パリ、恋人たちの影の紹介:2015年フランス映画。ドキュメンタリー映画の監督の夫ピエールと、献身的に映画製作を助ける妻マノン。二人は同じ目的に向かっているはずだったが…。夫は若いフィルム保存係のエリザベットと肉体関係をもち、妻も心の隙間を別の男で埋める。ピエールとマノンの関係は、そして二人の作る映画はどうなるのか。
監督:フィリップ・ガレル 出演者:クロティルド・クロー(マノン)、スタニスラス・メラール(ピエール)、レナ・ポーガム(エリザベット)、ヴィマーラ・ポンズ(リサ)、ほか
映画「パリ、恋人たちの影」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パリ、恋人たちの影」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
「パリ、恋人たちの影」の予告編 動画
映画「パリ、恋人たちの影」解説
この解説記事には映画「パリ、恋人たちの影」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「パリ、恋人たちの影」のネタバレあらすじ:起
ピエールはドキュメンタリー映画の監督である。妻のマノンはパートで働きながら映画制作を手伝っている。
母親はマノンがピエールと出会ったせいで学業を途中で放棄してしまったことを残念に思っているが、ピエールの才能を確信している彼女にとって、この生活が幸福だった。
二人はある老夫婦の家を訪れる。ピエールが夫にインタビューする。彼は第二次世界大戦時のレジスタンスの闘士だった。ノルマンディー上陸作戦に参加した父が死んだのでこの企画を考えたというピエール。老人は開戦時に友達と遊び半分でレジスタンスを始めて逮捕されたが、1942年に共産党系の組織に入って本物のレジスタンスに参加したという。
二人は古いフィルムを調査する。疲れて外へ出たピエールは、フィルム・アーカイブズの保存係の研修生エリザベットがフィルム缶をいくつも抱えているのを見て、運ぶのを手伝う。
夜、夫婦で出かけるはずだったが、ピエールはマノンだけを送り出してこっそりエリザベットの部屋を訪れる。「自分には妻がいる」とあらかじめことわった上で、ピエールはエリザベットとセックスをするのだった。
エリザベットを愛人にしたピエールだが、欲しいのは彼女の体だけ。自分が愛しているのは妻だけだから問題はないと思っている。
ドキュメンタリー映画の製作は続き、ピエールが老人にインタビューするのをマノンが撮影し始める。しかし、エリザベットはピエールを愛していて、彼の生活が気になる。こっそり彼のアパートの前に行く。ちょうど彼らが自動車から降りたので身を隠す。友人のリサにマノンとピエールのおしどり夫婦ぶりを賞賛されるのを耳にするのだった。
「パリ、恋人たちの影」のネタバレあらすじ:承
ある日、エリザベットは、マノンがカフェで男と会っているところを目撃する。愛人との密会としか見えない。だが、自分のピエールへの愛が汚された気がして、マノンの浮気のことをピエールには言えない。
一方、マノンは男のことで初めてピエールに嘘をつくのだった。再度同じカフェでマノンの密会を見たエリザベットは、ピエールに事実を話す。時々彼のアパートの前に行っていたことも白状する。
ピエールは妻を問いただす。マノンは相手の男はとてもいい人でと言い訳するが、結局男とは別れる。
「パリ、恋人たちの影」のネタバレあらすじ:転
ピエールはもはやマノンを前と同じように見ることができなくなってしまった。ついでにエリザベットにも辛く当たるようになってしまった。
ある日、ピエールはマノンが母親やリサとカフェで談笑しているのを物陰から盗み見する。だが、その姿が見つかり、怒ったマノンがピエールの所へやってくる。マノンはピエールの浮気に勘づいていたことを言ってしまう。
二人は帰宅する。妻には男と別れさせておきながら、自分はエリザベットと別れる「かも」という身勝手なピエール。そして二人は別れることになる。
「パリ、恋人たちの影」の結末
レジスタンスの闘士だった老人が死んだ。マノンもピエールも彼の葬儀に来る。一年ぶりに会った二人。マノンは浮気相手とは別れたままだし、ピエールもエリザベットと別れてしまった。
マノンは死んだ老人について意外な事実を明かす。勲章もレジスタンスも嘘。彼は友達を裏切ったのだ。ピエールはこれでは映画にならないと思うが、マノンは視点を変えて偽のレジスタンスの映画にしたら?と提案する。
外に出て話す二人。ピエールは二つ企画があるという。そしてマノンに「君なしではダメだ」と言う。二人は抱きしめあうのだった。
以上、映画「パリ、恋人たちの影」のあらすじと結末でした。
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