グロリアの命運：魔性の弁護士の紹介：2017年フランス映画。”魔性の弁護士”と呼ばれた伝説の弁護士が、娘の死の真相を突き止めようと彼女が担当した事件を引き継ぎ、やがて判明した法では裁けない悪に、自分なりの正義を果たすまでを描いた法廷サスペンス。
監督：ディディエ・ル・ペシュール 出演：ビクトリア・アブリル、ジュリアン・ボンガルトネ、ジャン=クロード・アドラン、アンドレア・フェレオル、ほか
映画「グロリアの命運：魔性の弁護士」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グロリアの命運：魔性の弁護士」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
映画「グロリアの命運：魔性の弁護士」解説
この解説記事には映画「グロリアの命運：魔性の弁護士」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グロリアの命運：魔性の弁護士のネタバレあらすじ：起
行方不明中の16歳の少女サマンサの遺体が山中で発見され、ケビン・リーロイが殺害犯として逮捕される。彼の冤罪を信じる弁護士サロメは”魔性の弁護士”と呼ばれた母グロリアに協力を依頼するが、その直後サロメは事故死する。
娘の死は事故死ではなくケビンの事件に関係していると確信したグロリアは、相棒の元警官マークとともに真相究明に乗り出す。ケビンの話とサロメの資料から、検察側が把握していない証人の存在を知ったグロリアは、検察や裁判官が止めるのも無視してケビンの弁護を引き継ぐことを公言すると、サロメの恋人フレデリックがアシスタントをかって出る。
しかし、解決に向けて自ら動こうとしない彼にグロリアとマークは不審の目を向ける。
グロリアの命運：魔性の弁護士のネタバレあらすじ：承
公判でサマンサが行方不明となった当日の様子が明らかになる。ヴェルヌイユ城で開かれていた中古車展示会にやってきたケビンは、城の食事会のためにウェイトレスとして訪れたサマンサにスリ目的で近寄るが、激しく拒絶され町長に追い払われる。
その後、彼女は城主のコンテス夫人に促されて城に入り、食事会が終わった30分後に城を出たとされていた。
グロリアはSNSでサマンサに恋人がいたと推測、親友の証言で彼女は恋人の子を妊娠し、事件の2か月前に中絶していたことが発覚し、医療記録から診察に町長が付き添っていたことを突き止めたグロリアは、町長への疑いを強める。
さらには、サマンサの雇い主から彼女はコンテス夫人の指名で雇い、食事会の後彼女が夫人から大金を渡されていたという証言を引き出し、夫人からは町長からサマンサを紹介されたと聞かされる。
グロリアの命運：魔性の弁護士のネタバレあらすじ：転
サロメが見つけた証人のひとりエリックが証言台に立ち、彼が目撃したサマンサと町長との口論の内容から、サマンサが恋人だった町長に裏切られ、彼の妻の妊娠に怒って2人の関係を暴露すると迫っていたことが発覚。
さらには、そのことは既に警察に話していながらもみ消されていたことも明らかになり、町長への疑いが濃厚になるが、直後に町長は遺体で発見される。
町長の死はサマンサ殺害の発覚を恐れたための自殺と見られたが、グロリアはケビンに代わって町長が身代わりにされたと確信する。
警察に対して証拠隠滅の圧力を掛けられる人物として、彼女はエイドリアンが関わっているとふんで、彼を召喚すると同時に、彼女はエイドリアンが経営する会社の１つがフレデリックの顧客であることに気づく。
グロリアの命運：魔性の弁護士の結末
グロリアは訪ねてきたエイドリアンの側近ヒューバートとの話で、エイドリアンの商談相手コアンの接待をコンテス夫人に強要されたサマンサが、それを拒否したことでコアンに殺害されたという推論が正しかったことを知るが、コアンには外交特権があって手出しができないと聞かされる。
裁判でその推論を持ち出さない代わりにサロメ殺害犯を教えるという交換条件を持ち出されるが、彼女には既にその犯人が分かっていた。
エイドリアンにビジネスの見返りを約束されたフレデリックは、ケビンに有利な証拠を盗み取ったことをサロメに知られ、それがバレるのを恐れた彼はエイドリアンの支持のもと、ヒューバートとともに事故に見せかけて彼女を殺害したのだった。その事実をつきつけられたフレデリックは、グロリアが立ち去ったあと彼女が残した銃で自殺する。
裁判で彼女は町長が真犯人だという結論に異を唱えず、ケビンの無実だけが証明されて事件は幕を閉じる。
その頃、ヴェルヌイユ城ではエイドリアンとコアンが商談成立の調停が行われており、そこには記者たちにまじって黙って見つめるマークの姿があった。そしてヒューバートが運転する車に乗ったエイドリアンとコアンが城を出た直後、マークの背後で車は爆破、グロリアの正義は果たされた。
以上、映画「グロリアの命運：魔性の弁護士」のあらすじと結末でした。
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