ヒトラーコード39(別題:ブラック・レコード〜禁じられた記録〜)の紹介:2009年イギリス映画。歴史ある名家の国会議員の娘、アンが第二次世界大戦開戦前後に1枚のレコードを見つけてある陰謀に気づいてしまいます。アンの周りで不可解なことが起きていき、幸せだった生活が変わっていきます。陰謀を企てているのが誰なのか、誰を信じればいいか分からなくストーリーです。
監督:スティーヴン・ポリアコフ 出演者:ローモラ・ガライ(アン)、ビル・ナイ(アレクサンダー)、エディ・レッドメイン(ラルフ)、クリストファー・リー(ウォルター)、コリン・レッドグレーヴ(オリバー)、デヴィッド・テナント(ヘクター)、ジュノー・テンプル(セリア)、ほか
映画「ヒトラーコード39」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒトラーコード39」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒトラーコード39の予告編 動画
映画「ヒトラーコード39」解説
この解説記事には映画「ヒトラーコード39」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒトラーコード39のネタバレあらすじ:起
アン(ローモラ・ガライ)、ラルフ(エディ・レッドメイン)、セリア(ジュノー・テンプル)は名家の子供として育ちました。アンの彼氏のローレンス(チャーリー・コックス)たちを招き、父の誕生日会を家で開きました。アンの父は国会議員でとても地位の高いところにいる人です。その場で、友人で若い議員のヘクター(デヴィッド・テナント)が自分なりの今後の国の改革の話を始め、微妙な雰囲気になります。父が連れてきた仕事仲間のバルコム(ジェレミー・ノーサム)が、不気味だとヘクターは言います。
ある朝、アンが目覚め、入ってはいけないと言われていた父の書斎へ行きました。そこには飼い猫が迷い込んでしまっていたのです。興味が湧き、書斎を見ているとレコードを発見します。と、同時に何者かの影が見えて声をかけますが何処かに消えてしまいました。
レコードを持って朝食を食べる家族の元へ行きます。父に、レコードがあったことを伝えると持って行った覚えがないと言います。ラルフが聞いてみようとレコードをかけます。曲が入っていると思ったレコードには、何者かが話している声が録音されていました。
父は誤魔化すように、仕事関係者に持っていてくれと頼まれたものだと言い、ラルフがこれじゃ踊れないねと冗談を言ってレコードは大したものではなかったこととされました。
アンは女優をしています。稽古場にいるとローレンスから電話がかかってきました。ヘクターが自殺をしたという連絡でした。アンは理由を聞きますが、電話では話せないと言い、ローレンスはヘクターの両親に会いにスコットランドへ行くと言い、電話を切ってしまいました。新聞には、ヒトラーへ歩み寄る政策に異議を唱えていたと書いてありました。
家族で新しい司祭へ会いに行きます。その場でヘクターの死の話が出ます。ヘクターが不気味がっていたバルコムはどんな仕事をしているか、アンが父に聞きます。内務省で働いているが、秘密情報部だとラルフが言います。アンはバルコムがヘクターを殺したのではないかと思っていました。レコードはバルコムが持ってきたものだったので、父が「ピクニックに招待したから気になるなら持って帰ってもらおう」とアンに提案しました。
ヒトラーコード39のネタバレあらすじ:承
家族や仕事仲間とピクニックをしています。みんなが丘へ散歩へ行くと言いますが、赤ちゃんの子守をするため、アンは残りました。つい、うたた寝をして目を覚ますと、赤ちゃんがいません。アンは探し回りますが、なかなか見つかりません。やっと家族と合流し、全員で探します。すると、さっき探した森の中にいたのです。誰かがここに連れてきたとアンが言うと、家族が、君が連れてきたんだろ?と信じてくれませんでした。
バルコムが資料を地下室へ移しています。家の中に資料は残っていないか聞かれたアンは、私は何も知らないと言います。ですが、レコードを持っていたのです。
家族はロンドンの家へ移動しました。アンは納戸でレコードを聴きます。するとヘクターが大声を上げている様子が録音されていました。良いところでメイドが来てしまい、誤ってレコードが壊れてしまいました。
ラルフが、戦争が始まるね。危機的状況だから議員がロンドンに集まっている。姉さんは映画でみんなを元気付けてと言いました。アンが他にすべきことがあると言うと、その必要はないとラルフが言いました。
役者仲間のギルバート(ヒュー・ボネヴィル)にレコードを聴いて欲しくて家へ招待します。途中でラルフとセリアがいる叔母の家へ行きます。叔母がギルバートに会いたかったと言い、一緒に来て欲しいと頼みます。予定があるでしょとアンが言うと、「家で聞いてくる。必ず返す」と言ったギルバートを信じてレコードを渡します。
次の日、撮影所に遅れてきたギルバートは顔色が良くありません。撮影が始まりましたが、ドイツとの戦争が始まったと伝えられます。
家に帰ったらアンを、父、ラルフ、セリアが待っていました。戦争が始まってしまったので、心を落ち着かせるためにアンに朗読をしてと言ってきました。
次の日、撮影所に行くと警察が来ていました。中を覗くと、ギルバートが亡くなっていました。警察は自殺だと断定しましたが、アンは遺書がないことで自殺だとは思いませんでした。
