ハード・ターゲットの紹介:1993年アメリカ映画。香港ノワールの巨匠ジョン・ウー監督が初めてハリウッドに進出したアクション作品です。主演をジャン=クロード・ヴァン・ダムが務め、人間狩りに興じる悪党との対決に挑む元海兵隊員の闘いを描きます。2016年には続編『ハード・ターゲット2 ファイティング・プライド』が公開されています。
監督:ジョン・ウー 出演者:ジャン=クロード・ヴァン・ダム(チャンス・ブドロー)、ランス・ヘンリクセン(エミール・フーション)、ヤンシー・バトラー(ナターシャ・ビンダー)、ウィルフォード・ブリムリー(ドゥヴェー)、アーノルド・ヴォスルー(ピク・ヴァン・クリーフ)、ケイシー・レモンズ(カーマイン・ミッチェル)、チャック・ファーラー(ダグラス・ビンダー)、エリオット・キーナー(ランダル・ポー)、ウィリー・C・カーペンター(エライジャ・ローパー)ほか
映画「ハード・ターゲット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハード・ターゲット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハード・ターゲットの予告編 動画
映画「ハード・ターゲット」解説
この解説記事には映画「ハード・ターゲット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハードターゲットのネタバレあらすじ:起
アメリカ・ニューオリンズ。ホームレスの男が殺し屋集団に追われていました。ホームレスの男は執拗な銃撃をかわしながら何とか川辺に辿り着きましたが、その直後に弓で射られて殺害されてしまいました。
数日後、弁護士のナターシャ・ビンダー(ヤンシー・バトラー)は父ダグラス(チャック・ファーラー)と連絡が取れないことから心配して単身ニューオリンズへと向かいました。ところが、ナターシャはダグラスの住んでいたアパートの大家から、彼が仕事をクビになり家賃を滞納したまま行方をくらましたことを知らされました。
ナターシャは地元警察に失踪届を出そうとしましたが、折しもそこでは警官たちが待遇の改善などを求めてストライキを起こしている最中でした。ようやく応対してくれた女刑事カーマイン・ミッチェル(ケイシー・レモンズ)からも、まともに取り合ってもらえなかったナターシャは、やむを得ず自力で父を探すことにしました。
スラム街に足を踏み入れたナターシャはチンピラに襲われそうになりますが、そこに現れた屈強な男に助けられました。
ハードターゲットのネタバレあらすじ:承
卓越した格闘術でチンピラたちを撃退した男の名はチャンス・ブドロー(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)といい、かつてアメリカ海兵隊員として戦っていた歴戦の軍人でした。チャンスは退役後に船員になっていましたが、正義感の強いチャンスは横暴な船長を殴ってクビになっていました。
金に困っていたチャンスは滞納していた船員組合への会費を払えば船員資格を回復できるため、ナターシャにボディガードとして雇ってもらうことにしました。
ナターシャとチャンスは、チャンスの友人で元海兵隊員のホームレスのエライジャ・ローパー(ウィリー・C・カーペンター)の話を元に、ダグラスがビラ配りの仕事をしていた福祉施設を訪ねますが、ビラ配り業者のランダル・ポー(エリオット・キーナー)からはダグラスのことなど知らないと突き放されてしまいます。
そんな時、チャンスとナターシャは警察署に呼ばれ、ダグラスが火事現場から焼死体となって発見されたことを告げられました。警察はダグラスの件を事故として処理しようとしましたが、現場に向かったチャンスはダグラスのドッグタグを発見、それが弓で穴を開けられていることに気付きました。
その時、チャンスは謎の男たちに襲撃され、この街から出るよう告げられました。ダグラスが他殺されたと判断したチャンスはミッチェルに今回の件は殺人事件だと訴え、ミッチェルも再捜査を約束しました。
ハードターゲットのネタバレあらすじ:転
その頃、エライジャはランダルから大金を稼げる仕事話を持ちかけられ、深夜に指定された場所へ向かいましたが、そこには武装した集団が待ち構えていました。この武装集団の黒幕はフランスの富豪エミール・フーション(ランス・ヘンリクセン)とその手下の傭兵ピク・ヴァン・クリーヴ(アーノルド・ヴォスルー)であり、フーションは金持ちたちを顧客とする殺人ゲームを企画しており、身寄りのないホームレスの中から元軍人など強そうな人間を選りすぐって標的に仕立て、高額な手数料で参加する金持ちたちに人間狩りを楽しませていたのです。
ランダルもフーションの手下であり、標的を探す役目を担っており、フーションは検視官のモートン監察医(マルコ・セント・ジョン)を買収して殺害したホームレスの死因を捏造させていたのです。
モートンはミッチェルからダグラスの再検視を求められ、口封じにとフーションの部下に殺害されました。その頃、チャンスたちが自分たちの存在を嗅ぎ回っていることに気付いたフーションは高飛びしようとしたランダルをも殺害しました。
エライジャが殺されたことを知ったチャンスとナターシャ、ミッチェルはランダルの元に向かいますが、そこにフーションの一味が襲撃をかけ、銃撃戦の末にミッチェルは射殺されてしまいます。
一味に追われるチャンスとナターシャはバイクに乗って逃走、貨物列車に飛び乗って追跡を振り切りました。チャンスらに逃げられたフーションは、ニューオリンズでの最後の人間狩りゲームとして、顧客の金持ちたちにチャンスとナターシャを標的として狩るよう指示しました。
ハードターゲットの結末
山中に逃げ込んだチャンスとナターシャは、追っ手を倒しながら湿地帯を渡り、チャンスの叔父ドゥヴェー(ウィルフォード・ブリムリー)の家に辿り着きました。ナターシャをドゥヴェーに託したチャンスは自ら囮となって追っ手を引き付け、ドゥヴェーは自宅にまでやってきた追っ手を家ごと爆破しました。ヘリコプターで追跡されたチャンスは倉庫に逃げ込み、ナターシャとドゥヴェーはチャンスに加勢するため倉庫へと向かいました。
チャンスは倉庫に突入したフーションの一味と激しい銃撃戦を繰り広げ、駆け付けたナターシャとドゥヴェーも銃や弓矢で加勢しました。ドゥヴェーは足を撃たれて負傷してしまうも、チャンスたちはヴァン・クリーヴら一味を壊滅させました。
チャンスは唯一生き残ったフーションに一騎打ちを挑みますが、フーションは弓矢でドゥヴェーの胸元を刺し、ナターシャを人質に取りました。しかし、チャンスは一瞬の隙を突いて反撃を開始、フーションに得意の跳び蹴りをくらわせると、これまで殺されてきた人たちの恨みを込めてフーションを殴り倒しました。
そしてチャンスは手榴弾をフーションのズボンの中に入れて爆死させ、ダグラスやエライジャたちの仇を取りました。ドゥヴェーは幸いにもウイスキーボトルを胸元に忍ばせていたため死なずに済み、チャンスはナターシャやドゥヴェーと共に倉庫を後にしました。
以上、映画「ハード・ターゲット」のあらすじと結末でした。
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