ジョン・フォード/ギデオンの紹介:1959年アメリカ映画。しばらくアメリカを脱出したかったジョン・フォードがロンドンで撮影した刑事もの。スコットランドヤード主任警部ジョージ・ギデオンの多忙な1日。同時進行する複数の事件、そして妻に頼まれたおつかいも果たさなければならない。娘が演奏する初めてのコンサートに果たして彼は聴きに行けるだろうか。
監督:ジョン・フォード 出演者:ジャック・ホーキンス(ジョージ・ギデオン)、アンナ・リー(ケイト・ギデオン)、アンナ・マッセイ(サリー・ギデオン)、ダイアン・フォスター(ジョアンナ・デラフィールド)、シリル・キューサック(バーディ)その他
映画「ジョン・フォード/ギデオン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジョン・フォード/ギデオン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジョン・フォード/ギデオン」解説
この解説記事には映画「ジョン・フォード/ギデオン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジョン・フォード/ギデオンのネタバレあらすじ:出勤
ロンドン警視庁主任警部ジョージ・ギデオンの一日は普通朝7時に始まる。だが朝食も済まぬうちに電話がかかってきて直ちに自動車に子供たちを乗せて出勤。息子と下の娘を学校の前で下ろしてから、長女サリーの音楽学校へ。だが、学校直前で信号無視をする。主任警部も一般市民も交通法は同じなので若い警官は見逃しくれなかった。慌ててその晩のコンサートのチケットをもたないで仕事に急ぐギデオン。チケットを届けることをサリーから頼まれた頭の固い若い警官は、サリーその人がバイオリンのソロを取ることを知る。
ジョン・フォード/ギデオンのネタバレあらすじ:刑事の収賄
オフィスに着いたギデオンは、麻薬を密売しているルーキーから賄賂を受け取っていたとタレコミ屋のバーディから朝かかった電話によりわかったカービー警部補を呼びつけ、どなりつけ、停職を申し付ける。名誉棄損で訴えると言ってカービーは去っていく。
ギデオンはバーディを、更生のために彼が就職した教会に訪れる。だが、話もそこそこに給料強盗発生の報告を受ける。
給料強盗の現場から、妻に頼まれた魚を買ってからオフィスに戻り、さらにギデオンはカービーの家に。カービーの妻に聞き込みをしたところにカービーが轢き逃げされて死んだことを部下から告げられる。
ジョン・フォード/ギデオンのネタバレあらすじ:マンチェスターから来た殺人者
そのころ、マンチェスターで少女を殺害した精神に障害のある男、セイヤーがロンドンの5年前まで下宿していた家に現れる。女主人が出かけているうちにその家の娘を惨殺してしまう。セイヤーが緊急手配される。しかし、道に落としたマンチェスターの新聞に気づいた若い警官が彼を逮捕する。ギデオンのオフィスに来たその警官グリーン巡査は朝ギデオンの信号無視に召喚状を出した警官に他ならなかった。何とグリーンは署長の駐車違反にも、判事が散歩中の犬の糞を始末しなかったのにも召喚状を出していたことがわかる。だが、サリーに頼まれていたチケットはギデオンに渡しそこねてしまう。
ジョン・フォード/ギデオンのネタバレあらすじ:給料強盗の妻
給料強盗の残したタイヤの跡と、カービーを轢いたタイヤの跡とが一致した。タレコミ屋のバーディの身に危険が迫るが、教会まで彼を追いかけた給料強盗の一味二人がスモール牧師の活躍で逮捕される。
ギデオンはカービーのロッカーで見つかった写真の美女ジョアンナ・デラフィールドの家に行く。カービーが殺されたことに彼女は驚くが、刑事たちは彼女が給料強盗の被害に遭った企業に勤めては短期間で退職を繰り返していたことをつきとめていた。ギデオンたちは改めて逮捕状をもって彼女の家に行くが、主犯である、売れない画家の彼女の夫ポールには逃げられる。
ジョン・フォード/ギデオンの結末:警官とは結婚しないで
オフィスに戻り、待たせていた部下のゴリー共々、長い1日が終わるかと思ったが、銀行の貸金庫の様子がおかしいとわかる。ギデオンは拳銃を持って逃げる銀行強盗を取り押さえたがスーツを破いてしまう。
頼まれたサケでなくマスをもってやっと帰宅したギデオン。コンサートは成功と聞いて喜ぶが、サリーが見知らぬ男と過ごしていると知って心配する。彼女を家に送ってきた男はいまいましいグリーン巡査だった。ところが、給料強盗のポールが空港でつかまったという電話が入りギデオンはグリーン巡査の自動車で空港へ急ぐ。ケイトはサリーに「警官とは結婚しないで」と言う。
空港へ向かう途中、今度はグリーン巡査が信号無視で召喚状を出される番となった。
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