ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場の紹介:1986年アメリカ映画。1983年に勃発したグレナダ侵攻をテーマに、クリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務めて映画化した戦争ドラマです。数々の戦場を渡り歩き、戦場でしか生きられないひとりの軍人が落ちこぼれの海兵隊員の指導を命じられ、彼らと共に新たな戦場へと赴くことになります。
監督:クリント・イーストウッド 出演者:クリント・イーストウッド(トーマス・“トム”・ハイウェイ)、マーシャ・メイソン(アギー)、エヴェレット・マッギル(マルコム・A・パワーズ)、モーゼス・ガン(ルーク・ウェブスター)、マリオ・ヴァン・ピーブルズ(スティッチ・ジョーンズ)、アイリーン・ヘッカート(メアリー・ジャクソン)、ボー・スヴェンソン(ロイ・ジェニングス)、ボイド・ゲインズ(M・R・リング)ほか
映画「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場の予告編 動画
映画「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」解説
この解説記事には映画「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハートブレイクリッジ/勝利の戦場のネタバレあらすじ:起
1983年7月。アメリカ海兵隊の一等軍曹トム・ハイウェイ(クリント・イーストウッド)は酒に酔って喧嘩したあげく、パトカーに放尿して逮捕されました。ハイウェイは留置場でも他の拘留者と喧嘩になりますが、朝鮮戦争やベトナム戦争への従軍など、国への貢献と名誉勲章受賞を考慮して罰金100ドルの軽い刑で済みました。
基地に戻ったハイウェイは、古巣であるノースカロライナ州キャンプ・レジューンの第二海兵師団第二偵察大隊第二偵察小隊への復帰を命じられました。喜んで赴任先へ向かうハイウェイでしたが、バス車内で知り合った自称ミュージシャンのスティッチ・ジョーンズ(マリオ・ヴァン・ピーブルズ)に、休憩中のドライブインで食事代を持ち逃げされ、しかもバスに乗り遅れてしまいます。
ヒッチハイクで赴任先に辿り着いたハイウェイを待っていたのは、実戦経験のない堅物の上官マルコム・A・パワーズ少佐(エヴェレット・マッギル)と、落ちこぼれの兵士ばかりでした。ハイウェイはだらけきった兵士たちを容赦なく鍛え上げると宣言しましたが、兵士の中には何とスティッチの姿もありました。
ハイウェイは町のバーで働いている元妻のアギー(マーシャ・メイソン)と再会を果たし、復縁を持ち掛けましたが、スティッチが客と揉め事を起こし、仲裁に入ったハイウェイは店から追い出されてしまい、アギーからも二度と来ないでと告げられてしまいます。
ハートブレイクリッジ/勝利の戦場のネタバレあらすじ:承
翌朝からハイウェイの鬼のような猛特訓が始まりました。ハイウェイはまずスイード(ピーター・コッチ)、フラゲッティ(ヴィンセント・アイリザリー)、キニョネス(マイク・ゴメス)、プロファィル(トム・ヴィラード)、コリンズ(ロドニー・ヒル)ら個性の強い隊員たちの規律から厳しく指導したのち、AK-47銃の実弾を使用した実戦さながらの訓練を開始しました。
そんなハイウェイを快く思わないパワーズは、自ら率いる第一小隊とハイウェイ率いる第二小隊との戦闘訓練で勝負をつけようとしましたが、パワーズの実戦経験のなさが仇となり、結果はハイウェイらの勝利に終わりました。始めのうちはハイウェイに反発的だった兵士たちも、次第に信頼関係を築き上げるようになっていきました。
どうしてもアギーとよりを戻したいハイウェイでしたが、バーのオーナーのロイ・ジェニングス(ボー・スヴェンソン)との関係にも悩むアギーは泣き出してハイウェイを追い出してしまいます。ハイウェイは酒の勢いに任せてトラブルを起こし、同じくトラブルを起こしたスティッチと共に留置場に入れられてしまいます。
ハートブレイクリッジ/勝利の戦場のネタバレあらすじ:転
ハイウェイは長年の戦友であるチューズー曹長(アーリン・ディーン・スナイダー)が保釈金を支払って釈放され、アギーやスティッチと共にかつての上官だったジャクソン小隊長の未亡人メアリー(アイリーン・ヘッカート)の店へ向かいました。
スティッチはチューズーから戦場の現実を教えられ、アギーから自分が戦場に行く度にどれだけ辛い思いをしていたのか聞かされたハイウェイは彼女の気持ちを理解しました。
大隊長メイヤーズ大佐(リチャード・ベンチャー)の主催するパーティーにチューズーやアギーらと共に出席したハイウェイは楽しいひと時を過ごしていましたが、突然メイヤーズは参加した兵士らに非常呼集に備えて部隊に戻るよう指示しました。兵士たちはこの非常呼集は訓練の一環かと思いましたが、これは本物のグレナダ侵攻作戦だったのです。
リング中尉(ボイド・ゲインズ)が指揮する第二偵察小隊はグレナダに上陸、ハイウェイはチューズーにパワーズの動きを監視するよう頼みました。これが初めての実戦となるスティッチらはセント・ジョーンズ医科大学に監禁されているアメリカ人救出作戦を実行し、無事に成功させますが、メイヤーズの命で敵陣地の偵察を命じられたハイウェイたちはパワーズから許可なしの戦闘行為を禁じられてしまいます。
ハートブレイクリッジ/勝利の戦場の結末
ハイウェイたちは実情を無視したパワーズの命令に憤りながらも任務にあたりますが、グレナダ軍の装甲車の砲撃によりプロファイルが戦死してしまいます。自分の判断ミスで部下を死なせたと動揺するリングにハイウェイは同じ過ちは繰り返すなと叱咤、援軍を呼んで抵抗を続けるよう指示しました。
やがて味方のヘリコプターが爆撃を開始、ハイウェイは負傷しながらもスティッチらと共に一気に丘の上にある敵の陣営を攻め落とし、数名のグレナダ兵を捕虜にしました。パワーズはハイウェイらの行為は命令無視だと責めますが、メイヤーズはハイウェイやリングらの功績を讃え、パワーズの指揮は最悪だとして彼に元の所属部隊である補給部隊への異動を命じました。
アメリカに帰国したハイウェイらは国民からの歓迎を受けました。スティッチは引き続き海兵隊に残ることにしましたが、ハイウェイは今回の任務を最後に除隊する決意を固め、迎えに来たアギーと対面して空港を後にしました。
以上、映画「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」のあらすじと結末でした。
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