恋の手ほどきの紹介:1958年アメリカ映画。1944年に発表されたシドニー=ガブリエル・コレットの小説『Gigi』を映画化したミュージカル作品です。20世紀初頭のパリを舞台に、無邪気な少女が祖母と大叔母から社交界の礼儀作法を教えられ、大富豪の御曹司との恋を通じて成長していく姿を描き、アカデミー賞では最高賞である作品賞を含め主要9部門を受賞しています。
監督:ヴィンセント・ミネリ 出演者:レスリー・キャロン(ジルベール(ジジ))、モーリス・シュヴァリエ(オノレ・ラシュイユ)、ルイ・ジュールダン(ガストン・ラシュイユ)、ハーミオン・ジンゴールド(マダム・”マミタ”・アルヴァレス)、イザベル・ジーンズ(アリシア)、エヴァ・ガボール(リアン)ほか
映画「恋の手ほどき」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恋の手ほどき」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
恋の手ほどきの予告編 動画
映画「恋の手ほどき」解説
この解説記事には映画「恋の手ほどき」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
恋の手ほどきのネタバレあらすじ:起
20世紀初頭のパリ。無邪気な少女ジルベール、通称“ジジ”(レスリー・キャロン)は祖母マダム・“マミタ”・アルヴァレス(ハーミオン・ジンゴールド)のもとで育てられていました。マダムとその妹でジジの大叔母にあたるアリシア(イザベル・ジーンズ)は将来ジジを社交界の花形にしようと考えており、ジジはアリシアのもとで礼儀作法を学ぶ日々を送っていました。
マミタの古くからの友人である老紳士オノレ・ラシュイユ(モーリス・シュヴァリエ)はジジのことを目にかけており、オノレの甥で砂糖会社を経営する大富豪の御曹司ガストン(ルイ・ジュールダン)は憩いの場であるマダムの家に通い詰め、そこでジジと知り合うものの、ガストンは社交の場では常に女友達のリアン(エヴァ・ガボール)を同伴させており、ジジも二人の関係を怪しんでいました。
恋の手ほどきのネタバレあらすじ:承
優雅な生活を送りながらも心はいつも退屈しきっているガストンとは対照的に、社交的な楽天家であるオノレは度々マキシム・カフェにて盛大な社交パーティーを催していました。
この日もリアンを帯同させたガストンでしたが、リアンはスケートのコーチであるサンドミール(ジャック・ベルジュラック)と密かに交際しており、オノレや執事のマヌエル(ジョン・アボット)から男のプライドを示せと発破をかけられたガストンはリアンに絶縁を言い渡し、サンドミールに手切れ金を渡すとパリから追放しました。
ガストンがリアンと別れたことにマダムとアリシア、オノレたちは大喜びでしたが、オノレがガストンを慰めるために企画した連日連夜の宴は逆効果でガストンは疲れ切ってしまいました。数日後、マダムから食事に誘われたガストンはジジと海に行く約束し、オノレたちと共に海水浴を楽しんでいるうちにガストンはジジの無垢さに心を惹かれていきました。
恋の手ほどきのネタバレあらすじ:転
ある日、ガストンはモナコへ行くことになり、ガストンとジジを結び付けようと考えていたマダムとアリシアはこれを機にジジに更なる特訓を施し、モナコから戻って来たガストンは見違えるほどのドレスをまとったジジに出迎えられますが、彼女の無垢さが気に入っていたガストンはがっかりしてしまいます。それでもジジへの想いを捨てきれないガストンはマダムに本心を打ち明けますが、マダムは世間の目が黙ってはいないのでジジを誘う気があるなら彼女の将来を保証する気はあるのか問いました。ガストンは意を決してジジに想いを伝えようとしましたが、戸惑うジジは不安を口にし、一時的な世話ならば受けないと突き放してしまいます。
失恋したと感じたガストンはオノレに相談すると、オノレは相手が謝りに来るのを待ちつつも、別の女性を同伴して自身のパーティーで楽しめと提案してきました。その頃、ジジの一件を知ったアリシアとマダムは裕福な暮らしが手に入れられなくなる危機感を感じていました。
恋の手ほどきの結末
ガストンはジジから「会いたい」との手紙を受け取って彼女のもとに向かい、何も語らぬままジジを伴って叔父のパーティー会場へと向かいました。
マキシム・カフェに現れたガストンとジジは参加者たちの注目を集めながら食事を楽しみ、ガストンはジジに宝石をプレゼントしましたが、オノレはガストンが連れてきたのはジジだと知って驚き、彼女のことを都合の良い女のように捉えてしまいます。ジジを社交の場で見世物にしてしまったと悔いるガストンは彼女を連れて会場を飛び出し、自宅でマダムに出迎えられたジジは思わず涙を浮かべました。やがてガストンは意を決してマダムのもとに向かい、ジジとの結婚の許しを求めました。ジジがガストンに寄り添う姿を見たマダムは神に感謝し、オノレは遂に結ばれた二人を優しく見守っていました。
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