キートンのエキストラの紹介:1930年アメリカ映画。なにをやってもドジばかりのエルマーには密かに思っている娘がいました。彼女が町の美人コンテストで優勝し、ハリウッドへ行くことになったので、エルマーもマネージャーとして同行します。どこへ行っても失敗ばかりの彼に、喜劇役者としての才能が見いだされますが、彼女との関係はどうなるのでしょうか。
監督:エドワード・セジウィック 出演者:エルマー(バスター。キートン)、エルバイラ(アニタ・ペイジ)、ラリー(ロバート・モンゴメリ)、ブランケット夫人(トリクシー・フリガンザ)ほか
映画「キートンのエキストラ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キートンのエキストラ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キートンのエキストラ」解説
この解説記事には映画「キートンのエキストラ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キートンのエキストラのネタバレあらすじ:起
美しい娘・エルバイラは町の美人コンテストで見事一位を獲得しました。少々引っ込み思案の彼女とは反対に、母親のブランケット夫人は自信満々に「娘は有名なアイドルになる」と宣言します。娘を売れっ子映画スターにするべく、一行はハリウッド行きの汽車に乗り込むのでした。この汽車には母娘の他に、マネージャーとしてエルマーも同行しました。彼は自転車屋の店主でありましたが、美人コンテストの発起人でもあり、彼の献身的な姿勢により同行を許可されたのでした。エルマーは善良で心優しい人物ではありましたが、少々ドジで間の悪い一面も持ち合わせていました。
キートンのエキストラのネタバレあらすじ:承
出発早々、エルマーはいきなり汽車に乗り遅れ、母娘とはぐれてしまいます。チケットを持ったエルマーが駅員相手に立ち往生している間、彼女たちは間違った客室でくつろぎ、恥をかいてしまいました。ところが、その客がハリウッドの二枚目俳優・ラリーだと分かると、抜け目のない母親は彼のご機嫌をとり、エルバイラを売り込みました。ラリーは彼女を気に入り、ハリウッドの封切舞台へ招待したのでした。
舞台当日の夜、映画界のスターたちが一同に集結します。ブランケット親子も美しく着飾り参加します。この日もモタモタしていたエルマーは二人を見失い、気がつくと舞台上へ上げられ司会者にからかわれ、会場の笑い者にされてしまいました。ブランケット親子は大恥をかき、夫人はカンカンになってエルマーに「町へ戻れ」と怒鳴りましたが、エルバイラがなだめてなんとかその場は収まりました。
キートンのエキストラのネタバレあらすじ:転
その翌日、親子は撮影所へ行くことになりました。エルマーもスタジオ内に入ろうとしますが、案の定守衛に止められて足止めを食らいます。どうにかこうにかエキストラの列に紛れ込み、潜入に成功しますが、そこでも彼は騒動を起こし大問題になります。警官に追われ、監督の前に突き出されましたが、ラリーの計らいで許され、さらにはエキストラの仕事までもらいます。ところが、このエキストラ出演も散々な結果に終わってしまいます。見かねたラリーは彼を自動車で送ってやろうとしたのを、スタジオの運転係は勘違いして、彼を運転手として採用してしまいます。
ある夜、スターたちが集まるパーティーに出席したラリーとブランケット親子。エルマーが運転手を勤めていることには誰も気づきません。パーティーで酔いつぶれた母を残し、ラリーはエルバイラを自宅へ連れ込み無礼を働きますが、すんでのところでエルマーが乗り込み、果敢にラリーを牽制します。その後、ラリーは自分の非を認め詫びたので、二人は打ち解けあいました。
キートンのエキストラの結末
その後、エルマーのドジっぷりに喜劇役者としての才能を見いだされ、ひょんなことからブランケット夫人との共演も果たしますが、今度は大成功を収めました。喜劇役者は彼にとって天分のようでした。
一方エルバイラは、自分の将来を悲観します。いつも相談にのり、見守ってきたエルマーは、あなたと結婚したがっている人がいますよと、遠回しに自分の気持ちを伝えますが、エルバイラはその深意に気づきません。彼女が恋しているラリーのことと思いこみ、彼と婚約を結んでしまいまた。撮影中にこの事実を聞いたエルマーは、おどけたメイクの下に深い悲しみの色を隠しきれませんでした。
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