フォロイングの紹介:2017年タイ,アメリカ映画。アメリカ人の若いカップルが、訪れたバンコクで恐ろしい悪霊に憑りつかれるというエキゾチック・ホラー。異国情緒あふれるタイの風景や奇妙な風習など、アメリカン・ホラーとは一味違うおどろおどろしさが見どころ。「ハロウィン」(2007)や「血のエイプリルフール」(2008)で好演、ホラー映画の絶叫クイーンとも呼ばれるスカウト・テイラー=コンプトン主演。
監督:リッチ・ラグズデール 出演者:スカウト・テイラー=コンプトン(ジュリー)、ジェームズ・ヘバート(ジム)、マイケル・ニュー(ゴゴ)、マーク・ブーン・ジュニア(リノ)、ラッセル・ジェフリー・バンクス(ロバート)、リッチー・グレイ(ビリー)、ワタベ(ウェン-チュウ・ヤン)、カトリーナ・グレー(ロバートの恋人)ほか
映画「フォロイング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フォロイング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フォロイングの予告編 動画
映画「フォロイング」解説
この解説記事には映画「フォロイング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フォロイングのネタバレあらすじ:起
タイの首都バンコク。ニューヨークから休暇で訪れたカップル、ジュリーとジムが空港に降り立ちます。観光客を待ちうけていたタクシー運転手のゴゴが、2人をホテルに運びました。ホテルのエントランスに祭られた祠(ほこら)を珍しげに眺めるジュリーにゴゴは、祠は霊の住処であり、供物で霊の機嫌を取るのだと説明します。ジュリーとジムは、ゴゴの案内でバンコク市内を回ります。写真が趣味のジュリーは、さまざまなものにカメラを向けます。ある民家で目にした大きな祠に魅入られたジュリーは、祠の奥に不気味な女の姿を見て飛び上がります。その後、レストランでジムがジュリーにプロポーズ。ジュリーはイエスと答え、婚約指輪を受け取ります。ホテルに戻った2人に、英国人の宿泊客ロバートとビリーが親しげに話しかけて来ます。僕らと一緒に楽しもうよと誘われ、ジュリーとジムは彼らと共に夜の街へと繰り出します。4人は繁華街へ向かい、入口に女性が立つ怪しげな店を見つけます。5分だけと約束して、ロバートとジムが入店。ジュリーはビリーと店の前で待つはめになります。ジムがセクシーなポールダンスを堪能して店を出ると、ジュリーはすっかり機嫌を損ねていました。ロバートはジュリーに、今からみんなで祠のある森へ行こうと誘います。祠の写真が撮りたいジュリーは乗り気になり、4人は車で街を離れます。
フォロイングのネタバレあらすじ:承
祠のある森に着くとすでに朝。ジュリーは婚約指輪をはずし、結婚しないと言ってジムを慌てさせます。森の中にはいくつも祠があり、祠の墓場と呼ばれていました。ジュリーは祠に置かれた小さな仏像に魅せられます。ロバートが持って帰れよとそそのかし、ジュリーは思わず手に取ってしまいます。ジュリーが仏像をよく見ると、なぜか自分のスカーフが巻かれています。その途端、不吉な風が吹き荒れました。ロバートとビリーは逃げ出し、車で走り去ります。森に残されたジムは、顔色の悪いジュリーを抱えて森の中をさまよいます。携帯で連絡を受け、ゴゴが迎えに来ました。ジュリーの様子を見たゴゴは、2人を親戚の家へと連れて行きます。ゴゴのおば達は、苦しむジュリーをベッドに寝かせて祈り出します。驚くジムにゴゴが言います。昔、一人の日本人女性がこの村のタイ人と結婚した。しかし夫は愛人を作り、それを知った女性は家に火を放った。男と愛人は逃げたが女性は死んだ。ワタベという名の女性は幽霊となり、若い女の命を狙う…。おば達の祈りに僧侶も加わり、ようやくジュリーは正気を取り戻します。2人はホテルへ帰り、これは全てロバート達のワナだったと気づきます。しかしロバートとビリーはすでにチェックアウトした後。その夜ジュリーが再び苦しみ出し、ジムは薬局へと走ります。部屋に残されたジュリーに、不気味なワタベの霊が襲いかかります。
フォロイングのネタバレあらすじ:転
発作を起こしたジュリーは病院へ運ばれます。医師はジムに、ジュリーと同じ症状の英国人女性がいたが帰国したと話します。ジムはゴゴと共に空港へ向かい、飛行機を待っていたロバートとビリーを見つけます。英国人女性とはロバートの恋人でした。ビリーは、ジュリーを助けたければリノという男に会いに行けと住所を渡し、猶予は36時間だと告げます。ジムとゴゴがその住所へ向かうと、いろいろな霊が見えるという中年男リノがいました。事情を聞いたリノは、ロバート達がやったように他人にワタベの霊を移すしか方法はないと言います。ジムはしぶしぶ繁華街へ出掛け、ある白人の中年夫婦に声をかけます。酒を飲んで仲良くなり、祠へ誘うとすんなりOK。しかし良心が痛み、結局彼らとは別れます。ジムとゴゴは病院からジュリーを連れ出し、再びリノのもとへ向かいます。リノの用心棒から奪った銃でリノを脅し、あの森に車を走らせます。ところが道路は交通事故で通行不可。このままではジュリーの命が危ないと感じたリノは、地元民すら行かない小島に住む呪術師に会いに行こうと言います。ボートで小島に到着すると、すでに夜明け前。呪術師の老婆の前に、意識朦朧のジュリーが寝かされました。
フォロイングの結末
呪術師はジムに、ジュリーを助ける代わりにお前の重要なもの、つまり体の一部を捧げろと言います。怖気づいたジムは、婚約指輪で勘弁してほしいと頼み込みます。呪術師はしぶしぶ承諾し、祈祷を始めました。ジュリーがのたうちまわり、苦しむワタベの霊が浮き上がります。激しい祈祷が途切れて呪術師がうなだれると、たちまちワタベがジュリーに襲いかかって口の中を覗き込みます。ゴゴはジムに、床に描かれたサークルの中に入るよう叫びます。荒れ狂う風の中、ジムは自ら包丁で指を切り落とします。ワタベが苦悶の表情を浮かべて暴れ回り、突風に吹き飛ばされて消えていきます。周囲は静かになり、意識を取り戻したジュリーをジムが抱きしめました。そして、元気になったジュリーとジムがバンコクを発つ日。空港まで送ったゴゴが明るく別れを告げます。その頃、ジムが声をかけたあの白人夫婦が露店街を歩いていました。ある店に入った妻が、祠を見つけて買おうとしています。祠の奥でワタベの目が光りました。
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