ハスラーズの紹介:2019年アメリカ映画。リーマン・ショック後のニューヨークで実際に発生した、ストリップクラブで働く女性がウォール街の裕福なサラリーマンから金を騙し取った事件を元にしたジェシカ・プレスラー著の『The Hustlers at Scores』を映画化したクライム・サスペンスです。コンスタンス・ウーとジェニファー・ロペスがダブル主演を務め、全米で興行収入1億ドルを超えるヒット作となりました。
監督:ローリーン・スカファリア 出演:コンスタンス・ウー(デスティニー/ドロシー)、ジェニファー・ロペス(ラモーナ・ヴェガ)、カーディ・B(ダイアモンド)、キキ・パーマー(メルセデス)、ジュリア・スタイルズ(エリザベス)、リリ・ラインハート(アナベル)、リゾ(リズ)、マーセデス・ルール(ママ)、トレイス・リセット(トレイシー)、メッテ・トーリー(ジャスティス)、マデリーン・ブルーワー(ドーン)、ストーミー・マヤ(エンジェル)、フランク・ホエーリー(リース)、ブランドン・キーナー(アルファ)、スティーヴン・ボイヤー(ダグ)、ジョン・グレイザー(マーク)、ワイ・チン・ホー(デスティニーの祖母)、アッシャー(本人)ほか
映画「ハスラーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハスラーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハスラーズの予告編 動画
映画「ハスラーズ」解説
この解説記事には映画「ハスラーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハスラーズのネタバレあらすじ:起
2014年、ニューヨーク。
ジャーナリストのエリザベス(ジュリア・スタイルズ)は、ドロシー(コンスタンス・ウー)という女性を取材していました。かつて“デスティニー”の名でストリップクラブで働いていた彼女は、自分の人生を大きく変えたあるひとりの女性について語り始めました。
2007年。
幼い頃に母に捨てられ、祖母(ワイ・チン・ホー)に育てられたドロシーは、彼女を介護するために“デスティニー”と名乗ってストリップクラブで働き始めました。しかし、経歴の浅いデスティニーは中々思うように稼げず、借金を抱えて苦しい生活を送っていました。
そんなある日、デスティニーはクラブでトップダンサーとして君臨するラモーナ・ヴェガ(ジェニファー・ロペス)と運命の出会いをしました。ラモーナはポールダンスで男たちを魅了して大金を稼いでいたため、デスティニーはどうすれば自分も大金を稼げるようになるのか、彼女にアドバイスを求めることにしました。
デスティニーはラモーナや仲間たちからポールダンスの踊り方や男性客の扱い方などを学び、やがて一人前のダンサーとして順調に稼げるようになりました。デスティニーはラモーナと親交を結び、同僚のダイヤモンド(カーディ・B)やメルセデス(キキ・パーマー)、トレイシー(レイス・リセット)、リズ(リゾ)とつるんで遊ぶようになりました。
ハスラーズのネタバレあらすじ:承
2008年。
ウォール街を襲った「リーマン・ショック」の余波で、デスティニーたちの勤めるクラブも客足が落ち込みました。デスティニーはクラブで知り合った男との間に娘を授かったことを機にクラブを辞め、実はシングルマザーであるラモーナもアパレルショップに転職しました。
2011年。
恋人とケンカ別れしたデスティニーは金銭的に困窮し、娘と祖母を養うために職を得ようと奮闘しますが、ストリッパーという前職が災いして結局仕事は見つかりませんでした。デスティニーは仕方なくかつて働いていたストリップクラブに舞い戻りますが、既にクラブはロシア人の手に渡っており、待遇も以前より遥かに劣るものでした。
それでもデスティニーは久々のラモーナとの再会を喜び、一緒にディナーを楽しみましたが、ラモーナは自分たちが身を削って働いても稼ぎは少ないのに、なぜリーマン・ショックを引き起こしたウォール街の連中は未だに裕福な暮らしを送っているのか疑問を抱いていました。