彼氏のローレンスへ電話をします。すると、パリへ行っていて連絡が取れないと言われました。スコットランドにいると思っていたアンは不思議がります。
アンは映画の映像の確認をしています。ギルバートが亡くなる前日に撮った映像を確認していると、セリフにはない言葉を言っていました。アン、もう1度聴くんだ。その言葉で何かを悟ったアンはもう1度聴くことにしました。
ヒトラーコード39のネタバレあらすじ:転
叔母の家へ行ってくれと父に頼まれていたアンは、叔母の家へ着くとすぐにレコードを聴きます。バルコムが話しています。ヘクターの名前も出てきて、まもなく片付くと言っています。そして、最後にラルフの声も聞こえてきました。アンに衝撃が走ります。
叔母がこれからは行動を共にしましょうと言ってきます。人がほとんどいない土地で、知らない男が自転車を漕いでいます。誰かは分かりません。教会へ行き、甥っ子の聖歌を聴きます。すると、先ほどの知らない男もいました。気分が悪くなったアンは咳をする真似をして、教会を抜け出します。ここを抜け出そうとメイドの目を盗み、車を走らせます。後ろからトラックに煽られますが、追い越させます。
すると、行き止まりになり、軍がこの道は使えないから違う道を通るように言ってきます。先ほどのトラックは通ったのかしら?と聞くと、身分証を持っているか聞かれ、持っていないと伝えると、昨日から身分証を身につけるのが義務化されたから、持っていないなら拘束すると言われて拘束されてしまいます。
ラルフとセリアが迎えに来てくれました。なぜロンドンに行きたかったのか聞かれ、ローレンスがいるロンドンに行きたかったと言います。セリアが今夜外務省のパーティーがあって、ローレンスも来るから姉さんも来るべきよと言います。
パーティーへ出席するのかと思いきや、地下へ連れていかれたアン。すると、子供たちと遊ぶ父がいました。ホッとして笑顔になります。ご飯があるから向こうへ行きなさいと言われて行くと、ローレンスがいました。心から喜ぶアン。ラルフがヘクター殺しに関わっていることを伝えると、分かってるとローレンスが言います。2人は外で会おうと約束をし、ローレンスが行ってしまいます。
見せたいものがあると言われ、ラルフと父に連れられ地下室の奥へ行きます。女性が働いていて、身分証明書を渡されます。本当の両親がわかったと言われ、渡された用紙には、放浪の民から生まれた子供だと書いてありました。金髪なのはロシアの血が入っているからだと。
ヒトラーコード39の結末
ラルフの元を後にすると、甥っ子のウォルター(クリストファー・リー)がいます。そしてアン分からない?と問われ、何が?と聞くと、家族に愛されていない。と呟きました。怒りで震えるアン。
ローレンスに会うことができ、動物病院の住所をもらいます。戦争が始まったため、ペットの猫を処分することになったのです。そこでローレンスと落ち合うことにしました。
動物病院では、ローレンスにレコードを送ることになっていました。猫を連れて動物病院へたどり着きました。猫を処分したいと思っていないのと、ローレンスがいないのとで動揺しているアン。待っている人よりも先に先生に名前を呼ばれ更に動揺します。動揺しているアンを見て、決意をするための部屋へ案内してもらいます。外を見ると、旗が落ちていました。旗を辿っていくと処分されたペットが吊るされた部屋へ続いています。奥へ行くとローレンスが吊るされ、殺されてていました。アンは泣き崩れます。
ここに居ても危険だと思い、猫を連れて病院を後にします。ペットが燃やされているところで身を潜めます。女の子が来たので、レコードとお金を渡して投函するよう伝えます。車が来ました。中には先ほどの病院の受付にいた人と父がいました。アンを探しています。身を潜めていましたが、病院の先生に見つかってしまいました。病院へ戻り、父と話をします。お酒を渡され、それを飲むと意識が途絶えました。
目を覚ますと暗い部屋にいます。閉じ込められたのです。父は、ナチスのやり方を軽蔑していて、我が国を守るためのことをした。ラルフは理解していて、邪魔をするものは許さない。セリアもだ。でも、お前だけは理解しようとしない。だからここにいろ。
アンを閉じ込めるのも愛するがゆえだと言います。アンは、あんたたちは赤の他人だと言い放ちます。すると、ラルフはなぜ言うことを聞けないんだ。もう面倒は見ないと言い、去ってしまいます。アンは平和だった日を思い出しました。
ある日、部屋の扉が開きました。靴も置いてあります。外へ出ると母親がいました。母親は「逃げて」とだけ言い、アンは逃げます。甥っ子が来て、タクシーを呼ぼうか?と言います。連れていかれたのは家族のところ。みんな、何事もなかったかのように、こっちへ来て遊びましょうと言います。アンは走ってその場を去るのでした。
甥っ子のウォルターと赤ちゃんだったギルバートが、少年にその話をしています。アンとはそのあと1度も会っていなくて、20年前にカナダで亡くなったと。
アンに理解させたいがために行ったことだったと言います。戦争が人をおかしくしてしまったと。
少年が、母にあなたたちを紹介したいと言って、ウォルターとギルバートを連れ出します。そこへ来たのは車椅子に乗ったアン。少年はアンの孫でした。アンは言います。あなたたちに会いたかったのよ。家族なんですから。
以上、映画「ブラック・レコード〜禁じられた記録〜/ヒトラーコード39」のあらすじと結末でした。
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