もう終わりにしよう。の紹介:2020年アメリカ映画。ルーシーはジェイクと付き合っていますが、ルーシーはこの関係をもう終わりにしたい様子。そんな心理的な状況の中、ジェイクの両親に会いに向かいます。その両親の家で次々と不思議なことが起こり、ルーシーは頭を混乱させます。『エターナル・サンシャイン』の監督、チャーリー・カウフマンが久々にメガホンを取り、独特な世界観を現した心理ホラー映画。『ブレイキング・バッド』でトッド役を務めたジェシー・プレモンス、『リトル・ミス・サンシャイン』でシェリル役を務めたトニ・コレット、ハリーポッターシリーズでリーマス・ルーピン役を務めたデヴィット・シューリスの豪華俳優人がそろった話題作です。
監督:チャーリー・カウフマン 出演:ジェシー・バックリー(ルーシー)、ジェシー・プレモンス(ジェイク)、デヴィット・シューリス(ジェイクの父)、トニ・コレット(ジェイクの母)、ほか
映画「もう終わりにしよう。」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「もう終わりにしよう。」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
もう終わりにしよう。の予告編 動画
映画「もう終わりにしよう。」解説
この解説記事には映画「もう終わりにしよう。」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
もう終わりにしよう。のネタバレあらすじ:起
ルーシーはジェイクと付き合っていますが、惰性で付き合っており、そろそろ別れてもいいと思っています。そんなルーシーですが、今日はジェイクの両親に会うために、ジェイクの運転で実家へと向かいます。
吹雪の中、田舎道を走らせます。ジェイクは大人しい退屈な性格です。車中でたわいもない会話が続きます。するとジェイコブは、ルーシーの詩を聞きたいと言い出します。ルーシーは渋々それに応えます。その詩は帰省についてのネガティブな内容です。ジェイコブは、その内容はまるで僕のことみたいだと言い、とても気に入ってくれます。
もう終わりにしよう。のネタバレあらすじ:承
長い雪道の先にジェイコブの実家はありました。外はとても吹雪いています。今夜中に帰りたかったルーシーはこの吹雪の中帰れるか心配になりますが、ジェイコブはチェーンを持ってきたから大丈夫だと言い切ります。家の2階からはジェイコブの母親らしき人が手を振っていますが、なかなか下に降りてきてくれません。
そこでジェイコブは家の周辺をルーシーに案内し始めます。小屋にはたくさんの羊が飼われていました。そのうち2頭は死んでおり、ルーシーが困惑すると、外はこれだけ寒いからしばらくほっておいても大丈夫だと、ジェイコブは素っ気ない態度をとります。
そしてかつて安楽死させた豚の話をします。その豚はずっと座り込んでいました。その体を動かすと、お腹の下には大量のウジ虫が発生していました。その豚は生きたままウジ虫に体を食べられていました。そのため、その豚は安楽死させられたのでした。ジェイコブは「農家は残酷だ。」と繰り返つぶやきます。
もう終わりにしよう。のネタバレあらすじ:転
ようやく家の中に入ります。ジェイコブが大きな声で両親を呼んでもなかなか2階から降りてきてくれません。待っている間ルーシーは部屋を見渡し、素敵な家だと褒めます。ルーシーはある扉が目につきます。それは地下に向かう扉で、傷がたくさんついており、テープで止められている跡がありました。ジェイコブに理由を尋ねると、犬の仕業だと言い話題をすぐにそらします。
ようやく両親が1階へ降りてきました。怪しくてクセの強い両親でしたが、明るく親切でお互いにいい印象を持ちます。食事中にルーシーの携帯にルーシーとルイーザからたくさんの不在着信が届きます。しかたなく留守電を聞くと、低い男の声がとどろきます。動揺するルーシーでしたが、冷静を装ってまた食事の席に着きます。
とても温厚なジェイコブでしたが、母親が同じ間違いを繰り返すので、イライラして怒り出します。驚いたルーシーでしたが、両親にジェイコブとの出会いを聞かれて話し始めます。