そんなある日、ラモーナは同僚のアナベル(リリ・ラインハート)が親から勘当されて泣いているところに遭遇し、あることを思いつきました。それは、ウォール街の裕福な男をつかまえてクラブに誘い、合成麻薬を混ぜた酒を飲ませて正常な判断ができないほどに泥酔させ、その際に彼らの持つクレジットカードを不正に使用して金を巻き上げるというものでした。
ハスラーズのネタバレあらすじ:転
ラモーナはメルセデスとアナベルを誘って作戦を実行に移し、やがてデスティニーも加わることになりました。ラモーナの作戦は的中、予想以上の大金を稼ぐことに成功しました。ラモーナやデスティニーたちは派手に豪遊するなど面白楽しく過ごしていましたが、やがてクラブの者たちが同じような手口で金を稼ぐようになりました。
摘発を恐れたラモーナは、より安全かつ確実に金を稼ぐためにビジネスの場をホテルに移しましたが、今度はどうしても現行の4人だけでは人手が足りなくなっていきました。デスティニーは、問題のある人物は作戦に加えるなとラモーナに忠告しますが、最初のうち新しい仲間を迎え入れる気のなかったラモーナは、何と薬物依存症のドーン(マデリーン・ブルーワー)を仲間に迎え入れてしまいます。
更にラモーナたちは確実に大金をゲットするため、慎重に選んだターゲットにクレジットカードの上限ギリギリまで使わせる作戦を取ることにしました。
そんなある日、デスティニーはパニック状態に陥ったメルセデスから電話を受けました。メルセデスが相手をしていた男が酒とドラッグの影響で建物の屋根によじ登り、プールに飛び込もうとして誤ってコンクリートの床に激突して流血してしまったのです。
現場に駆け付けたデスティニーは男を病院に連れて行き、事なきを得ますが、その間連絡が取れなかったラモーナがドラッグで逮捕されたドーンの身元引受をしていたことが発覚、デスティニーは激怒しました。
そんな騒動の最中、デスティニーの祖母がこの世を去り、ラモーナは悲しみに暮れるデスティニーの元へ駆け寄りました。
ハスラーズの結末
2013年。
デスティニーたちはダグ(スティーヴン・ボイヤー)という男から、いつものように金を巻き上げることに成功しました。その後、ダグはデスティニーに電話をかけ、仕事もクビになっていました。更にはダグが使わされたカードは法人名義のものであり、デスティニーは思わず同情しかけますが、ラモーナは一方的に電話を切ってしまいます。
しかし、通話の内容を録音していたダグが警察に通報、更にはまたしてもドラッグ問題で警察に御用となったドーンがラモーナたちの悪行を白状してしまったことから、ラモーナたちは警察にマークされることとなりました。そうとも知らぬラモーナたちは、いつものように他の男から金を巻き上げようとしましたが、警察のおとり捜査に引っかかって全員逮捕されてしまいました。
ラモーナは弁護士を雇って徹底的に争う姿勢を見せましたが、警察から娘に会わせないと脅されたデスティニーは司法取引に応じて全てを打ち明けることにしました。ラモーナはそんなデスティニーに憤るも、二人は泣きながらハグをして別れを告げました。
裁判の結果、司法取引に応じたデスティニーは服役を免れ、メルセデスは短期間の服役と保護観察処分となりましたが、主犯格であるラモーナは5年間の保護観察処分という重い刑罰が与えられました。
2015年
あの日以来ずっとラモーナに会っていないデスティニーは、エリザベスに頼んで彼女の近況を聞き出そうとしました。エリザベスはラモーナに会った際、彼女が財布にデスティニーの写真を大切に保管していたことに気付いており、そのことを知ったデスティニーは思わず涙を浮かべました。そしてデスティニーはエリザベスからラモーナに連絡を取ることを勧められました。
ラモーナは語ります。この国はストリップクラブみたいなもので、人々は金持ちがばら撒いた札束に群がって踊り狂うものだと…。
以上、映画「ハスラーズ」のあらすじと結末でした。
JLOのポールがおすすめポイントの一つ。とてもエロティックなのが驚きでとても50歳には思えません。美魔女そのものです。そしてこの映画が実話だというのだからまた恐ろしいものです。待機室やら更衣室やらそこもかなりリアルでした。