映画「フォエバー・フレンズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フォエバー・フレンズの紹介：1988年アメリカ映画。生まれ育った環境も性格も全く異なる２人の女性。子供時代の出会いから30年以上に渡る友情と人生を描いたドラマ。主演と製作は歌手のベット・ミドラー。彼女が歌った本作のテーマ曲「愛は翼にのって」は全米音楽チャートで１位に輝き、また、グラミー賞最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞も獲得している。
監督：ゲイリー・マーシャル 出演者：ベット・ミドラー（CC・ブルーム）、バーバラ・ハーシー（ヒラリー）、メイエム・ビアリク（CC・ブルーム/11才）、マーシー・リーズ（ヒラリー/11才）、ジョン・ハード（ジョン）、ジェームズ・リード（マイケル）ほか
この解説記事には映画「フォエバー・フレンズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
L.A.のライブ会場、ハリウッド・ボウル。人気シンガー、CC・ブルームがリハーサルをしています。ステージの上のCCに、一通のメッセージが届きました。読んだ彼女は青ざめ、そのまま車に飛び乗ります。スピードを上げて運転する彼女の脳裏に、親友ヒラリーとの思い出が蘇るのでした…。はるか昔。サンフランシスコから、休暇でアトランティック・シティにやってきた11才のヒラリー。海岸で迷子になってしまい、ホテルに帰る道がわかりません。泣いているヒラリーに声をかけてきたのは、CC・ブルームという同い年の女の子でした。母親に連れられて、子役のオーディションに来ていたCC。ヒラリーはCCの歌声に感動し、「あなたの歌は世界一よ」と言います。その後、ヒラリーのホテルへ行ったCCは、カフェで大人の扱いを受けるヒラリーを見てびっくり。ヒラリーは超お嬢さまだったのです。育った環境は違っても、すっかり意気投合した２人。文通することを約束して別れます。
10年後。２人の文通は続いていました。ある晩、ニューヨークで売れない歌手をしているCCのもとに突然、ヒラリーが現れます。ヒラリーは、父親に言われた通りに大学を出て弁護士になっていました。しかし、自分で決めた人生を生きたいと、家を飛び出してきたのです。CCとヒラリーの共同生活が始まります。CCは、舞台演出家のジョンに恋心を抱いていました。しかし、ヒラリーを見たジョンは、彼女の美しさに一目ぼれ。ヒラリーもジョンに魅力を感じ、２人は一夜を過ごします。CCとヒラリーの仲は険悪になりますが、父親が病気との知らせを受け、ヒラリーは実家に戻ります。ジョンのことがあっても、２人の文通は続きました。その後、CCとジョンは結婚します。舞台も大成功し、CCはブロードウェイのスターになります。一方、ヒラリーは、弁護士のマイケルと結婚。夫婦で、ニューヨークに住むCCとジョンを訪ねます。しかし、ジョンはヒラリーに未練があり、CCはそんなジョンに憤りを感じます。そしてヒラリーも内心、CCの成功に嫉妬を感じています。ついに大ゲンカをしてしまったCCとヒラリー。帰りの飛行機の中、「たった１人の親友を失くしてしまった」とヒラリーは涙します。
CCの成功は長続きしせず、ジョンとも離婚します。ある時ヒラリーは、自分の町にCCが来るという噂を聞き、訪ねて行きます。ヒラリーの姿を見たCCは、冷たい態度を崩しません。しかし、ヒラリーがマイケルの浮気で離婚し、妊娠中であるということを聞いて驚きます。２人は本音を打ち明け合い、再び友情を取り戻しました。CCは、生まれた子供を一緒に育てると約束します。その後、ヒラリーの担当医と交際を始めたCCは、医者の妻になることを夢見ます。しかし、復帰をかけた舞台の話が来た途端、あっさり医者を捨てて芸能生活に戻ります。ヒラリーは、CCの身勝手さに激怒します。その後、ヒラリーの出産にはCCも駆けつけ、無事に女の子を出産。ヴィクトリアと名づけます。すくすく育つヴィクトリア。ある日、ヒラリーは仕事中に体調を崩し、運ばれた病院で不治の病を宣告されます。
ヒラリーの静養を兼ねて、海辺の家で過ごすCC。日に日に体力が弱っていくヒラリーは、溌剌としたCCが羨ましくてなりません。情緒不安定になり周囲に当たり散らすヒラリーを、ある時は叱り、ある時は励ますCC。その後、ヒラリーは静かに息を引き取ります。彼女の遺言には、ヴィクトリアをCCに託すと書かれていました。子育てに全く自信のないCC。それでも、ヴィクトリアと共に生きていくことを決心します。そして今、CCのコンサートが幕を開けます。ステージでCCが歌い出したのは、ヒラリーと海岸で初めて出会ったあの日、彼女に聴かせた歌です。そんなCCをステージ袖から見つめる、ヴィクトリアの姿がありました。
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