ハード・ヒット 発信制限の紹介:2021年韓国映画。「SEOBOK/ソボク」のチョ・ウジンが単独主演を務めた韓国発のノンストップアクションサスペンススリラーです。いつものように我が子を学校へ送り届けて車で職場に向かおうとしていた主人公の銀行支店長は謎の脅迫電話を受け、車から降りれば仕掛けた爆弾が爆発すると脅されます。支店長の運命は・・・。
監督:キム・チャンジュ 出演者:チョ・ウジン(イ・ソンギュ)、イ・ジェイン(ヘイン)、チン・ギョン(パン班長)、チ・チャンウク(ジンウー(脅迫者))、キム・ジホ(ヨンス)、リュ・スンス(警察署長)、チョン・ソクホ(ジョンホ)ほか
映画「ハード・ヒット 発信制限」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハード・ヒット 発信制限」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハード・ヒット 発信制限の予告編 動画
映画「ハード・ヒット 発信制限」解説
この解説記事には映画「ハード・ヒット 発信制限」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハード・ヒット 発信制限のネタバレあらすじ:起
韓国・パルン銀行の支店長イ・ソンギュ(チョ・ウジン)は多忙な仕事の傍ら、高校生の娘ヘイン(イ・ジェイン)と小学生の息子ミンジュンの学校の送り迎えを日課としていました。この日もソンギュは朝早くから副頭取からの電話に対応し、妻ヨンス(キム・ジホ)を呆れさせていました。
ソンギュはいつでも電話に出られるように右耳にイヤホンをし、ヘインとミンジュンを車に乗せて家を出ました。ソンギュはいつものようにヘインとミンジュンを学校に送ってから出勤するつもりでした。
ヘインは車内で何か変な臭いがするのを嗅ぎ付けていましたが、ソンギュは全く気にすることなく車内でも仕事先との通話に追われていました。その時、車内で着信音がなりました。それはソンギュのスマホのものではなく、ヨンスのものでもない謎のスマホでした。
このスマホにかかってきたのは非通知着信でした。ソンギュは通話に応じると、相手の謎の人物(チ・チャンウク)は「役立つ情報をお教えします」と言ってきました。ソンギュは胡散臭いセールスだと思って電話を切りましたが、このスマホの待ち受け画面はヨンスとヘイン、ミンジュンの写真でした。
この写真は3人が去年済州島を旅行した際に撮ったもので、ヨンスがSNSにアップしていたものでした。仕事の都合で旅行に不参加だったソンギュはこの写真の存在にすら全く気付いていませんでした。
ソンギュが首をかしげていたところ、このスマホに再び非通知の着信がありました。相手はソンギュの勤務先のことなどを知っており、車から降りると爆発すると脅してきました。ソンギュはイタズラ電話だと思って電話を切ったものの、ヘインが車内から異臭がしていたと話していたことが妙に気にかかりました。
ハード・ヒット 発信制限のネタバレあらすじ:承
ソンギュのもとに謎の人物からまたしても電話があり、爆弾は座席の下にあり、立ち上がった瞬間に爆発する仕掛けであることを告げてきました。この脅迫者はソンジュに絶対に電話を切るな、決して外部と連絡を取るなと命じ、現金9億6000万ウォン(日本円で約9100万円)を用意してその内17億2600万ウォン(約1億6400万円)を指定口座に送金するよう要求してきました。
ソンギュの車は既にミンジュンの学校に辿り着いていましたが、ソンギュは急遽ミンジュンに学校を休ませることにしてそのまま出発しました。それから程なくして、ソンギュのスマホに副支店長のジョンホ(チョン・ソクホ)から電話がありました。ジョンホもまたソンギュと同じように車に爆弾を仕掛けたと脅されていました。
ジョンホは妻と一緒に車に乗っていましたが、ジョンホの妻は爆弾の話を全く信じていませんでした。ソンギュはジョンホに近くの駐車場で落ち合おうと呼びかけましたが、ジョンホの妻は車を降りようと席を立ってしまい、ソンギュの目の前でジョンホ夫妻の車は大爆発してしまいました。
ソンギュの車にも破片が飛び込み、ミンジュンは脚に破片が刺さって大怪我を負ってしまいました。ソンギュはミンジュンの止血をすると脅迫者に病院に行かせてくれるよう頼みました。しかし、脅迫者は「俺には関係ない。金を払ってからだ」と言い放ち、それどころか爆死したジョンホに要求していた金も加算した34億5600万ウォン(3億2800万円)を送金するよう命じてきました。
