ハッピー・オールド・イヤーの紹介:2019年タイ映画。タイ映画界の新鋭ナワポン・タムロンラタナリット監督の日本劇場初公開作品。海外留学から帰った主人公のジーンは、父親の自宅兼教室を自分の事務所にしようと大掛かりな断捨離を始めるが、様々な思い出の品が次々と出てきて作業は一向に進まなかった…。
監督:ナワポン・タムロンラタナリット 出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(ジーン)、サニー・スワンメーターノン(エム)、サリカー・サートシンスパー(ミー)、ティラワット・ゴーサワン(ジェー)、パッチャー・キットチャイジャルーン(ピンク)、アパシリ・チャンタラッサミー(ジーンとジェーの母)、ほか
映画「ハッピー・オールド・イヤー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハッピー・オールド・イヤー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハッピー・オールド・イヤーの予告編 動画
映画「ハッピー・オールド・イヤー」解説
この解説記事には映画「ハッピー・オールド・イヤー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハッピーオールドイヤーのネタバレあらすじ:起
4年間のスウェーデン留学を終えてジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は故郷であるタイに帰ってきました。スウェーデンではインテリアデザイナーの勉強をしていたジーン。帰国後はインテリアデザイナーとして働く事になりました。
実家をオフィスとしてスウェーデン風に改装しようと決めたジーンは、早速取り掛かろうとしますが、父親がいなくなった実家は凄まじい程の物の数々。まずは大晦日までに断捨離しようと取り掛かるジーンでした。
母や兄の残して欲しいものは残しつつ、いらない物はバッサリと捨てていきます。中には思い入れのある物や友人からのプレゼントだったものもありました。
それが原因で友人と喧嘩したりしましたが、兄にあげた手編みのセーターを捨てられたのを見て、友人の気持ちを理解したジーン。これらがきっかけで、ただ捨てるだけでなく返せずにいた物をこの機会に返そうと決意しました。
ハッピーオールドイヤーのネタバレあらすじ:承
ジーンは長年借りていた物を返していきます。喜ばれたり、今更と怒られたり反応は様々です。こうしてジーンの断捨離は少しずつ進んでいくのでした。
ジーンは断捨離していく中でどうしても捨てられない物を見つけてしまいます。それは元彼エム(サニー・スワンメーターノン)のカメラでした。エムとは留学をするタイミングでジーンの方から一方的に別れを告げました。バツの悪さを抱えながらジーンはエムに会うことにしました。
過去の非礼を詫びるジーン、エムにはミー(サリカー・サートシンスパー)という恋人がいるので、過ぎたことと和解した形になります。
ある時、ジーンの友人から連絡が入ります。今度結婚するから学生時代の写真が欲しいと頼まれたジーンは、膨大な数の写真のデータの中からそれを見つけるのは至難の業でした。
ハッピーオールドイヤーのネタバレあらすじ:転
そんな中、エムから連絡が入り食事をすることになります。エムから、付き合っていた時に忘れていった荷物を手渡されました。幸いなことにその荷物の中に探していた写真を見つけます。その中に、エムと2人幸せだった時の写真を見つけたジーンは少し動揺しつつ、写真を友人に渡すと友人は泣いて喜びました。
思い出の品が色々出てきたため、進んでいたはずの断捨離は滞っていました。少しやる気をなくしていたジーンに、リサイクルショップのオーナーが声をかけます。大量のゴミの中に、捨てるには勿体ない物も含まれている、良ければ売って欲しいと。
改装費用が少しかさんでいたジーンにとっては願ってもない話です。ジーンは売れるものは売ることにします。「ピアノはどうする?」とオーナーが聞いてきました。父親が大切にしていたピアノだし、母親も捨てるのを嫌がったピアノ。ジーンは久しぶりに父親に連絡をとることにしました。
久しぶりに話す父親はジーンの事はすっかり忘れていて、もう別の誰かと幸せに暮らしていたのです。ピアノはいらないと話す父親に腹立たしい気持ちになったジーンは、ピアノを売ることを決めました。
ハッピーオールドイヤーの結末
ピアノを売られた事でジーンは母親に怒られてしまい、塞ぎ込んでしまいます。さらに追い打ちをかけるようにエムがミーと別れた事を告げます。どうやらエムにジーンの影が見え隠れしたことが原因だったようですが、エムは多くを語らずジーンに理由を聞かれても「君には関係ない」と冷たく言い放って去っていったのです。
あと1日で今年も終ります。ジーンは捨てられなかった思い出の品を弟に託し、捨ててもらう事にしました。これで断捨離は終わりと、ジーンはホテルをとって新年を迎えようとします。
そして12月31日、ジーンはひとりホテルでカウントダウンを待ちます。エムの連絡先を消し、父親と写った写真を破り捨てジーンは気持ちを新たに新年を迎えました。
ジーンの実家はすっかり改装を終え、ジーンの理想通り真っ白なオフィスへと形を変えました。そこでジーンは新しい生活を過ごしていく事になります。
以上、映画「ハッピー・オールド・イヤー」のあらすじと結末でした。
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