センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島の紹介:2012年アメリカ映画。『センター・オブ・ジ・アース』(2008年)の続編で、ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』などに題材にしたSFファンタジー冒険映画です。「あれから4年-またスンゴイ場所に足を踏み入れてしまった」。
監督:ブラッド・ペイトン 出演:ドウェイン・ジョンソン(ハンク)、マイケル・ケイン(アレキサンダー)、ジョシュ・ハッチャーソン(ショーン)、ヴァネッサ・ハジェンズ(カイラニ)、ルイス・ガスマン(ガバト)、クリスティン・デイヴィス(リズ)、ほか
映画「センターオブジアース2 神秘の島」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「センターオブジアース2 神秘の島」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島の予告編 動画
映画「センターオブジアース2 神秘の島」解説
この解説記事には映画「センターオブジアース2 神秘の島」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島のネタバレあらすじ:1.プロローグ:謎のメッセージ
19世紀、ジュール・ヴェルヌは最高の冒険科学小説を書きました。例えば『海底2万マイル』、『地底旅行』、そして『神秘の島』などです。「ヴェルヌ信者」はこれらをみな、実話であると信じていました。
地底大冒険から約4年が経ち、ショーン・アンダーソンは17歳になりました。ある夜、シーンは人工衛星施設へ侵入し、その帰路、地元警察に追われ、逃げきれずに身柄を確保されてしまいました。駆けつけた義理の父ハンク・パーソンズの計らいで、ショーンは少年院行きを免れました。しかし、ショーンはハンクに全く心を開かず、反抗的な態度をとりました。そんなショーンにハンクや母・リズは、頭を痛めていました。
ショーンが人工衛星施設へ侵入したのは、数日前から無線で入って来ていたある謎のメッセージを受け取るためでした。ショーンはそれを解読しようと試みましたが、翌朝になってもそれを解読することはできませんでした。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島のネタバレあらすじ:2.神秘の島へ
そんなショーンの下に、義理の父ハンクがやって来ました。ハンクはショーンに昨夜の事を問い詰めました。仕方なくショーンは素直に理由を話し、その謎のメッセージをハンクに見せました。元軍人で暗号の解読に長けていたハンクは、その暗号を解読し始めました。ショーンはその内容を聞き、興奮してきました。ショーンはハンクと共にそのメッセージを解読していきました。するとそのメッセージにはなんと、あのジュール・ヴェルヌの書いた「神秘の島」の座標が記されていました。
さらにショーンはそのメッセージの発信者が、2年間音信不通となっていた「ヴェルヌ信者」である祖父・アレキサンダーであることを悟り、祖父が「神秘の島」を発見したことを確信しました。ショーンは直ぐにそのメッセージが指し示す「パラオ沖100マイル」に旅立とうとしましたが、ハンクは「未成年の子供を1人でそんな所に行かせられない」と許可しませんでした。そんなハンクにショーンに不満を募らせました。
しかしハンクは、この旅を契機にショーンと信頼し合える仲になれるのではないかと思い、妻・リズに相談し、二人で旅に出る決意をしました。画して、ハンクとショーンは二人で「パラオ沖100マイル」を目指して旅立ちました。
二人はある田舎の港町に行きました。しかし、その地元民は皆、「パラオ沖100マイル」に船を出してくれませんでした。それはその海域は「死の海域」と恐れられていたからでした。そんな中、承諾したのはいつ壊れてもおかしくないほどボロボロのヘリ操縦士・ガバチョでした。ハルクは断ろうとしましたが、ショーンがガバチョとは似ても似つかぬ美しい娘・カイラニに一目惚れし、3000ドルという高額報酬でそのヘリで目的の海域に向かいました。現場海域に近づくと、嵐が吹き荒れ、いくつもの竜巻が起きました。戻ろうとしましたが、既にヘリの操縦は効きませんでした。ヘリはヴェルヌの言う「嵐の目」を通り、ショーンたち一行はついに墜落してしまいました。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島のネタバレあらすじ:3.発見!神秘の島
気が付いたショーンたちは、ある見知らぬ島の海岸にうちあげられていました。荷物を整理したショーンたちは、島の奥へと入って行きました。洞窟を抜けると、そこには想像を絶する美しい自然の楽園が広がっていました。その美しさに一同は息をのみ、驚嘆しました。ショーンは言いました。「ようこそ、神秘の島へ」と。すると、近くからゾウの鳴き声がしました。なんとそこには、人間が両手で持ち上げられる大きさの可愛いゾウがいました。ヴェルヌが本で書いていた通り、この「神秘の島」の動植物は、普通の世界とは大きさが真逆なのでした。
ショーンはその景色の中に煙を見つけました。そこに祖父がいると思ったショーンは、一行を連れて向かいました。その道中、ショーンたちは巨大なトカゲに襲われました。全員、必死で逃げましたが、とうとうトカゲに追い詰められ、窮地に陥りました。ハンクはその巨大なトカゲにサンダーパンチを繰り出しますが、全く効きません。その時、突如、異様な鳴き声がしたかと思うと、巨大な大木がトカゲを打ち倒しました。
ホッとするショーンたちの前に、祖父・アレキサンダーが颯爽と登場しました。ショーンは冒険家の祖父との久々の再会に喜びました。そんなショーンたち一行を祖父・アレキサンダーは、自作の家まで案内しました。ショーンの予想通り、あの暗号のメッセージを出したのは祖父でした。そしてまさにこの島は、ジュール・ヴェルヌが著した「神秘の島」でした。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島のネタバレあらすじ:4.発見!伝説の古代都市・アトランティス
