ドラゴン怒りの鉄拳の紹介:1971年香港映画。ブルース・リーの主演第2作目です。日本軍国主義の嵐が中国全土に吹き荒れる1908年、武術の師の葬儀に参列するため上海に舞い戻った主人公が、師の死の謎を探るうちに日本人柔道場との全面抗争に巻き込まれていきます。
監督:ロー・ウェイ 出演者:ブルース・リー(陳真)、ノラ・ミャオ(霍麗児)、橋本力(鈴木寛)、勝村淳(鈴木の用心棒)、ボブ・ベイカー(鈴木の用心棒)ほか
映画「ドラゴン怒りの鉄拳」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラゴン怒りの鉄拳」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドラゴン怒りの鉄拳」解説
この解説記事には映画「ドラゴン怒りの鉄拳」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラゴン怒りの鉄拳のネタバレあらすじ:起
日清・日露戦争で勝利した大日本帝国が中国大陸に本格進出していた時代の1908年。ひとりの若き武闘家・陳真(ブルース・リー)は上海に辿り着きます。中国武術の大家であり陳真が学んだ道場「精武館」の創始者・霍元甲の葬儀に参列するためです。陳真は恩師の不可解な死に疑問を抱きますが、時を同じくして、精武館はライバルの日本武術協会から「アジアの臆病者」などと書かれた看板を送られるなどの嫌がらせを受けます。日本武術協会会長の鈴木寛(橋本力)は上海で絶大な権力を握っており、警察すらも裏で操る程でした。
ドラゴン怒りの鉄拳のネタバレあらすじ:承
陳真は怒りのあまり日本武術協会の傘下の道場に殴り込み、居合わせた吉田師範(ティエン・フォン)らを叩きのめします。この一件は鈴木の耳に入り、鈴木は手下に精武館を襲撃させ、3日以内に陳真を引き渡すよう要求し、さもなくば精武館を潰すと脅迫します。陳真は師の死の謎を探るため上海に留まり、手始めに鈴木の通訳を捕えて情報を吐かせ、人力車の車夫や新聞売り、電話線の工事業者などに変装して鈴木の周囲を探ります。やがて陳真は警察から追われる身となります。陳真に想いを寄せている、霍元甲の娘の霍麗児(ノラ・ミャオ)は上海中を捜し廻るも陳真は見つかりませんでした。
ドラゴン怒りの鉄拳のネタバレあらすじ:転
霍元甲を殺害したのは、鈴木が精武館に送り込んだスパイのティエン(ワン・チュン・シン)でした。陳真はティエンを血祭りにあげると、黒幕の鈴木を叩くべく、ヌンチャクを手に日本武術協会に乗り込みます。一方の日本武術協会側も手勢を精武館に送り込み、門下生たちと壮絶な抗争となります。陳真は得意の武術やヌンチャク技を駆使して、怪鳥音を上げながら次々と日本武術協会の手下を打ち倒します。鈴木も柔道の達人(勝村淳)やロシア人用心棒(ボブ・ベイカー)といった強者を差し向けますが、壮絶な死闘の末に最後は陳真が勝利を収め、師匠の仇を討つことに成功しました。そして、鈴木が霍元甲を毒殺した証拠も明るみになります。全てが終わり、陳真は霍麗児と共に上海から出ようと決意します。
ドラゴン怒りの鉄拳の結末
しかし、陳真が日本人を殺したことで日本領事館と警察が動き出していました。陳真が精武館に戻ると、既に精武館は警官隊に包囲されていました。日本領事は陳真の自首を要求し、さもなくば精武館を閉鎖し、門下生たちの命は保証しないと脅しをかけていました。陳真は道場の2階から身を乗り出し、自らの命と引き換えに門下生たちを助けようと自首を申し出ます。その瞬間、警官隊の容赦ない一斉射撃が陳真目がけて放たれ、陳真は絶叫を残して銃弾に倒れたのです。
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