ファニー・ガールの紹介:1968年アメリカ映画。バーブラ・ストライサンド主演でヒットした同名ミュージカルを映画化した作品。実在した喜劇女優ファニー・ブライスの半生を華麗な歌と音楽で綴るミュージカル映画。主役を演じたバーブラ・ストライサンドが第41回アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得しました。
監督:ウィリアム・ワイラー 出演者:バーブラ・ストライサンド(ファニー・ブライス)、オマー・シャリフ(ニック・アーンスティン)、ケイ・メドフォード (ローズ・ブライス) 、アン・フランシス(ジョージア)、ウォルター・ピジョン(フローレンツ・ジークフェルド)ほか
映画「ファニー・ガール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファニー・ガール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファニー・ガールの予告編 動画
映画「ファニー・ガール」解説
この解説記事には映画「ファニー・ガール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファニーガールのネタバレあらすじ:起
ブロードウェイの喜劇女優ファニー・ブライスは、人気のない劇場を訪ね、女優を夢見ていた娘時代を回想し始めます。愛嬌があるものの、お世辞にも美人とは言えない下町育ちのファニーは、舞台で端役を演じながら、いつかスターとなる日を夢見ていました。ファニーはバランスの悪い体型を理由にコーラスガールを降ろされそうになりますが、彼女の力強い歌声と明るいキャラクターに目を付けたスタッフの助けにより、ステージに上がるチャンスを貰います。
ダンスの下手なファニーは舞台で派手に転ぶというドジを踏んでしまいますが、これが逆に観客の関心を誘いました。ファニーは即興で見事な歌声を披露し、大喝采を浴びます。舞台を見ていたギャンブラーのニック・アーンスティンはファニーのファンとなり、彼女の楽屋を訪ねてきます。ファニーもまた紳士的でハンサムなニックに好意を寄せていきます。さらにニックの助けもありファニーは劇場と破格の契約を結ぶことができました。
ファニーガールのネタバレあらすじ:承
6か月後、すっかり有名になったファニーは、ブロードウェイの興行王ジークフェルドから呼び出しを受けます。そしてジークフェルド演出の舞台劇で美しい花嫁という重要な役どころを任されることになりました。しかし、与えられた役を演じるだけでは満足できないファニーは、花嫁衣装の中に座布団を忍ばせ、舞台で妊婦の花嫁を演じ、観客の大爆笑を誘うことに成功します。
ジークフェルドは舞台をすっかり喜劇に変えてしまったファニーへ苦言をもらしますが、観客受けが非常によかったこともあり、そのまま彼女を起用することにするのでした。ファニーの前に再びニックが現れ、彼女はホームパーティーに彼を招待します。二人は互いに好意を寄せていることを確認しますが、自由を愛するニックは再び長旅へと出かけていってしまいます。
一年後、ファニーは地方巡業のためボルチモアを訪れていました。そこで愛馬を出走させるため滞在していたニックと再会します。一年も連絡をよこさなかったニックに恨み言を言うファニーでしたが、ニックから熱烈な愛の告白を受け、やがて二人は恋人同士になります。
二人はロマンティックなデートを重ねますが、競馬で大損したニックはトランプゲームで儲けを取り戻すため、ヨーロッパへ渡ると言い出します。ファニーにはシカゴでの興行が残っていましたが、仲間達の助言を拒絶して、ニックの後を追いかけます。そしてニックと同じ船に乗り込むことに成功したファニーは、晴れて彼と結婚することになるのでした。
ファニーガールのネタバレあらすじ:転
ツキが上向いてきたニックは賭博で富を築き、郊外に新居を構えた二人は愛らしい娘にも恵まれます。しかし石油採掘事業に手を出したニックは再び大きな負債を抱えてしまいます。一方、舞台から遠ざかっていたファニーは復帰を決意してレッスンを積み、やがて舞台の初日がやってきます。復帰舞台にはニックも顔を出す予定でしたが、彼はなかなか姿を現しません。
ニックはその頃、賭博場でトランプゲームに興じていました。仲間達は落ちぶれたニックを皮肉を込めてミスター・ブライスと呼び、ニックはプライドを傷つけられます。ある日、ニックは友人から賭博場の共同経営者になってもらえないかと頼まれます。最初こそ喜んで引き受けようとしたニックでしたが、出資金は必要ないと言われ、出来すぎた話に警戒心を見せ始めます。
ニックがファニーを追求すると、共同経営の話を友人にお願いしたのがファニーであったことが露呈してしまいます。夫を救いたい一心で起こしたファニーの行動は、ニックの自尊心をさらに傷つけ、夫婦の仲はさらに険悪になっていきます。
ファニーガールの結末
その後、株取引に手を出したニックは騙された末に、横領の罪で起訴され、二年の禁固刑を言い渡されてしまいます。ファニーは夫の出所を待ち続けるつもりでいましたが、ニックは離婚しようと告げます。開きすぎた夫婦の格差が彼を苦しめ続けていました。諦めきれないファニーは、出所しても気持ちが変わっていなければ離婚に応じると提案し、ニックも渋々同意するのでした。
一年半の歳月が流れ、ニックが出所する日がやってきました。舞台の本番を控えるファニーはジークフェルドに今度こそ良妻になってみせると宣言します。そして出所したニックがファニーの楽屋を訪ねてきます。ファニーは喜びを爆発させて夫に駆け寄りますが、ニックの表情は暗く、笑顔は固いままです。彼の気持ちを察したファニーは自分から離婚を言い渡すのでした。
本番の幕が開こうとしていました。観客が君を待っているというニックの言葉に後押しされ、ファニーは舞台へと向かいます。ステージに立ったファニーは涙をこらえながら、決して自分の人生を後悔しないと力強く歌い上げるのでした。
以上、映画「ファニー・ガール」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する