライトマン 出演:デヴィッド・ドゥカヴニー(アイラ)、ジュリアン・ムーア(アリソン)、オーランド・ジョーンズ(ハリー)、ショーン・ウィリアム・スコット(ウェイン)、ほか
映画「エボリューション」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エボリューション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エボリューション」解説
この解説記事には映画「エボリューション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エボリューションのネタバレあらすじ:1.プロローグ:謎の隕石落下
ある日の夜、宇宙から謎の隕石が地球に落ちていきました。その隕石はアメリカのアリゾナ州の砂漠に落下しました。その時そこで、ウェインは消防士になるため、愛車に乗り、ダッチワイフを救護者に見立てて、訓練をしていました。ウェインは隕石の落下で、愛車73年型リビエラは吹っ飛び傷だらけになりました。
エボリューションのネタバレあらすじ:2.エイリアン発見
その現場に近いグレン・キャニオン短大の生物学教師で、かつては陸軍伝染病研究所に勤務していたアイラは、クラスのレポートを採点して、返していました。不思議なことに、題名も書かれた一節も同じレポートがありそのレポートにはCマイナスの評価をつけました。それは2人の太ったドナルド兄弟ものでした。その頃、同僚の地質学教師ハリーにもとに、隕石落下の知らせが入りました。その時、ハリーは色気を振りまき、ミスアメリカになる夢を持つ女生徒ナディーンと単位の取得のための追試について、相談していました。ハリーはアイラと共に、隕石落下の現場に急行しました。そこでは昨夜、隕石落下に遭遇したウェインが警官と事情を説明していました。ウェインは消防士の試験がもう7分前に始まっているので、早く行かせてくれと警察に懇願していました。ウェインは早々に消防士の試験会場に行きました。ハリーとアイラは、合衆国地質調査部と名乗り、調査に来たことを、警察に告げました。隕石は24mの地下空洞まで潜り込んでいました。ハリーとアイラはその隕石を目指して、地下空洞に入りました。そこには一つの岩のようなものが、表面から湯気を出しながら地面に刺さっていました。警官たちがおもしろがって、記念撮影をしていました。ハリーとアイラは警官の許可を得ると、その物体を調べました。その岩にはコケのようなものが生えていました。そして、その岩を金槌で叩くと、裂け目から血のように液体が流れ出てきました。2人は岩の一片をサンプルとして採取し、大学へ持ち帰り調査しました。ハリーは顧問をしているバレーボールの試合のため、調査をアイラに頼み、体育館に行きました。アイラがその液体を顕微鏡で見ると、そこには見たことのない単細胞生物がたくさんいて、急速に増殖していきました。コンピュータ分析すると、遺伝子情報は「未知の物体」「DNA10塩基対」という結果が出ました。
エボリューションのネタバレあらすじ:3.驚異の進化速度
驚いたアイラは体育館にいるハリーのもとに駆けつけ、それを報告し、「あの生物は地球外から来た。エイリアンだ」と言いました。ハリーはアイラの部屋へ行き、顕微鏡で見せました。単細胞生物と聞いていたハリーが顕微鏡で見ると、それは違っていました。そして、アイラに再度、顕微鏡で見るように促しました。するとアイラが最初に見たものとは違い、そこには多細胞生物がいました。すなわち、数時間の間に、それは単細胞生物から多細胞生物へと進化していたのでした。この生命体は地球での2億年分の進化がわずか数時間で進化をするのでした。2人は驚異の大発見、ノーベル賞ものだと驚きました。その頃、消防士の試験を受けていたウェインは、昨夜一睡もしていなかったため、試験は散々な結果に終わり、また半年後の試験の間、今まで通りアルバイトでカントリークラブでのプールの掃除の仕事をすることになりました。ウェインはボロボロの愛車に乗り、試験会場を後にしました。アイラとハリーは、大学の生徒を連れて現場に行き、隕石を運び出そうとしました。ディークとダニーは上で待機し、ウインチを使って、隕石を引き上げる役目になりました。