ゴジラvsコングの紹介:2021年アメリカ映画。日米の巨大怪獣が集結する「モンスターバース」シリーズの第4作目で、「ゴジラ」シリーズとしては第36作(ハリウッド製作版としては4作目)、「キングコング」シリーズとしては第12作となる特撮アクション超大作です。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)と『キングコング 髑髏島の巨神』(2017年)の続編であり、『キングコング対ゴジラ』(1962年)以来となるゴジラとキングコングの宿命の対決を描きます。
監督:アダム・ウィンガード 出演者:アレクサンダー・スカルスガルド(ネイサン・リンド)、ミリー・ボビー・ブラウン(マディソン・ラッセル)、レベッカ・ホール(アイリーン・アンドリュース)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(バーニー・ヘイズ)、小栗旬(芹沢蓮)、エイザ・ゴンザレス(マヤ・シモンズ)、ジュリアン・デニソン(ジョシュ・ヴァレンタイン)、カイル・チャンドラー(マーク・ラッセル)、デミアン・ビチル(ウォルター・シモンズ)、カイリー・ホットル(ジア)、ランス・レディック(ギラーミン)、ハキーム・ケイ=カジーム(ウィルコックス提督)、ロニー・チェン(ジェイ・ウェイン)ほか
映画「ゴジラvsコング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴジラvsコング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゴジラvsコングの予告編 動画
映画「ゴジラvsコング」解説
この解説記事には映画「ゴジラvsコング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゴジラvsコングのネタバレあらすじ:起
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でゴジラがキングギドラを倒し、怪獣の王として君臨してから5年後。髑髏島ではキングコングが平穏な日々を過ごしていましたが、実は島全体は世界各地の怪獣の調査を行う研究機関「モナーク」が設置した巨大なドームで覆われており、キングコングは厳重な監視下に置かれていました。
ある時、キングコングはドームの存在に気付いてしまいました。モナーク側はキングコングを別の収容施設に移すことを検討しましたが、キングコングの研究を行うモナークの人類言語学者アイリーン・アンドリューズ(レベッカ・ホール)はゴジラとの衝突を危惧して反対しました。
島の原住民の孤児でアイリーンの養子であるジア(カイリー・ホットル)は耳が不自由でしたが、手話や人形を使ったジェスチャーを通じてキングコングと意思疎通を行っていました。
ポッドキャスト「タイタンの真実」を主宰する陰謀論者のバーニー・ヘイズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は巨大テクノロジー企業「エイペックス社」が何か陰謀を隠していると睨み、真相を突き止めるため陰謀を暴くためアメリカ・フロリダ州ペンサコーラにある研究施設に従業員として潜り込み、会社が香港の本社に“あるもの”を移送しようとしている証拠を掴みました。
その時、フロリダの近海からゴジラが出現しました。ゴジラは放射熱線を吐いてエイペックス施設を攻撃し、人々は逃げ惑いました。バーニーは逃げる際、施設内に球形の巨大な機械を発見しました。エイペックス社CEOのウォルター・シモンズ(デミアン・ビチル)は同社の技術者・芹沢蓮(小栗旬)と共に脱出しました。蓮の父はかつてのモナークの研究者であり、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で殉職した芹沢猪四郎博士です。
翌日。ゴジラのフロリダ上陸は大々的に報じられ、アメリカ海軍も動き出しました。高校生のマディソン・ラッセル(ミリー・ボビー・ブラウン)が通う高校では全校集会が開かれましたが、マディソンは参加することなく、スマホでバーニーの「タイタンの真実」を聴いていました。
バーニーが「ゴジラがエイペックス社を襲ったのは偶然じゃない」と発言したことを受け、マディソンは父でモナーク生物学者のマーク・ラッセル(カイル・チャンドラー)に「ゴジラは敵じゃない。襲ったのは理由があるはず」と告げましたが、マークはバーニーを信用しておらず、ゴジラを脅威とみなしていました。バーニーはエイペックス社がゴジラを挑発したものだと主張していました。
