ジャニス リトル・ガール・ブルーの紹介:2015年アメリカ映画。ブルースの歌手として一線を走ったジャニス・ジョプリンが両親に宛てた手紙と、彼女に関わった人々のインタビューによって明かされる、叫びの中に秘められた感情を垣間見る。
監督:エイミー・J・バーグ 出演:ジャニス・ジョプリン(アーカイブ映像)、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、クリス・クリストファーソン、ボブ・ウェア、ディック・キャヴェット、カントリー・ジョー・マクドナルド、ジョン・レノン(アーカイブ映像)、オノ・ヨーコ(アーカイブ映像)、ジュリエット・ルイス、ほか
映画「ジャニス リトル・ガール・ブルー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジャニス リトル・ガール・ブルー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジャニス リトル・ガール・ブルーの予告編 動画
映画「ジャニス リトル・ガール・ブルー」解説
この解説記事には映画「ジャニス リトル・ガール・ブルー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャニス リトル・ガール・ブルーのネタバレあらすじ:起・心酔したブルース
アメリカ、ポートアーサーで育ったジャニス。子供時代は問題児なのを理由に聖歌隊を追い出され、個性を追求し、波風を立てれば注目されると思ったいた彼女が、高校ではいじめに遇い、男の子とつるんでは出先で問題を起こしていた。
こんなジャニスの特技は、レコードそっくりに歌う事だった。自分の声を生かしてブルースを歌い始めた彼女は、大学でもいじめに遇った。サンフランシスコに出てきた彼女はブルースに心酔し、生き方も真似をしてドラッグに手を出し始めた。
ジャニスにとって唯一ステージだけが特別だと思える場所で、ドラッグで痩せた彼女は、ドラッグを絶ち結婚しようと故郷へ帰ったが、当時の恋人は、他の女性と恋人になっていた。
ジャニス リトル・ガール・ブルーのネタバレあらすじ:承・最初のバンド
再びドラッグに溺れる事を恐れながらも、歌で成功することが夢だったジャニスは、誘われてバンドのボーカルなった。そして、レーベルの契約をしてしまった。それはバンドを束縛し、脱退もできない契約だった。
映画出演の代わりにノーギャラで音楽イベントに出る契約書にサインするように言われるも拒否。映画側はジャニスの歌が必要で、内輪でもめる事になった。
結局出演する事になったイベントで一躍有名になったジャニスは、次の目標をたてた。はみ出しものだけれど、歌でなら社会に認められるという事が彼女を動かしていた。
ジャニス リトル・ガール・ブルーのネタバレあらすじ:転・次の成功
コロムビアと契約し、ゴールドディスクにまで輝いたジャニスのバンド、ビッグブラザーは、一年の半分はニューヨークで、半分はロサンゼルスを拠点に活動する。しかし、マネージャーのグロスマンが望んだのはジャニスの才能で、バンド仲間と険悪になった彼女は、ビック・ブラザーを辞めて新しいバンドを組む事にした。
その頃から、ジャニスは「ジャニス・ジョプリン」という人物を演じるようになった。リーダーには向かない彼女が組んだバンドは、成功へのプレッシャーを抱え、うまくいかないまま、ヨーロッパツアーへ赴いた。
海外での公演は成功し、新たなバンド、コズミック・ブルースの絆を深めた。けれど、ステージにいるときは薔薇色の世界も、家に帰れば一人きりで、ステージの前にはやらないドラッグを、ジャニスはステージのあと行っていた。
ドラッグは心に傷があるからでなく、単に楽しいからで、一人ではステージに行けないほどだった。さらに、勝手にマネージャーとバンドを解散したジャニスはメンバーの不信を買った。
ジャニス リトル・ガール・ブルーの結末:再起を試みる
ブラジルへ放浪の旅へ出たジャニスは、ドラッグから離れ禁断症状からも抜けたが、サンフランシスコに戻ると再びドラッグを始めてしまった。同窓会では、誰も彼女を歓迎せず無視をした。
ドラッグをやめ、音楽を再開するジャニスは、声の使い分けのアドバイスを受け、順調に仕事を始めた。けれど、ドラッグの代わりに酒に手を出し始めた。
そして、収録スタジオに現れないジャニスは、ベッドに倒れていた。1970年、ジャニス・ジョプリン死去。その三ヶ月後、完成したアルバム「パール」が発売され、ヒットした。
以上、映画「ジャニス リトル・ガール・ブルー」のあらすじと結末でした。
ジャニス リトル・ガール・ブルーのレビュー・考察:手紙の中の本音
作中にはジャニスが家族に送った手紙が何通も登場する。死の間際には手紙ではないが未送信の電報があった。忙しかっただろうにその筆まめさに驚かされると同時に、彼女は常に家族の側に自分のありかを求めていたように思う。居場所が無く、本当は身を置いていたいはずの故郷に身を落ち着けられない、どうしようもない寂しさが、歌で成功しスターダムに乗ったジャニスの叫び声の中に秘められているように思う。
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