アイラとハリーはまた隕石の所に入りましたが、状況は変化していました。隕石の周りには白いガスのような霧が発生しており、キノコのようなものが所々に生えていました。卵が腐ったようなひどい臭い、硫化水素の臭いがしていました。アンモニアとメタンも発生し始めていました。原始生物の発生も信じられないことでした。すると、サンダル履きだった女生徒ナディーンが、足下で何かが動いていると言い始めました。アイラが白いガスを手ではくと、地面にはミミズのような虫がウジャウジャといました。アイラはその虫を一匹、ピンセットでつまみ上げると、すぐに死んでしまいました。アイラはこの虫は酸素の中では、まだ生きられないことに気がつきました。アイラは足下のガスとともに虫を瓶につめて、大学の研究室に持ち帰ることにしました。たった2日で地球上での20臆年分の進化をした生物に、アイラとハリーは驚きを隠せませんでした。それを大学で観察していると、すぐに分裂を始め、繁殖し始めました。アイラとハリーはこれを2人だけの秘密にして、しっかりと分析して、発表することにしました。その頃、ウェインはプールで掃除の仕事をしていました。すると、ある部屋からミミズのような虫がたくさん切れ目から出てきていました。ウェインはその虫を殺そうと殺虫剤をまこうとして、近くの水槽に目をやると、そこに見たこともない魚のようなものを目撃しました。
エボリューションのネタバレあらすじ:4.アイラとアリソンの出会い
次にアイラとハリーが現場に行くと、軍がそこを占拠していました。アイラとハリーは合衆国地質調査部と名乗り、隕石落下時から重要な調査をしていると主張しましたが、軍はリストに名前がないと立ち入りを拒否しました。アイラは軍の長官と話をさせてほしいと門衛に伝えました。するとそこに、1人の兵士がアイラのもとに来て、「あのアイラ・ケインだな?」と寄ってきました。アイラが「そうだ」と答えると、兵士は「やっと見つけた」と言い、銃を抜いてアイラを撃とうとしました。周りの兵士がすぐ止めさせましたが、その兵士の怒りは収まりませんでした。門衛からアイラとハリーは中に入ることを許可され、司令部テントまで行きました。テントに到着すると、ウッドマン将軍が2人を出迎えました。アイラは元国防省で、ウッドマン将軍の部下として働いていたのでした。アイラはなぜ軍がこの場所を知ったのか不思議でした。それはウッドマン将軍が国防省を離れたアイラのコンピュータをずっと監視していたからでした。そこに、免疫管理センターの女性調査官アリソンがやって来ました。握手をしようとしたところ、アリソンはいきなり躓き、転んでしまいました。彼女は美人で魅力的でしたが、少々ドジなところがあるようでした。ウッドマン将軍は2人の発見に敬意を表しながらも、これから2人には調査報告だけを報告することを約束しました。すなわち、これからは軍だけでこの調査を進めるということでした。アイラは調査する権利を主張しましたが、ウッドマン将軍は彼に「人命を危険な目に遭わせて…」と言うと、2人を現場から追い出しました。2人は隕石調査に加わる権利があることを、軍相手に裁判をおこしました。ウッドマン将軍とアリソンは、アイラが過去、国防省で勤務していたときに開発した新型ワクチンの副作用で多くの兵士を苦しい目に遭わせた「ケイン熱病」のことを主張し、裁判で2人は負けてしまいました。
エボリューションのネタバレあらすじ:5.アイラとハリーの侵入
アイラが大学の研究室に戻ると、部屋は荒らされ、資料は全て取り上げられ、コンピュータデータも消去されていました。その夜、頭にきたアイラとハリーは軍服を着て変装し、現場に侵入しました。研究員が地下からサンプルの虫を捕ってきたのを見た2人は、進化のスピードに驚きました。2人は防護服を着ると、地下の隕石のある場所に入っていきました。様子は全く変わっていました。見たこともないような植物がそこら中に生え、見たこともないような生物が飛び、歩き回っていました。そこでは食物連鎖も起きていました。アイラとハリーは人間のお尻のようなある虫を見て、アリソンの話をし始めました。アイラはアリソンを「氷の女王」と揶揄しました。しかし、その会話は映像とともに上にいたアリソンたち研究員に筒抜けでした。ハリーが金槌でサンプル採取をしようとしていると、アリソンたちがやって来て、警告に来ました。アイラは自分の大学の研究室を荒らしたことで、アリソンたちを責めましたが、アリソンたちはそれを否定し、口論となりました。その間、トンボのような虫がハリーの防護服を突き破り、お尻から彼の体内に入り込みました。ハリーはすぐに病院へ直行、虫はハリーの太股あたりを通ると、お尻のほうに行きました。それを見た医師は、肛門から虫を引きずり出すことにし、苦しむハリーを我慢させながら、虫を無事引きずり出しました。その虫は空気ですぐに死んでしまいました。
