映画「裏切りの獣たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
裏切りの獣たちの紹介：2013年南アフリカ映画。汚職まみれのヨハネスブルグの警察署に勤務する刑事チリは、まじめに犯罪集団を逮捕しても報奨金ももらえずすぐ釈放されることから、相棒のシューズを巻き込んで、犯罪集団に紛れ込み金を奪おうと計画。うまく進んでいた計画も、シューズが警察であるとバレて拉致されます。そこでチリの起こした行動とは…という内容の南アフリカのクライムサスペンス映画です。実際に犯罪都市として有名なヨハネスブルグが舞台となっているだけに説得力のある作品です。
監督：ドノバン・マーシュ 出演者：ドゥモ・ムチャーリ（チリ）、プレスリー・チュエニヤハエ（シューズ）、ブランドン・オーレ（フーリー）、ブレンドン・ダニエルズ（ステークス）、パーシー・マツェメラ（スリム）ほか
この解説記事には映画「裏切りの獣たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
犯罪都市ヨハネスブルグの刑事のチリは、相棒のシューズと共に犯罪組織ラテベ団を潜入捜査の結果、遂に摘発することに成功します。二人は報奨金の申請の為に警部に会います。しかし警部は汚職まみれで、ラテベ団は無罪だと言います。そしてチリとシューズにお前らも協力すればいい目をみさせてやると言われ、二人は署を出ます。
チリが「オレ達も汚職して金を奪ってやろうか？」とシューズに持ちかけます。真面目なシューズはダメだと反対します。それでもチリは１回だけと言って説得し、シューズも一回だけならと受けました。
大きな倉庫跡にヤバイ連中が集まっていました。そこにチリもやって来ます。G8、スクルフ、役者のデックス、元軍人のフーリー、ボスの娘ググ、ググの彼氏のステークス達で、そこへボスのズールがやってきます。ズールはメンバーにただ一言『オレを裏切ったら殺す』と言います。顔合わせの後、いったん解散したあと、チリはシューズと打ち合わせをします。
チリは「過去の潜入捜査でスクルフに会っている」と言います。シューズは「それはいずれバレる」と言って、今回は手を引けと言いますが、逆にチリは、「スクルフを先にお前が逮捕しろ」と言います。
そのころスクルフはズールに、「チリは以前も一緒に仕事をしたが、その時は警察に踏み込まれ逮捕されたから、チリは怪しい」と告げ口していました。するとズールは『２日以内の証拠を持って来い、持ってこなければお前は雇わない』と言います。
ズールの招集で作戦会議が始まります。エグゼティブ運送の現金輸送車を襲って３００万ランドを強奪しようというものでした。車に乗った警備員の一人が仲間だと言って写真を見せ、こいつは殺すな！と指示します。そしてスリムが見張り役に決まり、ググが車で前を塞ぎ、G8がサイドから車を激突させ、デックスが輸送車を爆破して金を奪う段取りでした。
その時、スクルフがシューズを拘束して入って来ます。そして『こいつは警官だ、こいつの仲間がこの中にいる！』と言います。シューズを見たチリは動揺が収まりませんでした。
ズールがググに預かっていた全員の携帯電話を持ってこさせ、シューズの電話履歴から順番にかけさせます。焦るチリでしたが、電池のすぐなくなるシューズの携帯は電池切れで命拾いしました。するとスクルフが『こいつを殺そう』と銃口を向けます。するとシューズが『オレを殺すと報復がくる』と言ったためざわめき始めます。
チリが、「裏切り者は警備員になった男だ」と言ってその場を取り繕います。そして「警察が知ったから、この男を殺して計画を中止しよう」と言い出すと、チリは「それなら来週の計画を明日実行しよう」と言い、ズールも納得します。
シューズは別の部屋に拘束され、翌朝メンバーたちは強奪計画の実行に向かいます。ズールが突然チリを途中で降ろし、お前が見張り役だと言います。チリの銃は弾が抜かれていました。ズールはやはりチリを疑っていました。輸送車が近づくとチリの気持ちに変化が生じ、輸送車の前に銃を構え飛び出します。この様子を望遠鏡で見ていたズールは実行を命じます。
ググの車のエンジンがかからず出遅れ、G8は仲間割れでフーリーを射殺します。輸送車を爆破し、警備員を射殺し、仲間の警備員も射殺しますがスリムが銃撃戦で殺されます。金を奪ったズールらはアジトに戻ります。チリも後を追って工場に戻りました。
シューズがチリが投げ込んでいたナイフで拘束を解きますが、鍵のかかった扉は開きませんでした。その時、ググとステークスがズールらに銃を向け金を奪い逃げます。しかし工場の上階から降りれず、スクルフに殺されました。そしてズールがデックスにシューズを殺せと言って鍵を渡します。
その隙にチリが金を奪って逃げると、G8が後を追います。扉を開けたデックスをシューズが抑え込み、チリはG8を殺します。スクルフが手りゅう弾を扉の中に投げ込むとデックスが爆死し、その隙にシューズが逃げ出します。無線の周波数を合わせ、チリの指示でシューズがズールを射殺しました。
残るはスクルフ一人ですが、無線の周波数を合わせ会話を聞かれ、シューズが撃たれます。そこでチリは、上階から金の入ったバッグを盾にしてスクルフ目掛けて飛び降り、スクルフを窒息死させました。チリは金をエグゼティブ運送に帰します。そしてチリとシューズは今までどおりのコンビで街を巡回していました。
以上、映画「裏切りの獣たち」のあらすじと結末でした。
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