ゴジラvsコングのネタバレあらすじ:承
その夜、ウォルターと蓮はフィラデルフィアのデンハム大学で地球空洞説を提唱する元モナークの地質学者ネイサン・リンド(アレクサンダー・スカルスガルド)の元を訪れました。ウォルターと蓮は空洞の中には巨大怪物の命の源となっている超巨大エネルギー源があることを伝え、ゴジラに対抗するために転用したいと持ちかけました。
ネイサンの兄は地下空洞を探索していましたが、重力の逆転現象により仲間たちと共に圧し潰されて命を落としていました。ウォルターと蓮は重力逆転現象に耐えられる地底用航空機“HEAV”を開発したことを告げ、ネイサンは旧友であるアイリーンの協力を条件に引き受けることにしました。
ネイサンは髑髏島のアイリーンの元を訪れ、人類にはキングコングの力が必要だと訴えました。髑髏島は地底が這い上がって生まれた島であり、ネイサンはキングコングの故郷は地下空洞だとの仮説を立てていました。アイリーンはキングコングの新たな居場所が見つかるとしてネイサンに協力することにしました。
キングコングは鎮静剤を打たれて輸送船に乗せられ、アメリカ海軍の護衛のもと地下空洞への入り口がある南極へと移送されました。輸送船にはウォルターの娘でエイペックス社重役のマイア・シモンズ(エイザ・ゴンザレス)が乗り込み、HEAVの動力である反重力エンジンはラスベガスの電力を1週間賄える程のパワーがあると説明しました。
その夜、同行していたジアは甲板に拘束されているキングコングと意思疎通を行い、キングコングは故郷に帰りたがっていることを知りました。
その頃、マディソンは友人のジョシュ・ヴァレンタイン(ジュリアン・デニソン)と共にバーニーと接触しました。バーニーはエイペックス社の施設で見たことを伝え、マディソンとジョシュはバーニーと手を組むことにしました。バーニーは常にウイスキーの瓶を持ち歩いており、時折飲んでは亡き妻を偲んでいました。
キングコングの輸送船団がタスマン海に差し掛かったその時、ゴジラが海中から襲来してきました。ゴジラは巡洋艦や戦闘機を次々と撃破し、ネイサンによって拘束を解かれたキングコングはゴジラと戦い始めました。ゴジラはキングコングを海の底に引きずり込もうとし、海軍はゴジラめがけて魚雷を発射しました。何とか空母の上に這い上がったキングコングはそのまま気を失い、ネイサンは「死んだフリをしてゴジラに勝ったと思わせろ」と船団の全ての船舶と武器を停止させました。
ゴジラは攻撃を止めて海中に去っていき、ジアはキングコングに手話で「ありがとう」と伝えました。この戦いを通じて、ネイサンはキングコングが高所恐怖症なのではと考えました。
ゴジラvsコングのネタバレあらすじ:転
マディソン、ジョシュ、バーニーの廃墟と化したエイペックス社の施設に潜入しました。バーニーが見つけた謎の球形の機械はいずこへと持ち去られていました。マディソンらは地下33階の秘密のエリアに進むと、そこには避難用シェルターと大量のスカルクローラー(『キングコング 髑髏島の巨神』に登場した怪獣)の卵がありました。
人の気配を感じたマディソンらがシェルターに隠れると、シェルターは突然地下に掘られた極秘のトンネルを通じて超高速で香港の本社へと運ばれていきました。3人がシェルターだと思ったのは貨物運搬用ポッドだったのです。
キングコング移送団は南極の地底空洞入口に到着しました。ジアは手話で空洞の中には家族がいるかもしれないとキングコングに伝え、キングコングは空洞の中へと入っていきました。ネイサン、アイリーン、ジア、マイアらも3機のHEAVに分乗してキングコングの後を追いました。
地下の空洞には太古のような見たこともない世界が広がっていました。一行は空を飛ぶ怪獣ワーバットに襲われ、HEAV1機が撃墜されました。キングコングはワーバットを倒し、一行は重力反転の境目となっている場所に到達しました。その先には巨大な宮殿があり、キングコングは中にあった巨大な斧を手にすると玉座に座りました。この宮殿こそがキングコングの故郷であり、宮殿の床に怪獣たちの命の源である巨大エネルギーが蓄積されていました。
一方、マディソンら3人は香港に到着しました。そこではエイペックス社が極秘裏に開発していた“メカゴジラ”の運用試験が行われていました。メカゴジラは蓮が遠隔操作で操縦しており、バーニーが見つけた球形の機械はメカゴジラの“目”だったのです。
バーニーはゴジラがエイペックス社を襲った理由はメカゴジラにあると気付きました。人類が怪獣に代わって地球を支配すべきだと考えるウォルターは地下空洞の巨大エネルギー源をメカゴジラの動力にしようと目論んでおり、そのためにマイアを地下空洞に向かわせたのです。
