ジャンパーの紹介:2008年アメリカ映画。ある日事故を切っ掛けに空間跳躍能力を持つ事に目覚めた少年デヴィットは、そのまま事故を装って失踪する。銀行から盗みを働くなど、その力を悪用してリッチな生活を続けていたが、ある日、彼を暗殺しようとする謎の一団狙われる。その一団は彼をジャンパーと呼び、世界の何処であろうとも執拗に追い続けてくるきた。逃避行が世界をまたに駆ける為、撮影場所が世界中に渡り、日本でも撮影が行われた。
監督:ダグ・リーマン 出演:デヴィット・ライス(ヘイデン・クリステンセン)、ミリー・ハリーズ(レイチェル・ビルソン)、ローランド・コックス(サミュエル・L・ジャクソン)、グリフィン・オコナー(ジェイミー・ベル)、メアリー・ライス(ダイアン・レイン)ほか
映画「ジャンパー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジャンパー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジャンパー」解説
この解説記事には映画「ジャンパー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャンパーのネタバレあらすじ:第1幕
ピラミッドを背に砂丘に立つ青年デヴィット、彼は今身なりの良い格好をして自信有り気に人生を謳歌していますが、過去の彼はそうではありませんでした。少年時代の彼は気弱で、気なる女の子ミリーの気を惹くのも一苦労でした。ある日、同級生のマークが原因で川に落ち、溺れます。デヴィットは、自分が死に直面していると自覚します。その瞬間、彼は遠くの図書館に移動していました。そんな事を何度か繰り返す内に彼は自分の特殊能力に気付きます。酒乱ですぐ暴力を振るう父ウィリアム、母親メアリーは彼が5歳の時突然失踪、家に何の未練残っていないデイヴィットは川の事故を利用し、ミリーにだけ書置きを遺し、母と同じように失踪してしまいました。ニューヨークの安宿で再出発を始めた彼は、その空間跳躍能力を利用して銀行から金品を盗み始めます。ただこの時は返すつもりがあったのか、“借ります”という書置きを遺していました。謎の強盗事件は警察も捜査しますが、そこにNSAを名乗る謎の男が現れ興味を示します。事件は書置き以外何の手がかりもなく8年の月日が流れ、能力で盗みを繰り返すデヴィットは、ニューヨークの高級アパートに住むリッチな青年となっていました。その頃、NSAを名乗った謎の男は、何処かのジャングルで何処かの青年を罠に掛け、処刑を行っていました。
ジャンパーのネタバレあらすじ:第2幕
世界をまたに駆ける豪遊から帰ったデヴィットのアパートには、何故かNSAを名乗ったあの男が居ました。男、ローランドは、デヴィットが8年前最初の犯行で残した書置きを見せ、彼の犯行を示唆します。無論、それ以外の証拠どころか犯罪の証明も出来ない筈なのでデヴィットはしらばくれます。ですが彼は、執拗な尋問に危険を感じて空間跳躍で逃げようとします。しかしローランドは、それを先読んで居たかのように電磁警棒でデヴィットの動きを止めます。そして彼をジャンパーと呼び、黒幕の存在を拷問で聞き始めました。命の危険を感じたデヴィットは、朦朧とした意識で空間跳躍をします。そこは実家でした。実家に戻ると、物音を聞きつけたウィリアムが部屋に駆けつけてきます。前より幾分かまともになった彼は、息子の身をずっと案じていたようでした。デヴィットはそれを振り切るように今度はミリーの家にジャンプしました。ミリーの母親から聞き出した彼女の勤め先のバーへ行くと、思わぬ再会もありました。最初デヴィットはミリーに名乗らずにそのまま去ろうとしましたが、そこをかつてのいじめっ子マークに見付かり、彼と一悶着起こしてしまいます。喧嘩の弾みで最初の銀行にジャンプしてしまい、デヴィットは彼を残しミリーの下に戻ります。そして彼女の手を取り飛行機に乗り、豪華なホテルに泊まるというローマでの豪遊を始めました。
ジャンパーのネタバレあらすじ:第3幕
