映画「ナンバー10」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナンバー10の紹介：2014年イギリス映画。英国特殊部隊SASとテロリストとの戦いを描いたクライム・アクション作品「レベル15」（2014年）の続編です。前作で対峙しながらも生き延びていたテロリストのリーダーは英国首相官邸を襲撃して首相を人質に取り、前作の救出作戦の件で除隊にされたSASのリーダーは単独で緊急事態の打開に挑みます。
監督：ポール・タンター 出演者：トム・ベネディクト・ナイト（クリス・ロウ）、サイモン・フィリップス（アレクサンダーホルト）、ラッセル・キルミスター（ホールデン首相）、メリッサ・ポーター（キャシー）、クリスティーナ・ベラヴィーヤ（アリス）ほか
この解説記事には映画「ナンバー10」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クリスマスイヴの夜、凶悪テロリストのアレクサンダー・ホルト（サイモン・フィリップス）率いる武装集団が英国首相ホールデン（ラッセル・キルミスター）の娘アリス（クリスティーナ・ベラヴィーヤ）を人質に取って立て籠もった事件は、クリス・ロウ隊長（トム・ベネディクト・ナイト）率いる英国特殊部隊SASのチームの決死の活躍により解決、その際にアリスに銃で撃たれながらも一命を取り留めていたホルトは病院に収監されていました。
昏睡状態から目覚めたホルトは看護師を脅して仲間に連絡を取り、その直後に武装した手下たちが病院を急襲、医師や看護師、他の患者らを射殺するとホルトを救出して行方をくらましました。
半年後、救出作戦に参加したSASメンバーで唯一生き残っていたクリスはトレーニングに励みながら、未だに逃走を続けるホルトの情報提供を呼び掛けるテレビのニュースに目を通していました。
ロンドンの街中で反政権のデモ行進が行われるなか、首相官邸に呼び出されたクリスは部下の隊員や警察、民間人など多くの犠牲者を出してしまった責任を負わされ、名誉除隊を言い渡されてしまいます。クリスは首相から労をねぎらわれるものの、トイレに入るなり愚痴をこぼし出しました。
時を同じくして、周到に準備を進めていたホルト率いるテロ集団は、ホルトの本隊はデモ隊に紛れ、一部は赤い二階建てバスに便乗、一部は警察官に変装するなどして首相官邸に近づき、警備員を次々と銃撃して乱入してきました。突然の侵入者に官邸の警備ルームは騒然となり、首相を厳重なセキュリティコードで守られた地下シェルターへと案内しますが、テロ集団は警備員を殺してカードキーを奪い取りました。
異変に気付いたクリスは天井に潜み、テロリストを倒して拳銃を入手しました。一方、テロリストたちは官邸の者たちを情け容赦なく殺害しながら首相の行方を探していました。
ホルトは仲間がセキュリティを解除した正面の門から堂々と官邸に入り込み、次々と屍の山を築いていきました。
首相は地下深くのシェルターに身を隠しますが、ホルト一味は警備ルームの者たちを全滅させると地下へと忍び込んでいきました。官邸の事件はすぐさま緊急ニュースとして国中に報じられ、人々は改めてホルトの復活を目の当たりにしました。
シェルター内の首相たちは監視カメラでホルトの姿を確認、このシェルターの壁は厚さ1mの頑丈なコンクリート製であり、爆弾でも貫通させることはできないと警告しますが、ホルトは入手したカードキーを使ってシェルターの扉をあっさりと解錠、他の手下たちは官邸の各所に時限爆弾を仕掛けていきました。
まんまとシェルター内に入り込んだホルトは首相と対峙、大金ならびに自分に重傷を負わせたアリスの身柄を引き渡すよう要求しました。
副首相や政府首脳らが緊急会議を開いていたところ、ホルトは首相に銃を突き付けている映像を流して脅しました。政府首脳らは果てしない論争を繰り広げている間、クリスはテロリストを倒して人質を救い出し、その様子を監視カメラで見たホルトは因縁のクリスを抹殺するよう命じました。続けてホルトは脱出用のヘリコプターを要求、奪った金で海外へ高飛びしようと目論み、無線を通じてクリスを挑発しました。
クリスはホルトの側近たちを次々と格闘戦の末に倒し、首相を連行しようとしたホルト一味を発見、ホルトを射殺しましたが、それは整形手術を施された影武者であり、クリスは手下に変装していた本物のホルトに痛めつけられてしまいます。その時、気絶していたと思われていた首相が銃を取り出し、ホルトを射殺しました。クリスと首相は警察やマスコミが大挙する前に姿を現し、駆け付けたアリスは首相と喜びを分かち合いました。そしてクリスは副首相からSASへの復帰を要請され、喜んで引き受けました。
以上、映画「ナンバー10」のあらすじと結末でした。
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