ホスティルの紹介:2017年フランス映画。伝染病で人類が絶滅寸前に追いやられ、生き残ったわずかな人間を狩る未知のクリーチャーがはびこる世界を舞台に、車の事故で荒野に取り残された若い女性のサバイバルを描いたフランス産ホラーです。クエンティン・タランティーノやクリント・イーストウッド、リュック・ベッソンら大物監督の元で助監督を務めてきた新鋭のマチュー・テュリの長編デビュー作となります。
監督:マチュー・テュリ 出演者:ブリタニー・アッシュワース(ジュリエット)、グレゴリー・フィトゥーシ(ジャック)、ハビエル・ボテット(クリーチャー)、ジェイ・ベネディクト(中年男性)、デイビッド・ガスマン(ハリー)ほか
映画「ホスティル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホスティル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ホスティルの予告編 動画
映画「ホスティル」解説
この解説記事には映画「ホスティル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホスティルのネタバレあらすじ:起
化学兵器テロで人類の大半が死滅した世界。荒れ果てた荒野にはクリーチャー(怪物)が徘徊しており、生き残ったわずかな人間を狩っていました。
人類の生き残りのひとりであるジュリエット(ブリタニー・アッシュワース)は仲間のハリー(デイビッド・ガスマン)と無線で連絡を取り合いながら、物資をかき集めるため荒野を車でひた走っていました。この日もクリーチャーを警戒しながらも建物を嗅ぎまわっていたジュリエットは、緊急停車したトレーラーを発見しました。運転していた中年男性(ジェイ・ベネディクト)は深手を負いながらも何とかクリーチャーをトレーラーに閉じ込めており、ジュリエットは手にした銃でクリーチャーを仕留めましたが男性は既に息絶えていました。
男性の食料を回収したジュリエットは再び荒野を走りますが、車内に飾っていた夫ジャック(グレゴリー・フィトゥーシ)とのツーショット写真が風に飛ばされそうになり、気を取られたジュリエットは操作を誤って車は横転してしまいました・・・。
ホスティルのネタバレあらすじ:承
ジュリエットとジャックとの出逢いは、世界がまだ伝染病に蝕まれていない平和な時代にまでさかのぼります。ドラッグの密売人をしていたジュリエットは雨を避けてとある展覧会会場に入り、そこで出展していた画家のジャックと出会いました。ジャックはジュリエットの素性を知らぬまま一目ぼれし、ジュリエットを口説くと展覧会を半ば強制的に切り上げてまで彼女を自宅まで誘いました。
その後、ジャックはジュリエットがドラッグを売り捌いているところを目撃、駆け寄って来たジャックを試すためにジュリエットはあえて自らドラッグを打ち込みました。ジャックは半ば強制的にジュリエットをドラッグの世界から足を洗わせ、このことがきっかけでジュリエットとジャックは同棲を始め、ジャックは「自分を笑わせたいときには、こうすればよい」とジュリエットの顔を撫でてみせました。
ホスティルのネタバレあらすじ:転
やがてジュリエットとジャックは結婚、ジュリエットは身籠るものの流産してしまいます。ジャックは流産の原因がジュリエットのドラッグ問題にあると言い出して二人は口論となり、ジャックはジュリエットと和解しようとして電話をかけていたところ、ニューヨークを単に発した化学兵器テロに巻き込まれました。ジュリエットは病院に運ばれたジャックを見舞いに行きますが、ジャックは何とか一命を取り留めるものの声を失っていました。それでもジャックはジュリエットにメッセージを伝えようとしていました。その後、化学兵器テロをきっかけに全世界に伝染病が蔓延していったのです・・・。
・・・横転した車内で意識を取り戻したジュリエットは足がハンドルに突き刺さる怪我を負っており、護身用に携行していた銃が遠くに飛んでいたことに気づきました。クリーチャー(ハビエル・ボテット)の存在に気付いたジュリエットは何とか銃を手にし、ひとまずクリーチャーをやり過ごすことにしました。
ホスティルの結末
クリーチャーの正体は化学兵器により変質、理性を失って狂暴化した人間であり、明るい光を嫌う特性がありました。ジュリエットは無線でハリーに救助を求めましたが、夜明けまで持ちこたえるよう告げられました。ジュリエットは車内から折れば光り出すケミカルライトを取り出し、周囲に投げてみますが、クリーチャーの恐怖に一時は自殺まで考えました。それでもジャックのことを思い出して思い留まったジュリエットは車内の灯油入り容器を外に出し、クリーチャーを誘き寄せて引火させ爆発させようとしましたが失敗に終わりました。
ジュリエットはクリーチャーと揉み合いになり、とどめを刺そうとしましたが銃に弾は残っていませんでした。ジュリエットはあわや殺されそうになったかと思いきや、クリーチャーは突如としてジュリエットの顔を撫で始めました。クリーチャーの正体がジャックであることに気付いたジュリエットは彼を抱きしめ、「ジャック、愛している」と彼のこめかみに向けて銃の引き金を引きました。
以上、映画「ホスティル」のあらすじと結末でした。
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