ローランドは、デヴィットの部屋の遺留品や、取り残されて銀行強盗の容疑者にされてしまったマークをCIAを名乗り尋問して、ローマに渡った事を突き止めましました。ローランドは組織に連絡を取りデヴィットに追っ手を放ちます。その頃ローマでは、ミリーとデートで市内を巡るデヴィットを監視する謎の青年が居ました。そしてコロセウム見物をしていたデヴィットに、彼は近付きました。彼、グリフィンは、自分達ジャンパーを追う、キリスト教の高位騎士を意味するパラディンという組織の手がここに及んでいる事を忠告します。その時、コート姿の二人組みが現れ、デヴィットとグリフィンに襲い掛かりました。先にミリーを逃がしたデヴィットは、二人組から何とか逃げることが出来ましたが、コロセウム内で暴れた為警察に逮捕されてしまいました。拘置された先、尋問が始まるかと思いきや、そこに突然母親メアリーが現れ、警察から彼を逃がします。狐につままれた様なデヴィットですが、ミリーはそれ以上でした。ともかく、事情も説明できない彼女をもう巻き込む事ができないので、デヴィットはミリーを飛行機に乗せ、アメリカに帰します。その頃デヴィットを逃がした報告を受けていたローランドは、自分が出した指示とは違う事を知り、別な女性がその指示を変更した事を知ります。彼はそのままデヴィットの実家に行き、ウィリアムに会います。ウィリアムは突然やってきた国家機関の男に嘘を吐き、息子を庇います。彼はなし崩しにローランドを家に上げてしまい、妻の写真を見られてしまいました。その写真に驚いたのは何よりローランドでした。ローランドはその後の会話で、ウィリアムが決して息子を売らない事を理解し、非常手段に訴えました。デヴィットはグリフィンから、パラディンは中世の時代からジャンパー達を抹殺している事実を聞かされます。彼らにとってジャンパーの力は神の力で、人が持ってよい力ではないというのが理由でした。グリフィンは自分の家族が5歳のときパラディンに殺された事を告げ、彼らの抹殺対象は家族も含まれると教えます。デヴィットは慌てて実家に戻りますが、そこで待っていたのは父の亡骸でした。
ジャンパーの結末:第4幕
関係者全ての命が危ういと知ったデヴィットは、ミリーを守る為にグリフィンに共闘を願い出ます。空間跳躍は動かせるもの全ても巻き込める事をレクチャーしつつもグリフィンは世界中を逃げ回ります。しかし建物のような巨大なものを動かす時は巨大な力が要るのか、命を落とすようです。共闘に関しては最初当然のように拒否しますが、期間限定という説得が効き、渋々承諾します。デヴィットはミリーの部屋に行き、自分の能力を見せ、全てを話します。その時、ローランド達が襲い掛かってきました。デヴィットはミリーを連れて慌ててグリフィンの隠れ家にジャンプしますが、パラディンは、ジャンパー達が移動する際に開ける空間の裂け目を固定する装置を持っており、それを使い裂け目を抜けデヴィットを追ってきました。隠れ家で戦うデヴィットとグリフィン、何とかローランドを撃退します。しかしそれと同時にミリーを奪われてしまいました。どうしようか思案するデヴィット、その時グリフィンが集めるパラディンの情報の中に、母メアリーの写真を見つけました。その写真に驚愕しているデヴィットを他所に、グリフィンは爆弾をセットし、ミリーを巻き込んでローランドらを吹き飛ばそうとします。デヴィットはそれを阻止し、グリフィンを動けない状態にして一人でローランドの下に向かいました。待ち構えていたローランドの攻撃は厳しく、デヴィットは壁に拘束されてしまいますが、彼は力を底から振り絞り、部屋ごとジャンプする事に成功しました。そしてローランドだけをグランドキャニオンの崖にえぐられた洞に置き去りにして追撃を振り切りました。全てが落ち着いたデヴィットは、ある一軒家を訪ねます。そこはメアリーが新しい家族と暮らしている家でした。彼女はパラディンで、自分の息子が5歳の時にその能力の片鱗を見せ、責務と家族の板挟みにあった上、家を出たと告げます。彼女にはそうすることでしか息子を殺さないで済む方法がなかったのです。それを聞いたデヴィットはメアリーと別れ、ミリーと共に世界の何処へか跳び去って行きました。
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