ラスベガスをやっつけろの紹介:1998年アメリカ映画。ハンター・S・トンプソンの小説「Fear and Loathing in Las Vegas」を映画化した作品で、1970年代初頭のアメリカ・ラスベガスを舞台に、酒とドラッグに溺れるジャーナリストとその弁護士が巻き起こす破天荒な騒動を描きます。
監督:テリー・ギリアム 出演者:ジョニー・デップ(ラウル・デューク)、ベニチオ・デル・トロ(ドクター・ゴンゾー)、トビー・マグワイア(ヒッチハッカー)、エレン・バーキン(ウェイトレス)、キャメロン・ディアス(テレビリポーター)ほか
映画「ラスベガスをやっつけろ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスベガスをやっつけろ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ラスベガスをやっつけろ」解説
この解説記事には映画「ラスベガスをやっつけろ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラスベガスをやっつけろのネタバレあらすじ:起
1971年。ジャーナリストのラウル・デューク(ジョニー・デップ)と弁護士ドクター・.ゴンゾー(ベニチオ・デル・トロ)は、ラスベガスで開催される野外オフロードレース取材のため、真っ赤なスポーツカー“レッドシャーク”に乗って出発しました。重度のジャンキーである二人は車のトランク一杯にマリファナ・コカイン・LSD・メスカリンなど大量のドラッグと酒を詰め込み、道中でも早速ドラッグをキメる有様で、途中で拾ったヒッチハッカー(トビー・マグワイア)も気味悪がって逃げ出す程でした。
ラスベガスをやっつけろのネタバレあらすじ:承
ラスベガルの超高級ホテルのスイートルームに宿を取ったデュークとゴンゾーはドラッグの影響で幻覚を見ており、従業員の問いにもまともに答えられない状態でした。翌日、レース会場に向かったデュークはカメラマンのラセルダ(クレイグ・ビアーコ)と合流してレース会場に向かうも、こんな仕事には意味がないとばかりに取材の仕事を投げ出し、ゴンゾーと共にラスベガスの街に繰り出し、デビー・レイノルズ(本人)のコンサートを観に行くも会場で騒ぎを起こして追い出されました。一方のゴンゾーも乗り合わせたエレベーターでテレビリポーター(キャメロン・ディアス)にゾッコンでしたが、ラセルダもその場にいてニヤケていたためご機嫌斜めでした。
ラスベガスをやっつけろのネタバレあらすじ:転
デュークとゴンゾーは部屋を荒らしまくり、ルームサービスも使いまくりとやりたい放題でした。ゴンゾーは一足先に飛行機で帰り、残されたデュークは無一文だということに気付き、支払いをせずこっそりとホテルから抜け出して車でロサンゼルスへと向かいました。途中のハイウェイでゲイの警官(ゲイリー・ビジー)に絡まれそうになり逃げだしたデュークはゴンゾーに電話を入れ、新たにラスベガスで全国地方検事麻薬取締会議の取材の仕事が舞い込んできたことを知り再びラスベガスに戻りました。デュークはゴンゾーが連れてきた未成年の少女ルーシー(クリスティーナ・リッチ)と知り合い、彼女にドラッグを与えて持て余しました。
ラスベガスをやっつけろの結末
取材のため会議の会場を訪れたデュークとゴンゾーでしたが、またしてもバカバカしいとばかりに仕事を放り投げて立ち去り、またしてもドラッグに明け暮れてホテルの部屋を荒らし、カフェのウェイトレス(エレン・バーキン)を口説こうとして警察を呼ぶと脅されてしまいます。結局何の仕事もしなかったデュークはゴンゾーを空港まで送り、ホテルに戻るとタイプライターを打ち「自分たちは失われたアメリカの夢を追い求めているのだ」と原稿を書き上げました。全てを終えたデュークはラスベガスを後にしてロサンゼルスへと戻っていきました。
カウンターカルチャー作家として有名なハンター•S•トンプソンがロック雑誌ローリング・ストーンに連載した自伝「ラスベガス☆71」が原作のテリー•ギリアム監督らしいイカれた傑作。ハンターが元となっている主人公を演じたジョニー•デップのハンターなりきりぶりが面白い。サイケデリックで狂った独特の時代を追体験させてくれるかのような一本。アメリカのサブカルチャー好きにはおすすめです。