エボリューションのネタバレあらすじ:6.不気味な生物たち
その夜、ウェインはカントリークラブのパーティでカクテルを作っていました。ウェインの上司バリーはゴルフ場のグリーンで、クレアと2人だけでシャンパンを飲み、楽しもうとしていました。バリーを探して、クレアがやって来ました。バリーはシャンパンを開けるときに失敗して、ズボンを濡らしたため、ハンカチで池の水で洗っていました。すると池の中から突如、犬の化け物のような怪獣が飛び出してきて、バリーに噛みつき、池のほうに引きずり込んでいきました。それを目撃したクレアは驚き、必死でパーティ会場に戻り、「バリーが怪物に食べられた」と叫びました。その頃、アイラは現場の研究所でアリソンと話をしていました。アリソンは「あなたほど、学歴も実力もある人がそんな風になるの」と聞いてきました。アイラは彼女に「このアリゾナで5年も追放されて、突然、すごい発見。脱出する大チャンスだと思った」と答えました。翌日、アイラとハリーが大学へ行くと、ガレージに見覚えのあるボロボロの車が止まっていました。アイラの部屋の前で、ウェインが青いビニル袋に何かを入れて持ってきていました。部屋の中でウェインは昨夜、ゴルフ場で見つけた怪物の死体を、2人に見せました。その怪物はゴルフ場で追いかけていたら、途中で窒息死したそうでした。ジルという女性の家で、友達4人で会話をして楽しんでいると、1人の女性がクローゼットの中からミミズのような変な虫が這い出て死んでいるのを見つけました。ジルは怖々、クローゼットを開けると、見たこともない緑色のつぶらな目をした犬のようなものが、ゆっくりと這い出てきました。ジルはその生き物を見て「怖がっているのよ。息もできないみたい」と言い、ゆっくりと手を出すと、その生き物の口の中から舌のような口が出てきて、ジルの手に噛みつきました。みんな、慌てふためき、警察と救急車を呼びました。その生き物を退治しようと、友達が銃を探し出し、撃とうとしましたが、その生き物は窒息して死んでしまいました。
エボリューションのネタバレあらすじ:7.地球環境に適応した怪鳥
アリソンは宿泊しているホテルに帰ってきました。ロビーでアイラは彼女の帰りを待っていました。ゴルフ場での事件のことは既に軍に伝わっていて、調査チームが派遣されていました。アイラは、アリソンにそこで出て人を襲った1.5mの生き物は、自分の所に運び込まれたことを教え、また、生物たちは地球の環境に適応しようとしていることを伝え、街を封鎖するように助言しました。アリソンからウッドマン将軍に進言してほしいと、アイラは頼みました。アリソンは一応、頼んでみると言って、部屋に戻って行きました。そのホテルの近くでハリーとウェインと昼食を食べていると、アイラがやって来ました。ウェインは「この街をエイリアンたちが襲撃してきたの」と尋ねると、アイラは「どうかな?」と答えました。そして、コーヒーにクリームを入れようとすると、テーブルに無かったので、隣の席の人に頼むと、そこには前に付き合っていた女性デニースが、警官サムとデートの最中でした。その時、警官サムの無線にバレー・ビスタで動物の襲撃という通報が入ってきました。サムはパトカーに乗り、現場へ行きました。ウェインはその通報に疑問を抱き、アイラとハリーと3人で、現場に急行しました。現場で、ハリーは大学の衛星管理局の一員として調査したいと申し出ました。一度は断ったサムでしたが、生き物に触ったという不安感をつかれ、3人の調査を受け入れました。アイラとハリーは家の中で窒息した犬のような生き物を見つけました。そして、それは地面の底を這ってきたことを発見しました。