プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードの紹介:2017年イギリス,チェコ映画。「フィガロの結婚」が大人気となってプラハに招かれたモーツァルトと、そこで出会った若く美しいソプラノ歌手の、秘めた恋とその悲しい結末を描いた恋愛&音楽ドラマ。
監督:ジョン・スティーヴンソン 出演:アナイリン・バーナード(モーツァルト)、ジェームズ・ピュアフォイ(サロカ男爵)、サマンサ・バークス(ヨゼファ)、モーフィッド・クラーク(スザンナ)、ほか
映画「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードの予告編 動画
映画「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」解説
この解説記事には映画「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードのネタバレあらすじ:起・プラハでの出会い
1786年プラハ。ノスティッツ劇場でオペラ「フィガロの結婚」が好評を博したことで地元の名士たちに招かれたモーツァルト(アナイリン・バーナード)。彼の指揮による「フィガロの結婚」の上演と新作オペラの作曲を依頼され、快諾したモーツァルトはオペラの出演者でもある歌手で友人のヨゼファ(サマンサ・バークス)宅に逗留する。
着いて早々、仮面舞踏会に招待された彼は、そこで「フィガロの結婚」のケルビーノ役に抜擢された新人歌手スザンナ(モーフィッド・クラーク)に出会う。
モーツァルトを敬愛するスザンナと彼女の美しさに惹かれたモーツァルトが親し気に話すのを、舞踏会の主催者サロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)が険しい表情で見つめていた。
プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードのネタバレあらすじ:承・ドン・ジョヴァンニ
サロカ男爵は、目を付けた女性は力づくで手に入れるという悪評がある男だったが、その地位と財力のため罪を免れ、誰も咎めることができないでいた。そんな彼は今スザンナに目をつけ、手に入れようと役を与え、彼女の父親に結婚を申し込んでいた。
猟色家の貴族を題材にした新作「ドン・ジョヴァンニ」を手掛けていたモーツァルトはサロカ男爵の悪評を色濃く反映させていった。
新作の音合わせで頻繁に会うようになったモーツァルトとスザンナは、やがて互いに惹かれあうようになり、スザンナは父親からサロカ男爵との結婚を強いられていることを打ち明ける。
それを聞いたモーツァルトは、彼女の父親に男爵の悪評を告げ、結婚を考え直すよう進言するが聞く耳を持たず、彼を追い返す。
プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードのネタバレあらすじ:転・愛し合う2人
一方、サロカ男爵の元にモーツァルトを敵視するザルツブルク司教の特使が訪れていた。サロカ男爵は特使を利用して妻帯者であるモーツァルトを不貞の罪で告発しようと、彼に監視を付けることにする。
しかし、その目に気づいたモーツァルトは友人の協力を得て尾行をまき、スザンナと一夜を共にする。
翌朝、満ち足りた思いで目を覚ました2人だったが、結婚が避けられないことを悟ったスザンナから、この一夜を一生の思い出に男爵の妻になると告げられたモーツァルトは呆然とする。
その夜、彼の指揮による「フィガロの結婚」が上演され、舞台上で歌うケルビーノ役のスザンナとモーツァルトは、切ない想いに熱い視線を交わす。
プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードの結末:なされた復讐
そんな2人の姿に、関係を確信しながらも証拠がつかめないことに苛立ったサロカ男爵は、終演後にスザンナを自分の屋敷へ連れ出す。
威圧的な態度でモーツァルトとの仲を問いただし激昂した男爵は、彼女に圧し掛かって怒りのままに首を絞め、そのままスザンナは息絶えてしまう。
スザンナの死で打ちのめされていたモーツァルトの元に、彼女の父親が現れ、彼の進言に従わなかったことを謝罪し、男爵を死刑にすると告げる。
権力を持つサロカ男爵は事故だと主張したが、かつて彼に手籠めにされ、父親も彼に殺されたという元使用人の証言で、告発された男爵は絞首刑となる。
モーツァルトは傷心の中、妻の協力もあって「ドン・ジョヴァンニ」を書き上げ、プラハで初演を果たす。指揮をするモーツァルトの目にはアリアを歌うスザンナの姿が映っていた。
以上、映画「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」のあらすじと結末でした。
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