荒野の誓いの紹介:2017年アメリカ映画。かつてアメリカ先住民族・インディアンと激しい戦いをしたアメリカ軍人のブロッカー大尉は、宿敵の首長の護送を頼まれます。渋々引き受けた彼は目的地までの道中、様々な体験をしながら首長との友情を深めていきます。また、道中で会った女性、夫を先住民に殺された未亡人とも関係を深めていきます。『荒野の誓い』は19世紀末のアメリカ、白人と先住民族との対立が激しかった時代に、彼らが友人や家族を殺されながらも理解し友情を深めるストーリーです。
監督:スコット・クーパー 出演:クリスチャン・ベイル(ジョー・ブロッカー大尉)、ロザムンド・パイク(ロザリー・クウェイド)、ウェス・ステューディ(イエロー・ホーク首長)、ジェシー・プレモンス(ルディ・キダー中尉)、アダム・ビーチ(ブラック・ホーク)、ロリー・コクレイン(トーマス・メッツ曹長)、ベン・フォスター(チャールズ・ウィルス軍曹)、ティモシー・シャラメ(フィリップ・デジャルダン上等兵)、ポール・アンダーソン(トミー・トーマス伍長)、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー(ロイス・トーラン大尉)、スティーヴン・ラング(エイブラハム・ビッグス大佐)、ビル・キャンプ(ジェレマイア・ウィルクス)ほか
映画「荒野の誓い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「荒野の誓い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
荒野の誓いの予告編 動画
映画「荒野の誓い」解説
この解説記事には映画「荒野の誓い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
荒野の誓いのネタバレあらすじ:起・イエロー・ホーク護送任務
1892年のアメリカ、ロザリー(ロザムンド・パイク)は子供と過ごしています。そこへ、コマンチ族が現れ、彼女の4人の子供と夫を殺して家を焼きますが、ロザリーは隠れて助かります。
ニューメキシコ州、アメリカ軍のブロッカー大尉(クリスチャン・ベール)は、インディアンのアパッチ族を捕まえて砦に送る仕事をしています。ブロッカーは、メッツ曹長(ロリー・コクレイン)と酒を飲み、仕事に疲れたメッツ曹長の話を聞きます。
ある朝、ブロッカーは上官のビッグス大佐(スティーヴン・ラング)に呼び出され、アメリカ大統領の指令として、7年間収監されているイエロー・ホーク首長(ウェス・ステューディ)が病気で死にかけているため、彼と家族、息子のブラック・ホーク(アダム・ビーチ)を故郷モンタナまで護送するという任務を与えられます。
同席していた記者のウィルクス(ビル・キャンプ)は、ブロッカーと先住民族との戦いの残虐な過去を語り、ブロッカーもイエロー・ホークとの過去の戦いから気が進みません。しかし、ブロッカーは牢屋の年老いたイエロー・ホークを見て、悩んだ末に引き受けることにします。ブロッカーは任務に同行する部隊の兵士たち、ウッドソン伍長、キダー中尉(ジェシー・プレモンズ)、メッツ曹長、デジャルダン上等兵(ティモシー・シャラメ)と会います。
荒野の誓いのネタバレあらすじ:承・ロザリーとブロッカーの出会い
ブロッカーの部隊は野営をしながら進みます。ブロッカーはイエロー・ホーク首長に緊張しながら会い、剣を渡しますが、イエロー・ホークは拒否します。ブロッカーは彼を手錠で縛ります。途中、ブロッカーは殺された白人男性を目撃し、その近くで子供の死体とロザリーに出会います。ショックのロザリーは、死んだ子供たちは寝ていると主張します。
孤独なロザリーは次の安全な場所までブロッカーの部隊と行動をともにします。ロザリーは、イエロー・ホークらを見て怯えますが、子どもたちについて死の現実を受け入れ、埋葬することにします。自分で穴を掘ろうとするロザリー、キリスト教の祈りを捧げ、自分が死んだらここに埋めてと懇願します。
イエロー・ホークはコマンチの部隊が近づいているので、手錠を外してくれとブロッカーに頼みますが、彼は聞き入れません。その後、部隊はコマンチの襲撃を受けます。ブラック・ホークはブロッカーの部隊を助けますが、デジャルダンは戦死、ウッドソンは怪我をします。ロザリーはコマンチへの憎しみのため、銃を乱射します。
ブロッカーはイエロー・ホークを信用し、彼と家族の手錠を外します。夜が明けて行軍を再開すると、コマンチの死体を見ます。ブロッカーは手錠を外されたイエロー・ホークとブラック・ホークが、ブロッカーが寝ている間に、コマンチを殺したと推測します。
荒野の誓いのネタバレあらすじ:転・モンタナへの道、戦いと友情
コロラド州の軍の砦に着いた部隊は休息します。ブロッカーとロザリーは砦の司令官とその妻と夕食をしますが、ロザリーは『クリスマスまでここにとどまれば?』と勧められます。ブロッカーは死刑を宣告されたウィルス軍曹(ベン・フォスター)の護送を司令官より頼まれます。ブロッカーは怪我で砦の病院に入院したウッドソンを見舞い別れます。
部隊は砦を離れますが、ウィルスと彼を監視するトーマス伍長(ポール・アンダーソン)も部隊に加わります。ロザリーは砦にとどまらずに、安全な場所まで部隊と行動をともにすることにします。木に鎖につながれたウィルスはブロッカーに会い、過去にともに先住民族と戦った昔話をします。
夜、ロザリーが何者かに誘拐されます。ブラック・ホークとブロッカーは、ロザリーの居場所を突き止め、誘拐者を倒し、彼女を解放します。行軍の途中の食事中、ウィルスはブロッカーに対し、過去の先住民族との戦いでブロッカーの部下が多数死んだことなどを非難します。夜、メッツは過去の白人による先住民族への残虐行為のお詫びとして、イエロー・ホーク首長にタバコを渡します。
大雨の中、キダーは体調の悪いウィルス軍曹の様子を見に行き、手錠を外します。ウィルスは突然暴れ始め、キダーの銃を奪い彼を殺します。銃声に気づいた部隊は銃を乱射し、メッツはウィルスを追いかけます。翌日、行軍するブロッカーは、ウィルスの死体と自殺したと思われるメッツの死体を目撃します。
荒野の誓いの結末:ブロッカーとイエロー・ホーク、ロザリーとの別れ
モンタナに着いた部隊、イエロー・ホークはロザリーに感謝の言葉を述べます。イエロー・ホークの健康は悪化し、死の間際にブロッカーに会います。二人は握手をして別れます。ブロッカーはイエロー・ホークをシャイアン族式の埋葬をしますが、数人の白人の集団が現れます。
彼らはブロッカーに対し、『ここは自分たちの土地、出ていけ』と要求します。ブロッカーは『大統領令だ』と言いますが、集団は聞きません。ロザリーが集団を銃撃、ブロッカーも銃を撃って集団を倒し、イエロー・ホークの墓を守ります。
ロザリーは汽車でシカゴへ行くことになります。ブロッカーとの別れ、ロザリーはイエロー・ホークの孫を連れて行くようです。別れを惜しむロザリーの汽車は出発しますが、ブロッカーはその汽車を追いかけて乗り、ロザリーに会うようです。
以上、映画「荒野の誓い」のあらすじと結末でした。
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