翌日、アレキサンダーはショーンたちを更に島の中央部まで案内しました。するとそこには、なんとあの伝説の失われた古代都市・アトランティスの遺跡がありました。信じられない光景に、全員驚嘆し、息をのみました。アレキサンダーはこの海域は地殻変動で、140年周期で島が浮き沈みしており、70年間は島として存在し、その後の70年間で海底に沈むと語りました。しかし、ハンクはそこでこの島が既に沈んでいっていることを発見しました。当面は沈まないとアレキサンダーは断言しましたが、それは彼の計算間違いでした。実際にはハンクが指摘した通り、数日後に島が沈むことが分かりました。
直ぐにでも島から脱出しなければなりません。ハンクたちは脱出のため、ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』に登場するネモ船長の潜水艦・ノーチラス号を探すため、ネモ船長の墓へ行きました。ノーチラス号の在り処はネモ船長の日誌に書かれているからでした。カイラニが船長の墓に入り、日誌を手に入れました。ノーチラス号は島の反対側の洞窟、「ポセイドン・クリフ」の真下にあることが分かりました。そこに最短で行くには、危険な島の真ん中を突っ切らなくてはなりませんでした。しかし、島の沈下が始まっている今、一刻も早くノーチラス号まで辿り着かなれば、命に関わります。ショーンたち一行は、峻険な山道を超え、深いジャングルを抜け、一路ノーチラス号の眠っている「ポセイドン・クリフ」を目指しました。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島のネタバレあらすじ:5.目指せ!ノーチラス号
その途中、一行はある活火山に出くわしました。一行の上空からその火山灰が降って来ました。しかし、その火山灰はなんと純金でした。その火山は金で出来ている火山で、スティーブンソンが『宝島』で書いていた財宝でした。ショーンは科学的大発見だと言い、お宝が欲しいガバチョを連れて、火山に向かおうとしましたが、ハンクやカイラニに「潜水艦のほうが先」と言われ、仕方なく2人は諦めました。何かと構ってくるハンクにうんざりするショーンに、カイラニは「全く構わない親よりマシよ」と諭しました。
少しでも速く目的地に着くため、ショーンたちは祖父の案で、巨大なミツバチの背中に乗って飛び発ちました。眼下には巨大なアリの行進など、壮大な風景が見て取れました。順調そうに事が運びそうでしたが、途中、ショーンたちは巨大な鳥に襲撃されました。ショーンはミツバチを巧みに操縦し、鳥の攻撃からカイラニを庇いますが、脚を脱臼してしまいました。その夜、ハンクはショーンの脱臼を応急処置し、今まで語っていなかった自分の父についての話をしました。ハンクの父を彼が幼い頃に行方不明になっており、寂しい想いをしていたのでした。ショーンはそんなハンクに少し親近感を覚えたのでした。
その翌朝、目覚めると更に島が沈みかけていました。もうあと数時間しかありませんでした。しかし、ガバチョの姿が見当たりませんでした。ガバチョは娘・カイラニの大学進学資金を得るため、金の火山へ金塊を取りに行ったのでした。ショーンとハンクはノーチラス号へ、カイラニとアレキサンダーはガバチョを探しに行きました。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島のネタバレあらすじ:6.決死の脱出劇
ハンクとショーンはノーチラス号がある「ポセイドン・クリフ」に辿り着きますが、ノーチラス号の姿が見当たりませんでした。ノーチラス号は海底に沈んでいたのでした。ハンクとショーンは即席の潜水道具を作り、海中に潜り、ノーチラス号を発見し、何とか乗り込みました。しかし、140年余り眠っていたノーチラス号のバッテリーは切れており、肝心のエンジンがかかりませんでした。再び起動させるには、強力な電力が必要でした。ハンクは潜水艦の傍を泳ぎ回る巨大な電気ウナギから電力を得ることにしました。ハンクは船外に出て、電気ウナギを戦い、何とか電力を得ることに成功しました。ノーチラス号のエンジンが起動しました。
その頃、ガバチョは愛娘・カイラニを幸せにするため、懸命に金の塊を掘り起こしていました。そんなガバチョのもとに、カイラニは駆け寄りました。カイラニは父・ガバチョに「私は今のママで幸せよ。家族が一緒なら」と語りかけました。カイラニ、ガバチョ、アレキサンダーは急いでノーチラス号のある所へ向かいました。そして、3人はようやく「ポセイドン・クリフ」に辿り着きましたが、ハンクやショーンの姿も、ノーチラス号の姿もありませんでした。焦る3人をよそに、島は地下を始めました。3人は海中に投げ出されました。
その時、ハンクが操縦するノーチラス号が現れました。3人は間一髪で、ノーチラス号に救われました。
ハンクはガバチョに操縦桿を託しました。始めはショーンを嫌っていたカイラニでしたが、共に冒険をした間にショーンの優しさと勇気に恋し、二人は晴れて恋人同士となりました。ハンク、ショーン、カイラニ、ガバチョ、そしてアレキサンダーは、ノーチラス号で無事パラオに帰りました。
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島のネタバレあらすじ:7.エピローグ:新たなる冒険
そして半年後、ガバチョはパラオでノーチラス号を使ったツアーを運営し、大繁盛していました。娘のカイラニは都会の大学に進学し、ショーンと仲良くしていました。ショーンは「神秘の島」での冒険旅行で、ハンクとのわだかまりを解消し、家族仲良く過ごしていました。そんなショーンの誕生日、祖父・アレキサンダーがプレゼントを持って祝福に来ました。プレゼントは『月世界旅行』という本でした。ショーンは父・ハンク、母・リズ、そしてカイラニ言いました。「冒険の覚悟は?」と。
冒険の覚悟が必要です。