ソンギュは部下に電話をかけ、上得意客に融資の話を持ち掛けたうえで脅迫者が指定する口座に振り込むよう命じました。部下は何とか1時間以内に送金する手筈を整えましたが、それでも脅迫者が要求する金額には少し足りず、そればかりか脅迫者は他に現金も要求していたため、ソンギュは悩んだ末にヨンスに電話をかけて爆弾の話をし、金を調達するよう指示しました。金の受け渡し場所は海雲台(ヘウンデ)支店に指定しました。
一方、警察は爆破されたジョンホの車を調べ、さらに周辺の防犯カメラに不審な車両があるかどうかを確認しました。その結果、警察はたまたま近くにいたソンギュの車を不審車と判断し、ソンギュが事件に関与しているのではないかとの疑いを持ちました。
ハード・ヒット 発信制限のネタバレあらすじ:転
ジョンホの車は受け渡し場所の海雲台支店に到着しました。そこにはヨンスと共に叔母までついてきていました。脅迫者は人通りが多い表を避けて裏手に回るよう指示、ソンギュはヨンスにもそのことを伝えましたが、事情を知らない様子の叔母が近づいてきたため、ソンギュは慌てて車を発進させました。
ヘインは近くにいる若者が脅迫者ではないかと思い込み、警察に伝えて取り押さえさせましたが、若者は事件とは全くの無関係でした。脅迫者は「警察に知らせたら爆発させると言っただろ」と告げ、ソンギュらの近くの店付近を爆破させました。
一方、警察はソンギュこそが一連の爆発犯だと断定し、ソンギュらは警察に追われる身となりました。ソンギュはパトカーはおろかヘリにまでも追いかけ回され、海辺の広場に逃げ込んだところを包囲されました。
ソンギュは車に爆弾が仕掛けられていることを警官隊に伝え、警官隊は広場の周囲を封鎖して警察特殊隊の爆発物処理班を呼び寄せました。爆発物処理班のリーダー・パン班長(チン・ギョン)はソンギュの車に近づき、ソンギュは何とか自分の無実を訴えようとしました。
パン班長は密かにトランシーバーをソンギュに渡しましたが、どうやらその様子は脅迫者に見られているらしく、脅迫者はトランシーバーを外へ投げろと命じてきました。ソンギュはトランシーバーを投げ捨てると車のクラクションを鳴らしてみました。すると脅迫者のスマホから同じクラクションの音が鳴り、ソンギュは脅迫者はすぐそばの野次馬の中に紛れていることに気付きました。
脅迫者は「お前は6年前、パルン銀行で…」と犯行の動機について語り始めましたが、警察は周囲の通信を遮断してしまったため通話は途切れてしまいました。
パン班長はソンギュは爆破犯ではないと信用し、隊員たちに命じて早速車の爆弾処理に取り掛かりました。爆発物は運転席と助手席にしか設置されておらず、ミンジュンは無事助け出されましたが、ソンギュの身を案じるヘインは車の中に残る決断をしました。
それから間もなく、現場にソンギュの弟を名乗る男が近づいてきました。ソンギュの本物の弟は実際にはネパールにおり、この男こそが脅迫者本人でした。ソンギュは男から犯行の動機を聞き出そうとしましたが、男は爆弾をちらつかせながらヘインを連れ去ってしまいました。
ようやく警察側もソンギュが犯人ではないと理解してくれましたが、その直後にソンギュのもとに脅迫者から電話がかかってきました。10分以内に「チャンホ繊維」の工場に来るよう命じられたソンギュは、今回の事件の動機であろう6年前の出来事を思い出しました・・・。
ハード・ヒット 発信制限の結末
・・・6年前、当時まだ課長だったソンギュは同僚のジョンホと共に、チャンホ繊維の社員らに高リスクの株を安全だからと勧めていました。しかし、株価は暴落してチャンホ繊維は大損害を被ったのです。脅迫者の正体はチャンホ繊維の経営者一族であるジンウーでした。
多額の借金を抱えたジンウーは妻に死なれ、その一方で同様の契約を締結してきたソンギュとジョンホは出世街道を駆け上がっていつたのです。ジンウーが要求した金額はパルン銀行を相手取った訴訟にかかる費用だったのです・・・。
・・・チャンホ繊維の廃工場には車があり、中には縛られたヘインが拘束されていました。ジンウーはソンギュの車に乗り込みました。どうやらジンウーはソンギュを道連れにして死ぬつもりのようです。
間もなく廃工場には警察が駆け付けました。ソンギュはジンウーを乗せたまま車を海へ向けて発進させ、間一髪で車から脱出しました。ソンギュは警察に助けられ、ジンウーは車ごと爆死しました。座席に分厚い帳簿をかませて脱出しました。
事件解決からしばらくして、ソンギュは6年前の件に関して証言をすることになりました。ソンギュは副頭取の反対を押し切ってジンウー側に有利な証言をすることを決めました。副頭取との電話を切ったソンギュは深い溜め息をついていました。
以上、映画「ハード・ヒット 発信制限」のあらすじと結末でした。
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