そこに、外を調査していたウェインが飛んできて、アイラとハリーを呼びました。そして、ウェインはその家の裏庭のほうに案内すると、そこには、怪鳥が地上に這い出してきて、たくさん死んでいました。ハリーはこれらの生物がどこから来たのか考え、ここ一帯は洞窟と坑道がハチの巣場に走っていて、落下した隕石はちょうどそのど真ん中に位置し、生物はそこから這い出てきたと考えました。その内、一頭だけが動いていました。その一頭は呼吸しようとしていました。そして、口から何か袋状のものを吐き出すと、死んでしまいました。しかし、その袋の中から、一頭の翼を持った6mの怪鳥が誕生しました。それは地球の大気で生存できるように適応していました。その怪鳥は飛び立つと、街のショッピングモールのほうに飛んでいき、お客さんたちをパニック状態にしました。そして、万引きをしようと服を何着も重ね着している少女を脚でつかんで、ショッピングモール内を飛び回りました。アイラ、ハリー、ウェインはライフルを持って、怪鳥を退治する決意をしました。ウェインは変な声で歌を歌い始めました。すると、怪鳥はその歌に反応し、ウェインの方に飛んできました。ハリーは怪鳥から少女を助け出すと、3人で協力し、その怪鳥を撃ち殺しました。
エボリューションのネタバレあらすじ:8.ウッドマン将軍の作戦
町では不気味な生物たちが次々と現れ、パニック状態に陥っていました。事態を知ったルイス知事は、憤り、ウッドマン将軍たちに会いに行きました。アリソンは、謎の生物の予想繁殖速度を見せて、ルイス知事に「早急に手を打たないと、3日でキャニオンは終わり。1週間でアリゾナ全域に広がり、…2か月でアメリカ全土が支配されます」と報告しました。そこに怪鳥を退治したアイラ、ハリー、ウェインがやって来ました。ウッドマン将軍は、3人を「こいつらがエイリアンを繁殖させた」と嘘をつき、責任を3人に擦り付けようとしました。アリソンはそれを見ていて将軍に失望しました。とにかく「どうやって奴らを退治する?」と問いつめるルイス知事に、ウッドマン将軍は、繁殖している1万人の住民を避難させた後、エイリアンを大量のナパーム弾で焼き払うという作戦を提案しました。アイラは未知の生物にその作戦が有効かどうか分からないと異議を呈しました。その会議中、ある研究者が地下のモニターを見て、驚きました。そこには霊長類に進化したゴリラのようなエイリアンがいたのです。そして、そのエイリアンたちは監視モニターを次々に破壊していきました。エレベータでそのエイリアンたちが上がってくると予測した兵士たちが、エレベータから出てきたところを撃ち殺そうと待機しましたが、エレベータからそのエイリアンは出てきませんでした。すると突然、隕石の穴からエイリアンが2体飛び上がってきて、1体は知事を襲いました。アイラは知事を助けようとエイリアンに立ち向かいましたが、エイリアンの力は強く、逆にやられそうになりました。ウェインは兵士が落とした銃を拾い、エイリアンを撃ち殺しました。もう1体は穴の中に逃げ込みました。ルイス知事はウッドマン将軍の作戦決行を承認しました。
エボリューションのネタバレあらすじ:9.エイリアン退治の毒素発見
ウッドマン将軍は、科学調査は終了、今後は軍の作戦に入ることを宣言し、これからは科学者の出番でなないと言いアイラ、ハリー、ウェインを追い出しました。将軍はアリソンに「仕事に戻れ」と命じましたが、彼女はそんな将軍に愛想を尽かし「最低の男!」と言って、怒って出ていきました。アリソンは出ていくアイラ、ハリー、ウェインと今後の行動を一緒にすることにしました。4人はまず大学に向かいました。軍の指揮で地域住民の避難が始まっていました。軍は大量のナパーム弾を隕石落下地域を中心にセットしていきました。4人が大学に着くと、大勢の学生たちが酒を飲んだりして、騒いでいました。4人はアイラの研究室に入り、今後の対策を考えました。アイラは隕石落下時に最初に採取した液体を外気に触れないように、密閉保存していました。それは何の進化もしていませんでした。その時、これまでタバコを吸っていなかったハリーが、やけになり、マッチに火をつけ、タバコを吸い始めました。ハリーはその火のついたマッチを、最初に採取した液体のほうに放り投げました。