ホームレス ニューヨークと寝た男の紹介:2014年オーストリア,アメリカ映画。モデルでファッション・フォトグラファーとして活躍しながらも、家庭も恋人も作らずアパートメントの屋上でホームレス暮らしを送るマーク・レイに3年がかりで密着したドキュメンタリーです。
監督:トーマス・ヴィルテンゾーン 出演者:マーク・レイ、ほか
映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ホームレス ニューヨークと寝た男の予告編 動画
映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」解説
この解説記事には映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホームレス ニューヨークと寝た男のネタバレあらすじ:起
高身長にスタイリッシュなデザイナーズスーツを着こなし、ニューヨークでファッション・フォトグラファーとして活躍するマーク・レイ(撮影当時52歳)。マークはかつて一流ブランドのランウェイを歩いたこともある元一流モデルでもあり、今では街行く若いモデルに快活な話術で語り掛けてはシャッターを切り、華やかなファッションショーの取材を行っています。マークは若々しい肉体美を保つためスポーツジム通いを欠かさず、ジムの更衣室のロッカーを4個も借り切って自分の荷物を詰め込んでいます。そんなマークは一見誰もが羨む“勝ち組”だと思いきや、実は…。
ホームレス ニューヨークと寝た男のネタバレあらすじ:承
ゴージャスなパーティーに出席したマークが向かったのは、マンハッタンの高級マンションではなく、雑居ビル街にあるアパートメントの屋上でした。そう、マークは家を持っておらず、借りてもおらず、友人の住むアパートメントの屋上に無断で寝袋を敷いて寝床としているのです。かれこれお6年もこの暮らしを続けているというマークは、自分のことをホームレスとはあえて呼ばす、“アーバン・キャンパー”と呼んでいるのです。普段の身支度はジムのシャワールームや公園のトイレで行い、深夜遅くまでカフェでパソコンに向かってフォトグラファーの編集作業を行い、時には臨時収入を得るために俳優としても活動しています。
ホームレス ニューヨークと寝た男のネタバレあらすじ:転
1959年6月25日、ニュージャージー州で3人兄弟の末っ子として生まれたマークは、高校時代はバスケットボール部で汗を流し、サウスカロライナ州のチャールストン大学を卒業後はニュージャージーの輸入業者で働いた後にヨーロッパに渡り、4年間モデルとして活動していました。1994年、演劇学校に通いながら写真家としての活動を開始したマークは、2000年には再びモデルとしてヨーロッパで活動し、2007年に再びアメリカに舞い戻って雑誌掲載などの活動を続けているのです。そんなマークは家庭も恋人も持たず、もちろん子供もいません。そんなマークは故郷の母に孫の顔すらも見せてあげられず、亡き父を想い後悔、弱音を吐くことだってありました。
ホームレス ニューヨークと寝た男の結末
撮影も終盤に差し掛かった頃、酔っ払ったマイクは「俺は自分の私生活を全て見せた。だから俺にはあなたの家に泊まる権利がある。あなたの家に必ず行くから泊めてくれ」とカメラの前で強がってみせますが、実は誰かに“愛している”となんて言えない人間だということを打ち明けました。トーマス・ヴィルテンゾーン監督は「僕はまだ愛していると言われていない」とマークに語りかけると、マークは照れながらも監督に感謝の意を表しました。この日はニューヨークの夜空に花火が打ち上げられる日です。いつもの屋上からは摩天楼を鮮やかに彩る花火が良く見えます。そしてマークはいつもの日常へと戻っていくのでした。
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