そろそろ帰るべきだと思ったルーシーは慌しく片付けはじめますが、母親にチョコレートケーキを勧められて、もう少しいることにします。両親が現われてから、ジェイコブは終始不機嫌そうな態度をとります。ルーシーがふと一旦目を離すと、そこに誰もいなくなっていました。
ジェイコブを探すと2階からジェイコブの声が聞こえます。ルーシーは2階に向かいますが、誰かもいません。ジェイクの部屋だった洋室に入ると、一冊の本が置いてあります。その内容はルーシーが考えた帰省の詩が書かれていました。すると、老け込んだジェイクの父親が現われます。アルツハイマーになってしまったから何でもすぐに忘れてしまうと言います。
再び1階に行くと、今度は若々しくなったジェイクの母親がいそいそと部屋の片付けをしています。そして、このパジャマを地下にある洗濯機で洗って欲しいとルーシーに命じます。地下に行こうとすると、ジェイコブが地下に行かないでほしいと頼みます。しかし、ルーシーは無視してそのまま地下へと向かいます。地下には自分の絵の作品がたくさん置いてあります。しかし絵のサインはジェイクのものでした。
ルーシーの元に、またルイーザから電話がかかってきたので出ると、また低い男の声がとどろきます。ルーシーが1階へ戻ると、ベッドでジェイクの母親が死んでいました。その横でジェイクは涙を流します。今度は若々しいジェイクの父親が現われます。ルーシーはジェイクの両親の過酷と未来を見ることとなります。
もう終わりにしよう。の結末
ようやく車に乗った2人は、ルーシーの家へと向かいます。車中でジェイクはルーシーに身に覚えの無い話ばかりをします。早く帰りたかったルーシーでしたが、途中でタルサタウンに寄ることにします。
そこでこんな寒い中アイスを買うことにします。アイスを作ってくれた女性は「ここに残ってもいいんだよ。この先の時間に行かないで。」とルーシーに話しかけます。動揺したルーシーをジェイクが車に連れて行きます。暖かい車の中でアイスは溶け始め、ジェイクはべとべとになるから早く捨てたいといいます。しかし、ゴミ箱は見当たりません。
途中で、ジェイクが通っていた高校があり、そこでアイスを捨てると言い出すジェイク。早く帰りたかったルーシーはイライラします。ジェイクが戻ってくると二人とも冷静さを取り戻し、キスをします。しかし、キスしたところを老人が覗き見したとジェイクは錯覚し、急に怒り出し、校舎の中へと行ってしまいます。
早く帰りたかったルーシーは怒りを爆発させ、暴言を吐きまくります。しばらく寒い車の中で待っていましたが、ジェイクはなかなか戻ってきません。寒さに耐えられなくなったルーシーはジェイクを探しに校舎へと向かいます。ルーシーは掃除のおじいさんに見つかってしまいます。そして彼氏を探していると伝えると、彼はどんな見た目か聞かれます。しかし、ルーシーはあまりにも昔のことだから忘れてしまったといいます。そしておじいさんとハグをして再びジェイクを探し始めます。
ジェイクは見つかりました。すると、ジェイクとルーシーの身体は分離し、それぞれの身体から出てきた若い男女が華麗に踊り始めます。その2人は幸せそうに踊っていましたが、おじいさんが割って入ってきて女を横取りしようとします。2人の男たちはその女を取り合い、そのおじいさんは若い男を刺してしまいます。刺されてしまった男をジェイクとルーシーが見下ろします。
掃除のおじいさんは車へと乗り込み、過去がフラッシュバックしてパニック状態になります。そのおじいさんは裸になって、ウジ虫にお腹を食べられた豚を追いかけます。
場面は舞台へと移ります。老いたジェイコブは舞台に立ち、何か賞を受賞してスピーチを行っています。観客席には老いたルーシー、ジェイコブの両親の姿があります。ジェイクは歌を歌い上げスタンディングオベーションとなるのでした。
以上、映画「もう終わりにしよう。」のあらすじと結末でした。
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