マディソンら3人はさらに施設の奥に進み、かつてゴジラが倒したキングコングの頭蓋骨を発見しました。頭蓋骨はメカゴジラのコクピットになっており、メカゴジラはテレパシーで三つ首同士が意思疎通をするキングギドラの特性を利用していることが明らかになりました。バーニーらはメカゴジラの中にもうひとつのキングギドラの首が搭載されているのではと考え、メカゴジラを止めようとしましたが警備員に見つかって捕らえられました。
その時、メカゴジラの気配に気付いたゴジラは香港に現れました。マイアは宮殿の床からエネルギーのサンプルを抽出して香港に送信しました。目的を果たしたマイアと部下たちはネイサンたちに銃を向けましたが、そこに怪獣ヘルホークが飛来してきました。ネイサンたちが襲われようとしていたその時、ゴジラが香港の地上から放った放射熱線が地下空洞に届き、ヘルホークを吹き飛ばしました。
マイアは混乱に乗じて脱出しようとしましたが、乗っていたHEAVごとキングコングに握り潰されて死亡しました。キングコングは斧を手にしてゴジラがこじ開けた穴に飛び込み、ネイサン、アイリーン、ジアもHEAVでキングコングの後を追いました。
ゴジラvsコングの結末
香港に到着したキングコングはゴジラと戦い始めました。キングコングは斧を使ってゴジラの放射熱線を防ぎ、超高層ビルから大ジャンプしてゴジラを叩きのめしました。しかし、ゴジラも反撃し、キングコングの左肩を脱臼させました。HEAVで香港に到着したネイサンたちは両者の戦いを見守りました。
マディソン、ジョシュ、バーニーはウォルターの元に連行されました。マディソンはゴジラが守った平和を人間が脅かそうとしているとウォルターを批判しましたが、ウォルターは「これは神の意志だ」と一蹴すると、蓮にエネルギーの充填が完了したメカゴジラの起動を命じました。ところが、システムのトラブルでメカゴジラは暴走を始め、ウォルターに襲い掛かって殺してしまいました。コクピットの蓮は感電して失神しました。
ゴジラは現れたメカゴジラと戦い始めました。メカゴジラは圧倒的なパワーでゴジラをねじ伏せる一方、マディソンらはメカゴジラを止めるため、キングギドラの頭蓋骨とメカゴジラのリンクを遮断することを思いつきました。
ジアはキングコングに歩み寄り、キングコングが心肺停止になりかけていることに気付きました。ネイサンはHEAVの膨大な電力を心臓マッサージに転用することを思いつき、キングコングは蘇生を果たしました。ジアは手話で「ゴジラは敵じゃない。敵はメカゴジラ」と伝え、自ら肩の脱臼を治したキングコングはゴジラと共闘してメカゴジラと戦い始めました。
その頃、ジョシュとバーニーはメカゴジラを止めるべく、コンピューターにアクセスしようとしましたが失敗してしまいました。絶望したバーニーはウイスキーを飲もうとしましたが、ジョシュは瓶を取り上げました。その際、ウイスキーはコンピューターにかかり、コンピュータはショートしてメカゴジラとのリンクが切断されました。
メカゴジラの動きが弱まったのを見たゴジラとキングコングは反撃を開始しました。ゴジラは放射熱線をキングコングの斧に浴びせ、キングコングはエネルギーの溜まった斧をメカゴジラに叩きつけて破壊することに成功しました。
マディソンは逃げ惑う人々の中にマークがいること気付き、二人は抱き合って生存を喜び合いました。マディソンはマークにジョジュとバーニーを紹介しました。キングコングは斧を地面に置いてゴジラと戦う意思のないことを伝えると、ゴジラは海の中へと潜っていきました。
地底空洞の内部には新たなキングコング観察基地が設けられました。ネイサンとアイリーンはキングコングを温かく見守りました。キングコングは手話でジアにここが新たな故郷であることを伝え、遺跡の上に登って雄たけびを上げました。
以上、映画「ゴジラvsコング」のあらすじと結末でした。
「ゴジラvsコング」感想・レビュー
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日本の代表的な怪獣ゴジラ、そしてアメリカでの人気が高いキングコング。この二匹の大迫力な戦いを見られる映画です。体格も力も上のゴジラに対して、知能や機動力を駆使して対抗するキングコングに注目してみてください。
ゴジラとコングのバトルに全リソースを集中している。
人間模様などは「細かいことは良いんだよ」でほぼスルー。
個人的にはそれでいいと思う。シリーズ初心者でも入りやすい。
勿体つけたような演出はなく、ゴジラが早々に出てきてコングと大怪獣バトルを繰り広げてくれます。
見てて単純に楽しかった。