イン・ハー・シューズの紹介:2005年アメリカ映画。互いに異なるコンプレックスを持った正反対の姉妹が、自分を見つめ直す中で、それぞれのコンプレックスを克服し、自分にとっての幸せを見つけ出す女性の成長を描いた感動作「イン・ハー・シューズ」。
監督:カーティス・ハンソン 出演:キャメロン・ディアス(妹 マギー)、トニ・コレット(姉 ローズ)、シャーリー・マクレーン(祖母 エラ)、マーク・フォイアスタイン(ローズの婚約者 サイモン)ほか。
映画「イン・ハー・シューズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イン・ハー・シューズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「イン・ハー・シューズ」解説
この解説記事には映画「イン・ハー・シューズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インハーシューズのネタバレあらすじ:起◆同居を機に、狂い始めた姉妹の関係
弁護士として働くローズ(トニ・コレット)は、高価な靴を買ってばかりですが、容姿にコンプレックスがあり、買ったものの履くことのない靴で、クローゼットは靴だらけになっています。そんなある日のこと、彼女の家に、美人で男には不自由しない一方で、定職にもつかずトラブルを起こしてばかりの妹、マギー(キャメロン・ディアス)が居候として転がりこんできます。二人は同居を始めますが、マギーがローズの恋人と関係を持ったことが原因となって、マギーはローズの家を追い出されてしまいます。
インハーシューズのネタバレあらすじ:承◆人生の目標をみつけ、徐々に成長していく妹マギー
仕事もなく、ローズ以外に頼れる身内もいないマギーは、自分に会ったこともない祖母エラ(シャーリー・マクレーン)がいることを知り、フロリダの祖母の家を訪ねます。家族と絶縁したことに罪悪感をもっていた祖母は、マギーをあたたかく迎えてくれますが、マギーはそんな祖母の好意さえも裏切り、祖母のお金を盗もうとします。祖母は、仕事をしていないマギーを介護施設で働かせることにし、そこでマギーは盲目の患者と出会います。マギーは難読症でしたが、患者に詩を読み聞かせることで、難読症を克服しようと努力しはじめ、徐々に変わっていきます。
インハーシューズのネタバレあらすじ:転◆妹の存在の大切さに気付いた姉の心の変化
一方、ローズは妹を追い出したのを機に仕事を辞め、新しい恋人サイモン(マーク・フォイアスタイン)と順調に愛を育みます。二人は婚約し、ローズは継母に恋人を紹介しますが、小さい頃に太っていた話を継母に暴露され、笑いものにされたローズはすっかり自分に自信を失ってしまいます。ローズは、継母に意地悪をされたときに、いつも味方をしてくれたマギーの存在を思い出し、妹がかけがえのない存在であったことに気付くのでした。
インハーシューズの結末◆幸せをつかんだ姉と成長した妹が得たものとは
ある日、祖母を訪ねたローズはマギーと再会してしまいます。気まずい雰囲気になった二人でしたが、子供のころの話をするうちに和解し、お互いの存在の大切さを再認識します。ローズは祖母の靴を履き結婚式を挙げます。そこで、マギーはローズのために詩を朗読し、ローズは難読症を克服した妹の成長を知るのでした。
以上、映画イン・ハー・シューズのあらすじと結末でした。
いやあ面白かった。これぞ大人の鑑賞に耐え得る作品だと思う。
さすがカーティス・ハンソン監督、こういう人情ものの機微は、まずはずさない。
ここがツボという勘どころをきちんと押さえるために、こちらも笑ったり、ついうるうるしたりと、話を堪能しながらの2時間10分、あっという間だった。
どんなジャンルの作品を撮らせても、きちんと仕事をするカーティス・ハンソン監督って、職人という感じがする。
特にこういう原作つきをコンスタントにまとめる手腕は抜群だ。
「イン・ハー・シューズ」は、共にいい歳でありながら独り身の、時に反目しながらも、本当はお互いが気になって仕方がない姉妹を描くドラマなのだが、この作品がそれだけで収まらないのは、この二人の祖母エラの存在にあると思う。
シャーリー・マクレーンもトニ・コレットも予想通りのいいできだが、特にキャメロン・ディアスが、実は彼女はかなり表情の作り方がうまいことを証明していた。
元教授からAプラスをもらった時の嬉しさを噛み締める表情なんてとても良かったと思う。