ファンタスティック・プラネットの紹介:1973年フランス,チェコ映画。圧倒的な独創性で世界中にファンを持つSFファンタジー作品。巨人ドラーグ族に支配されてきた人間達は、知識を得て彼らに反逆し始める。二つの異なる種族が選ぶのは共存か戦いの道か。アニメーション作品として初めてカンヌ国際映画祭で特別賞を受賞した。
監督:ルネ・ラルー 出演者:ジェニファー・ドレイク(ティバ)、エリック・ボージャン(テール)、ジャン・ヴァルモン(テール)、ジャン・トパール(シン)ほか
映画「ファンタスティック・プラネット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファンタスティック・プラネット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファンタスティック・プラネットの予告編 動画
映画「ファンタスティック・プラネット」解説
この解説記事には映画「ファンタスティック・プラネット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファンタスティック・プラネットのネタバレあらすじ:人間とドラーグ族
惑星イガムは青い肌と赤い目を持つ巨大な生物「ドラーグ族」によって支配されていました。高度な科学文明を持つドラーグ族に対し、人間は遥かに弱く小さいため、まるで虫けらのように扱われています。ある日、ドラーグ族の子ども達が逃げ惑う人間の母親と赤ん坊で遊んでいました。そして母親は死亡してしまいます。そこへ県知事シンとその娘ティバが通りかかりました。ティバは赤ん坊を「テール」と名付け飼育することにします。ドラーグ族は1日の大半を瞑想に費やしています。瞑想は彼らにとって最も大切で不可欠なものでした。彼らが瞑想を始めると、小さな精神体が赤い球体に包まれ上空へと向かっていきます。
ファンタスティック・プラネットのネタバレあらすじ:知識
シン知事は議会に出席し、他の県知事達と情報を交換します。各県では増え過ぎた人間を排除するため、人間狩りが定期的に行われていました。ティバに飼われているテールは順調に成長していました。ドラーグ族の1週間は人間の1年に相当します。ティバは頭に装着するレシーバーという道具で教育を受けていました。知識を直接脳に叩き込む勉強方法です。惑星イガムの衛星は「野生の惑星」と呼ばれていて、ティバはその勉強をしていました。ティバがテールを近くに置いていたため、テールも一緒に知識を学び始めます。知識を得たテールは、その後もティバの目を盗んでレシーバーで知識を蓄え続けました。
ファンタスティック・プラネットのネタバレあらすじ:野生の人間
ティバが初めて瞑想に参加する日がやって来ました。ドラーグ族の子ども達が一斉に瞑想を始める中、テールはレシーバーを持って逃走します。しばらく行くと、テールはドラーグ族から隠れて生きている人間の女性に出会います。彼女は仲間と共に隠れ住んでいる廃園の大木へテールを案内しました。そこには大勢の人間が暮らしていて、ドラーグ族から物資を盗んで生活しています。しかしドラーグ族の文字が読めない彼らは盗品が安全な物かどうか分からず、度々危険な目に遭っていました。文字が読めるテールは重宝され、仲間に加わることを許されます。テールはレシーバーを使って仲間にも知識を与え始めました。
ファンタスティック・プラネットのネタバレあらすじ:人間絶滅作戦
数年が経ったある日、廃園の壁にドラーグ族の文字で「人間絶滅作戦」と書かれているのが発見されます。緊張する人間達。夜、1人で外に出たテールは「木の穴族」と呼ばれる盗賊に襲われ気絶させられます。目を覚ましたテールは「明日ドラーグ人が殺しにやってくる」と警告しますが木の穴族は信じません。夜が明け、隠れ家にドラーグ族の機械が侵入します。人間絶滅作戦が始まったのです。機械は毒ガスを撒き散らし、大勢の人間が死亡します。盗賊の長である老婆の案内で逃げ出したテール。生き残った仲間と廃園の外へ出ると、今度は2人組のドラーグ族に見つかり数人が踏み潰されてしまいます。人間達は武器を持って攻撃を仕掛け、ドラーグ族を倒すことに成功。廃園の住処を捨て、「ロケットの墓場」と呼ばれる別の隠れ家へ移動することにしました。
ファンタスティック・プラネットの結末:共存共栄
ロケットの墓場に逃げてから、人間にとっての15年が過ぎました。テール達はロケットを人間用に改造し、野生の惑星へ逃げる計画を立てていました。人間の文明は着々と進化を遂げていました。しかしそこでもドラーグ族の人間狩りが始まります。テール達はロケットに乗り込み野生の惑星に到着します。野生の惑星には、首の無いドラーグ族の体がいくつも並んでいました。ドラーグ族の精神体が首にくっつくと体はダンスを始めます。瞑想している間ドラーグ族は野生の星で異星人と婚礼を挙げ、生命エネルギーを得ていたのです。テール達がロケットのレーザー光線で体を次々破壊すると、ドラーグ族は大きなダメージを受けました。この事態にシン知事は人間とドラーグ族の共存を提案し、和平交渉に入りました。その後、人間とドラーグ族は共存共栄の道を進みました。野生の惑星はドラーグ族が瞑想の場として使い、人工の星は「テール(地球)」と呼ばれています。新しい知識をレシーバーが新しい世代に伝え、この物語は終わりを迎えます。
以上、映画ファンタスティック・プラネットのあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する