その火が液体に当たると、液体は突然、膨張し、生き物に急激に進化しました。これを見ていたアイラは、このエイリアンは熱や火を触媒にして、進化・成長するものだと判断しました。4人は軍の大量のナパーム弾で焼き払う計画は、逆効果と分かり、アリソンからウッドマン将軍に計画を中止するように電話をかけさせましたが、将軍は電話も取らず、無視しました。その時、ドナルド兄弟がビールを差し入れに持って来ました。ふと、アイラはアリソンが着ていたTシャツの元素周期表を目にして、エイリアンに効く毒素を発見しました。それはセレンでした。しかし、2000リットルもの大量のセレンが必要でした。4人が考えていると、ドナルド兄弟が「楽勝だよ」と言い、フケ取りシャンプーの主成分は硫化セレンだと教えてくれました。彼らはいつもフケ取りシャンプーを使っていたからでした。
エボリューションのネタバレあらすじ:10.フケ取りシャンプー大作戦
4人はフケ取りシャンプーでエイリアンを退治する作戦を実行することにしました。ウェインは消防車の手配に行きました。ドナルド兄弟も友達を集めて、フケ取りシャンプーを集める役目を引き受けました。アイラはドナルド兄弟に「A」の成績をつけることにしました。翌日、フケ取りシャンプーを消防車に満杯に積んで、アイラ、ハリー、ウェイン、アリソン、そしてドナルド兄弟は、消防車を古い坑道に急行しました。そこから隕石落下地点まで歩いて行き、フケ取りシャンプーで退治しようと考えました。軍のナパーム弾での爆破開始の時刻、正午が迫ってきていました。ウッドマン将軍のもとにルイス知事が視察にやって来ました。その頃、アイラたちはホースを持って、隕石落下地点に着きました。アイラは上で消防車を操作していたウェインにセレンの放出を合図しましたが、それより先に、爆発が起きました。ウッドマン将軍が予定時刻よりも早く作戦を実行したのでした。隕石落下地点のエイリアンたちは同族のエイリアンを取り込みながら、急速に一つの巨大なアメーバーのような生き物へと進化してしまいました。アイラたちは坑道から急いで脱出しました。エイリアンはその巨体を地上に現しました。将軍、知事は驚きました。将軍は兵士たちに撤退命令を下しました。その巨大なエイリアンは、地上で分裂して増殖しようとしていました。そのエイリアンの下に1台の消防車が向かっていきました。アイラたちの消防車でした。ハリーは「こいつには借りがある」と言って、消防車の梯子車のてっぺんまでホースを持って登ると、エイリアンの肛門と思われる穴の中に体を入れ、ホースからフケ取りシャンプーを注入しました。その光景を双眼鏡で見ていた知事は彼らの行動を「特大の浣腸」と表現しました。アイラの予想通り、エイリアンにフケ取りシャンプーの硫化セレンは効き目がありました。エイリアンは自身の体を維持できなくなり、膨張していきました。その中をアイラたちは消防車を走らせ、脱出すると、巨大なエイリアンは膨張し続け、爆発して死んでしまいました。アイラたちの作戦が成功したのでした。アイラはアリソンと思わずキスをしました。
エボリューションの結末:11.エピローグ:本当の英雄たち
こうして町が救われると、知事はアイラ、ハリー、ウェイン、アリソンたちをエイリアンの手から町を救った英雄として褒め讃えました。ウェインは消防士の資格を与えられました。そして、アイラとアリソンは晴れて結ばれました。その後、アイラ、ハリー、ウェインの3人は、フケ取りシャンプーのCMタレントに起用されることになりました。
Xファイルの大ファンなので、デビット・ドゥカブニーが主演ということで、前から見たいと思っていましたが、あまりヒットしなかったせいか、ずっと見る機会がありませんでしたが、先日ようやく見てみました。前評判がいまいちだったので、そこまで期待してみていなかったのですが、面白かったです。地球に落ちた隕石にくっついていた微生物がどんどん進化して地球規模のパニックになるというストーリーで、科学者たちが協力してその生物を退治するという過程が「ゴーストバスターズ」を彷彿とさせました。脇役でダン・エクロイドがでていたので、きっとゴーストバスターズを制作陣も意識していたのではないかなと思います。あまり小難しく考えないで楽しめるエンタメ映画だと思いました。