薔薇は死んだの紹介:2015年ハンガリー映画。高級娼婦から実業家の愛人となってセレブに成り上がった女と、かつては同業者だったメイド、職を求めてやってきた少女が織り成す愛憎劇。
監督:アッティラ・スアース 出演:パトリシア・コヴァーチ、ドルカ・クリッウス、ラウラ・ドーブローシ、ヤノス・クルカ、ほか
映画「薔薇は死んだ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「薔薇は死んだ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
薔薇は死んだの予告編 動画
映画「薔薇は死んだ」解説
この解説記事には映画「薔薇は死んだ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
薔薇は死んだのネタバレあらすじ:起・メイドと女主人
第一次世界大戦直前のブタペスト。カトゥはメイドの職を求めて裕福な屋敷にやってくる。メイド頭のロージは紹介状も無しにやってきたカトゥを一度は断ったが、彼女の切羽詰った様子に雇うことにする。
屋敷の主エルザは実業家マックスの愛人として何不自由ない生活を送っていたが、上流の出ではないことで結婚という安定を得ることと、上流の社交の場に入り込めないことが不満だった。
エルザは自分が主役の映画を作りたい、とその資金をマックスに無心するが、あまりの巨額にマックスは首を縦に振らず、若いカトゥに興味を示す。
薔薇は死んだのネタバレあらすじ:承・成り上がる女
ロージには冷たく、わがままにふるまうエルザもカトゥには目をかけるようになり、着飾らせたカトゥを伴って社交場を訪れる。そこは一見高級クラブだったが、実は高級娼婦を紳士に斡旋する場でもあった。カトゥはその店の女将からエルザもかつては家政婦から高級娼婦となり、ここでマックスと出会ったのだと聞かされる。
エルザはカトゥに自身の成功の秘訣を説いて聞かせるが、2人の外出を知ったロージはふしだらさに怒る。そこで口論となったエルザとロージだったが、カトゥはそのやり取りから2人はかつて友人で、ロージもエルザ同様高級娼婦だったことを知る。2人の間には愛と憎しみの両方が存在していたのだった。
薔薇は死んだのネタバレあらすじ:転・奔放な愛人
一方でエルザはゲルゲイとも関係を持っていたが、彼女の不貞の噂を耳にしたマックスはエルザの留守中、屋敷を訪れてロージを問い詰める。浮気については口を割らなかったものの、かつて自分が得られたはずの生活をエルザに取られたという思いに駆られていたロージはマックスに言い寄るが、辛辣な言葉ではねのけられる。
そこにエルザが帰宅し、マックスに問い詰められるが、情事ではなく映画の脚本代を体で払ったのだと平然と言いのけ、逆にいつまでたっても愛人のままで結婚しようとしないマックスを責める。愛人を言いくるめることに成功したエルザは映画のための資金までも手にする。
薔薇は死んだの結末:善と悪
マックスが帰ったあと、エルザはロージがマックスに浮気の告げ口をしたして彼女をクビにし、ゲルゲイへの別れの手紙をカトゥに持たせる。エルザを真剣に愛していたゲルゲイは、その手紙を見ると絶望のあまり窓から身を投げる。彼にほのかな恋心を抱いていたカトゥはショックを受け、エルザの仕打ちを責めて屋敷を去る。
エルザへの憎悪が抑えがたいロージは、善である自分が悪であるエルザを滅ぼすのだとという思いにかられ、再び屋敷を訪れるとエルザの首を絞めて殺害、衣装ケースに遺体を入れて川に遺棄する。ほどなく警察が屋敷を訪れると、ロージが鏡の前でかつてのエルザのように装っていた。
エルザの葬儀のあと、マックスからエルザのネックレスを渡されたカトゥは、エルザの遺言だと偽ってそのネックレスを刑務所のロージに手渡す。それを手にしたロージは激しく嗚咽する。カトゥは再び家政婦の職を得るために別の屋敷を訪れるのだった。
以上、映画「薔薇は死んだ」のあらすじと結末でした。
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